2015年 10月 12日 ( 2 )

貧困問題-児童虐待は、統計を取り始めた1990年度から24年連続で過去最多を更新。

 児童虐待に関して、朝日新聞は2015年10月8日、「全国の児童相談所(児相)が2014年度に対応した児童虐待は8万8931件で、前年度から1万5129件(20・5%)増えた。統計を取り始めた1990年度から24年連続で過去最多を更新。厚生労働省が8日に速報値を公表した。検証を経て13年度中に虐待で死亡したと確認された事例も同時に公表され、対象の子どログイン前の続きもは69人に上った。厚労省が集計したのは、住民や警察などから通報や相談を受けた児相が、18歳未満の子どもに対する虐待と判断して対応した件数。12、13年度は前年度より1割程度の増加だったが、昨年度は2割と急増した。」、と報じた。
 一方、「児相は虐待の早期発見に向け、今年7月から24時間対応の共通ダイヤル『189』を導入。だが、人手不足は深刻だ。13年度に心中以外の虐待死事例を担当した児童福祉司33人が受け持っていた件数は1人あたり109・1件(うち虐待は65件)。検証した有識者委員会は『一つ一つの事例に丁寧に関わることが難しくなっている』と指摘する。」、と問題点を合わせて指摘している。
 また、琉球新報は2015年10月9日、沖縄県での児童虐待の件数が過去最悪の件数になったことを受け、「児童虐待の背景には核家族化や貧困、地域の絆の希薄化などさまざまな要因が指摘されている。だがそれは子どもたちの責任ではない。社会のひずみによって子どもたちを苦しめたり、犠牲にしたりすることをこれ以上、顕在化させてはならない。』、と報じた。
 更に、この問題の解決に向けて、安倍晋三政権に向けて、次のように主張した。


「政府は、児童虐待ゼロに向けた幅広い国民運動を呼び掛けるべきだ。安倍晋三首相はアベノミクスに力を入れるが、経済が豊かになれば、子どもを取り巻く環境が全て改善されるというものではない。児童相談所の人員強化に加え、保護施設など受け皿の拡充など取り組むべき課題は多い。子どもの『安全保障』を最重要課題として取り組むべきである。虐待から子どもを守るため、親権停止制度が12年4月に創設され、14年度は全国で23件の申し立てがあり、17件で親権停止が認められた。子ども本人も申し立てができるようになったことで、親の暴力からの救済手段として期待されているが、経済的支援といった制度の充実などの課題がある。経済的支援がないことで、心に傷を負った子どもを孤立させてはならない。親権停止が認められた子どもがしっかりと自立できるよう、政府は手厚い支援策を講じるべきである。」


 琉球新報の「子どもたちが夢や目標に向かって歩み、世界に羽ばたく権利を等しく保証する社会でありたい。児童虐待の根絶なしには、全ての子どもたちが輝く未来を描くことはできない。」、を肝に銘じたい。

 以下、朝日新聞及び琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2015-10-12 17:16 | 書くことから-貧困問題 | Comments(0)

貧困問題-子どもの貧困の実態をまずは知ろう。

 「一億総活躍」という話を聞いたとき、その思慮のなさに呆れ果てた。
 ただ、この記事を始め、貧困の問題、特に子どもの貧困の問題を見つめる時、少なくとも、「一億総活躍」が、貧困解決に向けた国を挙げた取り組みとして位置づけられたらと、片方では考えてしまう。
 安倍晋三政権の「成長戦略」が、経団連と共謀した「武器輸出」拡大戦略であったことを確認した今では、この政権の下では、「格差」が拡大こそされるが、人類の長年の懸案であった貧困の解決には向き合うとはしないことがはっきりしている。
 だとしたら。


 子どもの貧困の実態について、朝日新聞は2015年10月10日、「保護された姉妹、1カ月ぶり入浴 親子が月4万円で生活」、と記事を掲載した。

 その記事は、「6畳ほどの面談室に、すえた臭いが広がった。2年前の9月。関東地方にあるDV被害者のシェルターの職員は、39歳の母親と7歳の長女、4歳の次女を迎えた。差し出したオレンジジュースを、姉妹は一気に飲み干した。白とピンクの長袖シャツはあかで灰色に変わり、頭にはシラミがいた。」、と始まり、「一家の手荷物は、ランドセルとポリ袋二つ。サイズの合わないシャツ、穴の開いた靴下や下着が、汚れたまま詰め込まれていた。風呂は約1カ月ぶりだという。翌日から一緒に入り、姉妹の髪をとかし、数百匹のシラミをつぶした。『お姉ちゃん、もうこれでいじめられなくなるね』。次女がそう言うのを何度も聞いた。いま、3人は母子生活支援施設で暮らし、自立を模索する。」、と続いた。
 また、首都大学東京の阿部彩教授の現状や課題についての指摘を載せている。


「親の経済状況でいや応なく不利を背負った子どもが、大人になっても貧困から抜け出せない連鎖が広がっている。低所得の背景にある非正規労働は拡大している。
 親自身が抱える困難もある。労働政策研究・研修機構の調査では、子ども時代に、親の生活保護受給や離婚、虐待、父との死別を一つでも経験した母親は、未経験の母親に比べて貧困率が約2~3倍だった。母子世帯の母親のうつ傾向も、配偶者のいる母親の2~3倍だ。
 病気やうつ、失職、離婚などが一つでも起きると、今そうでない人も貧困になりうる。この母子のように、要因が複数になると深刻な事態に陥りやすい。
 子どもは、人権の剝奪(はくだつ)と言わざるを得ないほどの衣食住の不足、不健康、低学力、孤立やいじめ、非行、不登校、自尊心の低下などのリスクにさらされる。日本ではこうした問題について、何十年も親の資質やしつけなどの面から論じ、背後にある貧困をきちんと直視してこなかった。
 将来の社会の担い手である子どもの貧困を放置すると、社会的損失になる。児童扶養手当の拡充など経済的支援は必須だ。そのうえで、教育や医療面での支援など、親を含めた包括的対策が求められている。」

     
 「貧困の連鎖」となる子どもの貧困が何故問題なのか。
 将来を担って行く子どもたちの多くが、人権の剝奪(はくだつ)と言わざるを得ないほどの状況に追い込まれている状況にあり、こうした子どもたちを放置することは、社会的損失になる。
 これほどはっきりしている理由はない。
 阿部彩教授の「児童扶養手当の拡充など経済的支援は必須だ。そのうえで、教育や医療面での支援など、親を含めた包括的対策が求められている。」との指摘は、緊急性のある政策課題である。

 以下、朝日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2015-10-12 05:28 | 書くことから-貧困問題 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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