2015年 06月 11日 ( 1 )

「今だったらしない」と認めること。

 集中治療室を出て以来、ベッドの上で、新聞等でそれなりに情報を見ていました。
 この中で、頷いたのが、朝日新聞6月5日付けの「米歴史家らの懸念」とした米コロンビア大学教授のキャロル・グラックさんのインタビュー記事でした。
 そこで教授は、次のように発言していました。

「史実は動きません。自発的に慰安婦になった人や募集に応じた人も居るのは確かですが、軍のための組織的な売春があったのは否定できない。当時は問題がなかったとしても、現在の価値観に照らすと許容できない行為だったのは間違いない。長い間、戦時下の性暴力は当然とされていましたが、今では人道に対するつみに位置づけられている。それに、重要なのは人数ではない。ナチスによるホロコースト犠牲者の細かい数について誰が問題にするでしょうか。」

「価値観は時間を経て変化しますが、事実は変わりません。米国は最も長く奴隷制度を維持していた国の一つであり、それは明らかに間違っていた。後遺症は今もある。でも、少なくとも現在の米国には奴隷制度はない。史実を否定するのではなく、『今だったらしない』と認めることが大切です」

 確かに、今の日本にとって必要なことは、「『今だったらしない』を認めること」ということです。
 彼女は、インタビューの最後に、安倍首相に向けて、「政治的に賢い行動を期待しています」と結んでいる。
 日本人の一人として、日本政府に対しては、こうした賢さをやはり求めざるを得ない。
by asyagi-df-2014 | 2015-06-11 17:32 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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