2015年 05月 22日 ( 2 )

原発問題-伊方原発3号機の「審査書」案了承を考える。

 原子力規制委員会の伊方原発3号機「審査書」案の了承について、考える。
 東京新聞は、その社説で、今回の了承について、「最大の疑問は今回も、有事の際の避難経路と手段である。」と、指摘する。
 このことについて、「伊方原発は半島の付け根にあり、そこから先には約五千人が住んでいる。その人たちに、事故を起こした原発に向かって、どう逃げろというのだろうか。大分側へ船で逃れるという案がある。混乱の中の海上避難は恐らく容易ではないだろう。避難計画が審査の対象になっていないのが、そもそもの間違いなのではないか。」とし、「思い出してもらいたい。なぜ新たな規制基準が必要になったのか。住民の命と暮らしを守るためである。それには、より広範な住民対話も欠かせない。」と、結論づけた。
 高知新聞は、「原発を推進する安倍政権は、新規制基準を『世界で最も厳しい』と安全性を強調する。しかし、福島の惨事を経験した国民には、『脱原発依存』を求める声が根強いままだ。この乖離(かいり)は政府や規制委と、国民の間にある安全性の捉え方の違いに起因していよう。」と、分析する。そして、政府と規制委員会の立場を、「『万が一にも』過酷事故を起こさない厳格さを求め、新規制基準を『合理性がない』と断じている。」とした福井地裁判決に置くべきだをする。そして、「そもそも、30キロ圏内に避難計画を義務付けなければならない施設が本当に必要なのか。再稼働以前に、国や規制委、四電が答えるべき疑問は多い。」と、まとめる。
 地元である愛媛新聞は、「事故への真摯(しんし)な反省がないままに規制委や電力会社が言『「安全』は、県民の『安心』にはつながっていない。県伊方原発環境安全管理委員会などでの議論を通じて、さらなる安全を追求するべきだ。拙速な判断は将来に禍根を残す。取り返しのつかない、あの悲劇を忘れてはならない。」と、説く。

 あらためて、愛媛新聞の指摘する「規制委の田中俊一委員長が『リスクはゼロではない』と繰り返し強調している通り、安全性の担保でも、再稼働の『お墨付き』でもないとくぎを刺しておきたい。」ということを確認する。

 以下、高知新聞・東京新聞、愛媛新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2015-05-22 11:55 | 書くことから-原発 | Comments(0)

沖縄の今を感じる。(2)

 2015年5月17日に開かれた「戦後70年止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」で、大会決議が採択された。
 この格調高い決議を通して日本の今を感じる。

 まずは、「国際法に違反しつくられた米軍普天間基地は閉鎖・撤去こそが『唯一の解決策』である。」ことの確認。それは、「もはや『辺野古』は沖縄だけの問題ではない。わたしたちは今、この国の民主主義の在り方を問うている。」ということであることの確認。 
 さらに、「辺野古新基地建設を巡るこの19年間において、今まさに正念場である。今新基地建設を止めなければいつ止めるのか。」ということは、日本全体にとっても「今まさに正念場」であることの確認。

 この大会決議は、沖縄の今を次のように語りかけている。

(1)沖縄の現実
①私たち沖縄県民は悲惨な地上戦により住民の4人に1人が犠牲となった。
②戦後27年間は米軍占領統治下におかれ、日本国憲法は適用されなかった。
③本土復帰から43年目を迎える今も、米軍基地あるがゆえの事件や事故に苦しみ続けている
④沖縄県民は長年に渡り、自ら望んで持ってきたわけではない米軍基地を挟み、「容認派・反対派」と県民同士が対立し、分断され続けてきた。
⑤昨年の名護市長選挙、名護市議選挙、沖縄県知事選挙、衆議院選挙の沖縄4選挙区のすべてで、米軍普天間基地移設に伴う名護市辺野古への新基地建設反対の圧倒的民意が示された。
⑥私たち沖縄県民は自ら基地を提供したことは一度もない。
(2)安倍晋三政権の行動
①安倍政権は、前知事が公約をひるがえし行った公有水面埋め立て承認を盾に、民意を無視して辺野古新基地建設を「粛々と」強行している。
②4月28日沖縄県民にとっての屈辱の日には、日米首脳会談において辺野古新基地建設推進を再確認している。
(3)結論
①日米両政府の姿勢は、「自治は神話だ」と言い放った米軍占領統治下の圧政と何も変わらない、沖縄県民の意思を侮辱し、日本の民主主義と地方自治の根幹を破壊する暴挙である。もはや「辺野古」は沖縄だけの問題ではない。わたしたちは今、この国の民主主義の在り方を問うている。
②国際法に違反しつくられた米軍普天間基地は閉鎖・撤去こそが「唯一の解決策」である。
③辺野古新基地建設を巡るこの19年間において、今まさに正念場である。今新基地建設を止めなければいつ止めるのか。
④保革を超えて私たち県民がつくりあげた、この沖縄の新たな海鳴りは、沖縄と日本の未来を拓(ひら)く大きな潮流へと発展しつつある。道理と正義はわたしたちにあり、辺野古に基地をつくることは不可能である。子どもたちや孫たち、これから生まれてくる次の世代のためにも、私たち沖縄県民は決して屈せず、新基地建設を断念させるまでたたかうことをここに宣言する。
(4)主張
①日米両政府は県民の民意に従い、米軍普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設・県内移設を断念するよう強く要求する。

 以下、「戦後70年止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」の大会決議の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2015-05-22 06:09 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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