2014年 08月 31日 ( 2 )

貧困問題-文部科学省概算要求で無利子奨学金拡大を計上

 文部科学省は、文部科学省は、低所得世帯の子どもに対する経済的支援を拡充する方針のもとに、大学生や専門学校生への奨学金の無利子枠を3万人分増やし、国私立大の授業料減免枠も6千人分拡大して、家庭の教育費負担の軽減を図るために、来年度予算の概算要求に必要経費を計上することになった。
 このことについて、沖縄タイムスは社説で、「奨学金の無利子枠3万人増 文科省、授業料減免も拡大」と、報じた。
 これの要旨は、次の通りである。
 日本の状況について、まずこれまでの経過について。
①日本では、これら貸与型の奨学金が主流である。先輩からの返還金を後輩の奨学金に充て、将来にわたって多くの学生を支援していく仕組みを取っているからだ。
②一方、貸与型とは別に返済義務のない奨学金が給付型である。
③子供の貧困問題が深刻化する中、世代を超えて貧困が連鎖するのを断ち切ろうと政府が作る「子供の貧困対策大綱」の当初案には、大学や専門学校で給付型奨学金の創設を目指すとの文言が盛り込まれていた。最終的には、財源のめどが立たないとして給付型には踏み込んでいない。
④文科省も給付型奨学金の導入を、財務省の抵抗で断念している。
 日本の奨学金に関する状況について。
①奨学金は、今や大学生の2人に1人が利用する、なくてはならない制度である。進学を後押しするものとして定着する一方、就職難や非正規雇用といった卒業後の収入の問題から、返済に苦しむ人も増えている。
②日本の貸与型奨学金は、大学を卒業すると正社員になって、賃金は年々アップし、簡単には解雇されないという雇用システムを前提に成り立っている。
③学生たちも借りる時は、就職したらすぐに返せると思ったに違いないが、実は、文科省が今月公表した学校基本調査によると、この春大学を卒業した学生の就職率は69・8%(非正規雇用含む)。非正規にアルバイト、進学も就職もしていない人を合計した「安定的な雇用に就いていない人」の割合は18・6%だった。
④借りたものを返すのは当たり前で、自己責任という声もある。だが社会人になった途端の三桁の「ローン」は、若い世代には重い。まして収入が不安定で低ければ生活すら維持できない。返せないうちに延滞金が膨らめば、それこそ人生を左右する。
 ということで、「意欲と能力にあふれる若者が返済の不安から、利用をためらうようになったのでは奨学金の意味がない。無利子枠の拡充から、さらに一歩踏み込んで給付型の導入に結びつけるべきだ」と、結論づけている。

 まさしく、正論である。
 以下、沖縄タイムスの引用。




More
by asyagi-df-2014 | 2014-08-31 18:30 | 書くことから-貧困問題 | Comments(0)

ヘイトクライム-国連人種差別撤廃委員会の「最終見解」

 国連人種差別採集撤廃委員会は、2014年8月29日、日本政府に対して、「採集見解」を公表した。
 朝日新聞の記事によると、「日本政府に対して、ヘイトスピーチ(憎悪表現)問題に「毅然(きぜん)と対処」し、法律で規制するよう勧告する「最終見解」を公表した。慰安婦問題についても、被害者への調査や謝罪を求めた。」という内容になっている。
 この「最終見解」は、「日本が1995年から加入する人種差別撤廃条約に基づく対日審査の総括に当たり、01年、10年に続き3回目。勧告に法的拘束力はないが、外国人労働者への差別問題など、約30項目で是正を要請した。」ものになっている。
 この中で、ヘイトスピーチについては、「東京や大阪を中心に在日韓国・朝鮮人を中傷するデモが最近活発になっていることを受け、同委員会は今回、『ヘイトスピーチ』問題について初めて勧告した。委員会はまず、ヘイトスピーチについて『デモの際に公然と行われる人種差別などに対して、毅然と対処すること』を求めた。また、ネットなどのメディアやデモを通じてヘイトスピーチが拡散している状況に懸念を表明。『ネットを含めたメディア上でのヘイトスピーチをなくすために適切な措置をとること』などを求めた。ヘイトスピーチにかかわる官僚や政治家への適切な制裁を促した。さらに、ヘイトスピーチの法規制や、人種差別撤廃法の制定を要請した。」という勧告がはじめてなされた。
 また、慰安婦問題についても日本政府に対し、「『日本軍による慰安婦の人権侵害について調査結果をまとめる』ことを促した。その上で、心からの謝罪や補償などを含む『包括的かつ公平で持続的な解決法の達成』や、そうした出来事自体を否定しようとするあらゆる試みを非難することも求めた。」勧告が行われた。

 特に、デモを審査した委員からは、「人種差別の扇動は、『表現の自由』には含まれない」といった意見が相次いだ。」とされている。
 これは、ごく当たり前の考え方ではないか。

 以下、朝日新聞の引用。






More
by asyagi-df-2014 | 2014-08-31 05:26 | 書くことから-ヘイトクライム | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧