2014年 07月 19日 ( 2 )

沖縄から-辺野古24時間厳戒

辺野古の状況が緊迫を増している。
 沖縄タイムスは、2014年7月17日に「ブイ設置、迫るXデー」と、報じている。
「安倍晋三首相は6月に来県した際、辺野古のボーリング調査について『しっかりと地元の方々、県民の皆さまに説明していきたい』と述べた。」という。このことに関しての「言葉と行動がまったく逆である。不誠実きわまりなく、県民を愚弄(ぐろう)するものだ。」との指摘にどのように答えさせることができるのか。
 安部晋三政権そのものの愚劣さが極まっている現在、沖縄は、追い込まれている。いや、日本自体が追い込まれている。少なくとも強権発動は許されない。
 以下、沖縄タイムス記事引用。

 名護市辺野古の新基地建設で、浮標(ブイ)設置の「Xデー」が迫っている。関係者によると、米海兵隊の水陸両用訓練が休みになる20日、連休明けの22日や26日が有力という。防衛省は知事選前に「後戻りできない状況」をつくりだすため、当初計画の遅れを取り戻そうと懸命になる。一方、反対派住民は埋め立てに向けた海上作業の本格的なスタートと位置づけ、警戒を強める。(政経部・福元大輔、東京支社・比屋根麻里乃、大野亨恭)

 「なんでこんなに遅れているんだ。早く進めろ」。7月上旬、政府高官は官邸に呼び出した防衛省幹部に対し、机をたたきながら声を荒らげた。ブイの設置作業が大幅に遅れていることに怒りを爆発させたという。

 当初は6月20日に着手予定だった。現場職員を集め、「Xデー」に備えた講習会も開かれたが、キャンプ・シュワブ沖の常時立ち入り制限区域の拡大など、環境を整えるうちに延び延びになり、1カ月近くずれ込んでいた。

 施工区域を明示するブイ設置は、海底ボーリング調査、その後の実施設計、埋め立ての本体工事といった全体的なスケジュールに影響を与える。

 「米軍普天間飛行場の一日も早い危険性の除去」を掲げる仲井真弘多知事や自民党県連との関係もあり、9・5年かかる計画を可能な限り前倒しで完成させるのが防衛省の最重要課題だ。政府関係者によると、政府高官のあまりのけんまくに防衛省幹部は震え上がったという。

 防衛省の一部は事業を担当する沖縄防衛局へいらだちの矛先を向ける。幹部は「いつやるかは局が決めるが、いろいろ言いたいことは山ほどある」と吐き捨てる。逆に、局の関係者は「必要な手続きを進めているのに東京はまだか、まだか、とせかすばかり」と、いぶかしがる。

 前のめり気味の政府は、11月の知事選を視野に入れているのは間違いない。事業の過程で県との調整を残しており、埋め立てを承認した仲井真知事の在任中に少しでも先に進めたいのが本音だ。早い時期に海底ボーリング調査を終え、「静かな環境」で選挙期間を迎えたい思惑もある。

 反対派住民は知事選を「ラストチャンス」ととらえる。海に手を付けさせなければ、知事選の結果いかんで計画を止めるという望みを支えに、激しい抵抗をみせる構えだ。

 自民党関係者の一人は「政府は反対派の逮捕もちゅうちょしないだろう。今回は本気だという政府の姿勢の表れだ」と強調。防衛省幹部は「海保や県警は生ぬるい。強引に逮捕したら沖縄で暮らしていけないとでも思っているのだろう」と強硬な態度をちらつかせた。

 このことについて、沖縄タイムスの解説、以下引用

辺野古新基地、周到に準備 危険性増す可能性-2014年7月18日

 【解説】名護市辺野古の新基地建設で、防衛省が浮標(ブイ)設置や海底ボーリング調査などの海上作業に、キャンプ・シュワブ沖の立ち入り禁止区域の拡大のほかにも、幾重もの防御策を講じていることが判明した。過去の混乱を教訓に、反対派住民の阻止行動に対応するため、周到に準備し、厳戒態勢で臨む構えだ。

 ブイ設置やボーリング調査は米軍管理のシュワブ内から船を出し、沿岸部から沖へ向かって作業を進める。区域をフロート(浮具)で囲み、その周辺を警備会社のゴムボートや漁船で警戒することで、反対派を遠ざける狙いだ。

 関係者によると、大型船で海上からブイやフロートを運び、短期間で一気に進める計画もあったが、海上保安庁や県警が安全確保の観点から難色を示し、陸上輸送で資材をシュワブ内に運び込む方法に転じた。

 2004年のボーリング調査では、基地外の作業ヤードや港を使用。現場へ向かうまでに反対派のボートやシーカヤックに阻止され、最終的に中止に追い込まれた。当時もシュワブ使用を米軍に打診したが、米軍は実務上の役割を担うことに消極姿勢だった。

 今回はシュワブ内に作業場や浮桟橋を新たに設けるなど、海上作業の拠点と位置付けられる。日米両政府が強力に推し進める計画の実現に、米軍が理解を示したとみられる。

 ブイ設置は事業自体が防衛省内で秘密指定され、ボーリング調査を含め、着手時期は明かされていない。一方で、名護市長が新基地建設に反対するなど反対派の状況も04年と比べ大きく変わり、どのような阻止行動を展開するか見えない。

 防衛省は防御策の一つ一つを「安全、円滑に作業を実施するため」と強調する。ただ、住民との対話もなく、野放図に計画を進めれば、海上でつきまとう危険性への懸念は払拭(ふっしょく)されるどころか、逆に増大する可能性が高まっている。
(政経部・福元大輔)

 さらに、沖縄タイムス社説、以下引用。

辺野古緊迫、強権発動は許されない-2014年7月19日

 米軍キャンプ・シュワブ沖の広大な立ち入り禁止区域の境界にブイ(浮標)を並べ、海底ボーリング調査の足場周辺にフロート(浮具)を張り巡らす。ブイ周囲は、海上保安庁のゴムボートや民間警備船、警戒船が監視に当たる-。こんな異様な厳戒態勢を敷いてまで工事を強行するというのか。到底容認できない。

 米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり、工事区域を示すために沖縄防衛局が準備を進めているブイ設置計画の概要である。防衛局は来週以降、ブイ設置に着手し、月内にボーリング調査を始める方針だ。作業期間の11月30日までに、延べ1252隻の警戒船を出す予定であるという。

 ブイ設置やボーリング調査は、シュワブ内から船を出し、沿岸部から沖へ向かって作業を進める。区域をフロートで囲み、周辺を漁船などで警戒し、反対行動を遠ざける狙いだ。シュワブへの資材搬入に備え、県警・海上保安庁、警備業者が連携を図り、基地のゲートなどを24時間体制で警戒するという。

 安倍晋三首相は6月に来県した際、辺野古のボーリング調査について「しっかりと地元の方々、県民の皆さまに説明していきたい」と述べた。言葉と行動がまったく逆である。不誠実きわまりなく、県民を愚弄(ぐろう)するものだ。

 名護市長選で示された地元の民意を無視し、半永久的な米軍飛行場を造ることに正当性はない。このまま新基地建設が強行されるなら、沖縄は「軍事植民地化」がさらに強化されるといわざるを得ない。
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 ボーリング調査では、辺野古沖の水深の深い12地点にスパット台船、9地点に単管足場を設置。潜水などで磁気探査を行った後、海底21地点を掘削する。

 防衛局が提出したボーリング調査の協議書で県は17日、岩礁破砕の許可は不要と判断し、調査実施を了承した。だが、県水産課による判断は漁業の観点からの了承であり、自然環境への影響は考慮されていない。

 日本自然保護協会は今月、辺野古の埋め立て予定地内で、5月半ばから7月初めにかけて約2カ月の調査で絶滅危惧種ジュゴンの食痕(しょくこん)が110本以上確認されたと発表し、埋め立て事業の中止と大浦湾の保全を求めた。

 ジュゴンの保護に関しては国際自然保護連合(IUCN)が、2000年、04年、08年と3度の勧告を出している。工事の強行は国際社会からの警告も無視することになるのである。
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 埋め立てを承認した仲井真弘多知事は、18日の記者会見で、辺野古の新基地建設への反対運動を念頭に「そう簡単ではない、と前にも申し上げた。今でも」と述べた。県民の生命、財産を守るべき知事の責務を忘れた人ごとのような発言だ。

 米軍統治下、基地建設のため住民は米軍の銃剣とブルドーザーによって暴力的に土地を接収された。新基地建設は、日本政府による現代版の「銃剣とブルドーザー」である。強権的に沖縄の軍事要塞(ようさい)化を進めるのは許されない。


by asyagi-df-2014 | 2014-07-19 19:33 | 沖縄から | Comments(0)

ワークルールを学ぼう

 朝日新聞は、2014年7月15日、「『働く自分』学んで守ろう」とワークルールを学んで対抗しようとの記事をまとめた。
 以下、記事引用。


「働く自分」学んで守ろう パワハラ・過労…法令知って対抗:2014年7月15日


 長時間のサービス残業、パワーハラスメント、休日なしの連続勤務の常態化など、度を超えた会社の酷使からどう身を守るか。ワークルール(労働法令)を学んで対抗しようという動きが広がっています。
 ■NPO、検定実施
 大阪市のビルの一室で6月中旬、労働者の権利や義務など労働法関連の知識を問う「ワークルール検定」があった。初級は45分で20問を解く。時間外労働や最低賃金、不当解雇や採用内定取り消しなどの事例を取り上げ、選択肢の中から答えを選ぶ=表。7割の正答率で合格だ。

 受検した堺市の男性(42)は元化学メーカーの正社員。2008年のリーマン・ショックの影響で整理解雇された。その後は非正規労働者として職場を転々とし、5月に勤務先のIT企業で契約更新されず、失職した。「非正規になったあと、短期間で何度もクビを切られ、納得がいかない。労働者の権利と言っても黙っていたら権利はない」

 検定は、札幌市のNPO法人「職場の権利教育ネットワーク」が実施し、昨年は北海道と東京の5会場で623人が参加した。2回目の今年は、労働組合の中央組織・連合も実行委員会に加わり、大阪と福岡を含めた全国7会場で、926人が受検した。来年はさらに開催地を増やすという。

 同ネットは学校現場などで労働法の普及に取り組むが、理解がなかなか深まらないという。シンクタンク・連合総研が12年の勤労者意識調査で非正規労働者にも適用される制度について聞いたところ、時間外割増賃金の適用を知っていたのは約67%、有給休暇の取得は約62%、産前・産後の休業は約59%にとどまった。

 同ネットの小林幸一事務局長は「過労死やパワハラなど職場でぶつかる課題の解決には、キャリア教育よりワークルール教育が大切になっている。気軽に挑戦してほしい」と話す。

 ■高校生向け授業
 「会社に対しておかしいことはおかしいと自信を持って言えるために、働くルールを学ぶことが大切なんです」

 6月下旬、堺市の堺東高校の視聴覚教室。3年生280人を前に、NPO法人「はたらぼ」代表理事の中嶌聡さん(31)が語りかけた。「ブラック企業対処法」をテーマにした出前授業だ。

 元人材派遣会社社員の中嶌さんは08~12年、「地域労組おおさか青年部」で労働相談や団体交渉を担当。09年から労組や市民団体の会合で、長時間労働や残業代未払いなどの実態や、ワークルール習得の意義を話している。最近は大学や高校からの依頼が増えているという。

 この日の授業では、ブラック企業の特徴について(1)長時間労働(2)パワハラ・暴力(3)違法行為と説明。また、内定辞退を強要された大学生を支援して、内定先の会社と団体交渉した活動などを紹介した。

 社労士らでつくるNPO法人「あったかサポート」(京都)も、06年から京都の大学や高校を中心に出前授業を続け、昨年度は38回開いた。若者が集う労組「首都圏青年ユニオン」(東京)やNPO法人POSSE(同)も大学や高校で出張授業をしている。

 ■労働環境厳しく
 労働者が働く環境は厳しさを増している。
 「労働条件の最低基準を定めた労働基準法や働く人の安全と健康を守る労働安全衛生法があっても、過労死が止まりません」。6月に大阪市内で開かれたシンポジウムで、「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表は、違法な働かせ方が横行する労働環境への危機感を訴えた。

 厚生労働省によると、労災認定された過労死のうち、脳や心疾患で亡くなった人は13年度133人。5年連続で100人を超え、増え続けている。うつや自死に至る精神障害は、12年度475人と3年連続過去最多を更新し、13年度も過去2番目の多さだった。

 13年に全国から過去最高の8千件の労働相談を受けたNPO法人労働相談センター(東京)の須田光照副理事長は「労組が力を失い、労使の力のバランスが崩れ、労働者の権利がないがしろにされる傾向が続いている」と言う。

 ■あなたは解ける? 働くルール
 (ワークルール検定2014 初級テキストから)
 【Q1】解雇について、正しいものをひとつ選びなさい。   
 (1)使用者が労働者を解雇する際、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当と認められる解雇は、いかなる場合でも有効となる。
 (2)労働者の職務能力が、使用者の求めるレベルに遠く及ばない場合、使用者は指導・助言をすることなく、労働者を解雇することができる。
 (3)使用者は、個人的に好まない労働者を解雇することができる。
 (4)会社が何度注意してもほかの従業員らとトラブルを繰り返して、事業の遂行に支障を与える労働者は、解雇できる。
 【Q2】労働基準法上の労働時間について、正しいものをすべて選びなさい。
 (1)就業時刻後に働いても労働時間とは扱わないと合意していた場合でも、就業時刻後に上司の指示で仕事をしたならば、労働時間として扱う必要がある。
 (2)就業時刻後の研修会に参加した時間は、会社の事業場内で行われている場合には、常に労働時間となる。
 (3)公共交通機関を利用して出張した際の移動時間は、原則、労働時間となる。
 (4)営業車を運転して会社の営業所から客先に移動した時間は労働時間にあたる。
 【Q1正解:(4)】
 〈解説〉(1)法は特に弱い立場にある労働者を保護するため、解雇が禁止される場面を定めている。(2)のように解雇事由に該当する労働者であっても、何ら対策をしないまま解雇することは許されない。
 【Q2正解:(1)(4)】
 〈解説〉使用者の指揮命令下に置かれている時間を労働時間という。(2)は会社が義務づけた研修なら労働時間。社内で開かれるといって常に労働時間となるわけではない。(3)は単に目的地に移動すればよいだけであれば、労働から解放されているといえる。


by asyagi-df-2014 | 2014-07-19 05:36 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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