2014年 07月 13日 ( 1 )

沖縄から-汚染ドラム缶

 沖縄の現実。

 「米軍嘉手納基地跡地の沖縄市サッカー場で見つかったドラム缶から、米軍がベトナム戦時に使用していた枯れ葉剤『エージェント・オレンジ』の主要成分が見つかった」と、沖縄タイムスが報じた。
 以下、沖縄タイムス引用。

汚染ドラム缶:枯れ葉剤成分 高まる不安 調査と除去要求-2014年7月8日

 【中部】米軍嘉手納基地跡地の沖縄市サッカー場で見つかったドラム缶から、米軍がベトナム戦時に使用していた枯れ葉剤「エージェント・オレンジ」の主要成分が見つかった問題で、同基地周辺の首長からは「住民は不安を抱えている。国は枯れ葉剤ではないというなら、科学的に証明すべきだ」と、さらなる詳細な調査を求める声が上がった。

 北谷町の野国昌春町長は「沖縄防衛局は枯れ葉剤かどうか断定できないと言うが、今のままでは住民の不安は払拭(ふっしょく)しきれない。枯れ葉剤だという退役軍人の証言もある」と指摘。「最後まで調査し、有害物質をしっかりと除去すべきだ」と訴えた。

 嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は「枯れ葉剤があるかないかではなく、有害物質が埋まっていること自体が基地を抱える自治体にとっては問題だ」と警鐘を鳴らした。

 「他の返還地や返還予定地にも有害物質が埋まっているかもしれない。日米は徹底調査をして皆を安心させてほしい」と訴えた。

ドラム缶に枯れ葉剤成分 専門家「可能性高い」-2014年7月8日

 【沖縄】米軍嘉手納基地の返還地にある沖縄市サッカー場の汚染問題で、新たに発見したドラム缶の底にある水からベトナム戦時に使われていた枯れ葉剤「エージェントオレンジ(オレンジ剤)」の主要成分の一つ「2、4-D」が初検出され、オレンジ剤の構成に必要な成分がそろったことが7日、沖縄市と沖縄防衛局が発表した調査結果から分かった。両機関ともに現時点でオレンジ剤との関連性は証明できないとするが、専門家は「存在の可能性は高い」と指摘している。

 市の調査では、ドラム缶3本の付着物から基準値の1・9~1・1倍のダイオキシン類が検出された。市は農薬類やポリ塩化ビフェニール(PCB)などが検出されたことから「複合汚染」と判断。オレンジ剤の主要成分の「2、4-D」「2、4、5-T」が、オレンジ剤に由来するとは「証明できない」とした。

 一方、市の測定結果を分析した愛媛大学の本田克久教授は「過去に使用された枯れ葉剤と同じ構成成分を有する除草剤が存在していた可能性が高い」と指摘。オレンジ剤だけでなく、パープル、グリーン、ピンク、ブルーといった枯れ葉剤の成分と同じ成分が土壌にあるとし、枯れ葉剤が存在した可能性はあるとの認識を示した。沖縄防衛局は、オレンジ剤の構成成分「2、4-D」と「2、4、5-T」の濃度差の開きが最大800倍と大きく「オレンジ剤が存在した証拠は見つかっていない」と説明した。

 健康への影響については沖縄市、沖縄防衛局ともに「影響ない」とした。


 このことに関連して、沖縄タイムスの社説、以下引用。

沖縄タイムス社説-2014年2月6日「[サッカー場汚染]基地内にも飛び火した」

 「上司の指示で現場に除草剤入りのドラム缶を捨てた」-沖縄市のサッカー場の土壌汚染問題で米軍関係者から新たな証言が飛び出した。

 サッカー場は、嘉手納基地の返還跡地に建設された。証言によると、サッカー場から基地内の小学校校庭にまたがる一帯は、かつてごみ捨て場として使っていた。

 その場所から、現在までに83本のドラム缶が見つかり、付着物から環境基準を超えるダイオキシン類やPCB(ポリ塩化ビフェニール)が検出されている。その上、米軍関係者からも、事実を補強する新たな証言が飛び出したのである。

 証言したのは、米カリフォルニア州に住む空軍退役少佐のロナルド・トーマスさん롹(61)。軍人の父親とともに基地内に住んでいたトーマスさんは1969年、70年に、「除草剤」「嘉手納基地」と書かれたドラム缶を10個近く、軍のアルバイトで、ごみ捨て場に捨てた。

 トーマスさんがインターネット上でこの件について書き込みを始めたため、基地内の小学校の米国人保護者も不安の声を上げ始めた。

 サッカー場の汚染問題は、今や基地内の米国人をも巻き込んだ土壌汚染問題に発展しつつある。異例の展開だ。

 「臭い物には、ふた」の姿勢では、住民の不安を解消することはできない。日米両政府は「事実を認めれば市民が動揺し、政治問題化する」というような発想を捨て、住民が納得できる客観性・中立性を備えた全面調査を早急に実施すべきである。

    ■    ■

 米軍はベトナム戦争当時、沖縄に枯れ葉剤を貯蔵し、沖縄をベトナム向けの運搬基地として使用していた、との証言が後を絶たない。

 核兵器や毒ガス兵器が貯蔵され、化学兵器の訓練が実施され、米軍が排他的に統治権を行使していた事情を考えれば、枯れ葉剤があった、と考えるほうが自然だ。

 しかし、米軍は軍政下の沖縄に枯れ葉剤が貯蔵されていたことを公式には認めていない。防衛省も確認できないとの立場を変えていない。

 61年から62年にかけて、米軍が北部訓練場などで、猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤を散布していたことを示す米退役軍人省の公式文書が2007年7月に明らかになった。だが、このときも米軍は文書の誤りを指摘し、枯れ葉剤の存在を認めていない。

 仮に記録文書が存在しないとしても、それが枯れ葉剤の不存在を証明することにはならない。トーマスさんが証言した除草剤と、ベトナム戦争で大量使用した枯れ葉剤の間にも本質的な違いはない。

    ■    ■

 日米地位協定によって米軍は、原状回復義務を免除されている。県内各地の返還跡地で有害物質の検出が後を絶たないのは、そのせいである。 この際、すべての米軍基地を対象にして抜本的な土壌調査を実施するよう日米両政府に求めたい。優先順位から言えばまず返還予定地である。

 そのための法制度の整備、地位協定の見直しを議題にした日米協議に早急に着手すべきだ。


by asyagi-df-2014 | 2014-07-13 05:33 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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