2014年 06月 08日 ( 2 )

第10回竜一忌 「松下竜一の文学」に参加して

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第10回竜一忌 「松下竜一の文学」に参加して

 
 2014年6月7日、中津市の市立図書館で、第10回竜一忌が、開催されました。
 主催者の草根の会は、「竜一忌を今回で最後にする」としていましたので、事前申込者が274名との報告があったように、一抹の寂しさはどこかに漂ってはいたのですが、会場は満員状態で、熱い集会となりました。
 この集会の雰囲気は、8日付の朝日新聞朝刊の次のような記事が、多くの人が実感として感じたものでした。


「梶原さんにご苦労様といいたい。一方で、日本が大事な時に,立ち上がるエネルギーを持っている集まりがなくなるのは寂しい。残念だ」


 また、竜一忌を10年間開催してきた梶原さんと草の根の会の皆さんに、感謝を顕したいという想いも、会場参加者が共有しているものでした。

 梶原さんは、松下竜一という人と同時代を、まさに一緒に闘ってきた人です。
 梶原さんは、自分自身の今ということについて、今回のプログラムとして上映された、『松下竜一・いのちきの思想~同時代を生きた証』(西山正啓監督製作)のなかで、次のようにインタビューに答えていました。

「松下さんが居なくなってからの人生は心許ないが、いつも見られていることを意識しながら、人として失っていけないものを失わないようにしている」(かなりの意訳です)

 竜一忌のこの10年間は、松下竜一の思想とその運動とともにあったことは確かです。
ただ、竜一忌のあったこの10年間は、私達にとっては、梶原さんとともに同時代を生きた期間でもあったとも思っています。

 
 この集会を通した松下さんからの強いメーセージは、『弱者からの視点』ということと『自分の立場をはっきり表明しなければいけない』ということだったと思います。
 現在の置かれている状況のなかで、改めて、このことを問うていかなければならないと受け止めています。
 この「弱者からの視点」ということにかかわって、山家悠紀夫(やんべきくお)さんのリレートークのなかでの「暗闇の思想とアベノミクス」の話は、実に心に響く物でした。        勝手に要約しますと、「安倍政権(アベノミクス)は、成長戦略として第3の矢を振りかざすが、『実態は、企業は天国、99%は地獄へ』という毒矢でしかない」、という明確な分析でした。「成長」よりも「分配」を。そして、松下さんが提唱した「暗闇の思想」に学ぶことだと。
 さらに、「自分の立場をはっきり表明しなければいけない」ということに関しては、渡辺ひろこさんの「『2の日』300回を超えて・・・」のなかの次のような文章がどすんと打ちました。


「87年2月です。4月に松下さんの講演会をしました。その講演の最後を松下さんは、『自分の中の絶望との闘いだと覚悟することです』という言葉で締めくくりました。その日以来、崩れそうな気持ちになるとこの言葉を思い出して、『覚悟はあるか?』と自分を叱咤します」

 どうやら、大切なことは「自分の中の絶望との闘いだと覚悟すること」にあるということのようです。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-08 23:00 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

沖縄で起こっていること-辺野古から2014.06.08


沖縄で起こっていること-辺野古から2014.06.08

 今、沖縄で起こっていること。
 私たちが知らなければならないこと。辺野古から。

 
琉球新報は、2014年6月5日、社説で「海保辺野古警備 民意の圧殺は許されない」と、次のように報じた。


 沖縄県民の民意と行動を何が何でも圧殺しようというのか。
 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画で、防衛省が7月に実施する予定の海底ボーリング調査に向け、海上保安庁は全国から船舶や人員を沖縄に派遣し、周辺海域の警備に当たる方針という。
 普天間の辺野古移設には県民の7割以上が反対している。この民意を踏みにじるように、強権的に物事を進めるのは民主主義国家としてあるまじき姿だ。武断政治的な発想とやり方は断じて容認できない。
 ボーリング調査に向け、政府はキャンプ・シュワブ内にある海保拠点の機能強化に係る経費も2014年度予算の予備費から拠出するほか、刑事特別法も適用して抗議行動を封じ込める方針だ。
 辺野古移設を遮二無二進めようという政府の姿勢が一層鮮明になっている。憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認の動きに象徴される安倍政権の暴走の一端がここにも表れている。
 海保は見張りなどの哨戒活動を行う大型船舶の巡視船を派遣するほか、シュワブ内の拠点施設にゴムボートなどの小型船舶を増やして警備を強化するという。
 日米合意文書「5・15メモ」で米軍活動を妨げない限りは立ち入りを制限しないとしている水域内についても、立ち入りを制限する「継続的活動」に住民らの抗議行動が当たると拡大解釈し、抗議行動を取り締まる構えだ。
 しかし、調査強行は流血の事態に発展する恐れもある。県内外の移設反対の世論を背景に抗議行動する住民らに対し、海保職員らは大義を感じ、誇りを持って警備に当たれるのか。そうは思えない。
 民主的な民意を弾圧するような警備、取り締まりは多くの国民はもとより国際社会の理解も到底得られない。これでは中国の天安門事件も非難できないだろう。
 04~05年に実施されたボーリング調査は抗議行動で長期化し、防衛省は超過料金22億円を業者に支払わざるを得なくなり、会計検査院から経理の不適切さを指摘された。また同じ過ちを犯そうというのか。
 辺野古移設は環境破壊や人心の疲弊と対立、経費面など、あらゆる角度から見て無謀な計画だ。
 政府は辺野古移設の非実現性を悟り、これ以上時間と労力の無駄を重ねるべきではない。普天間県内移設を根本から見直すときだ。


 現在の辺野古の様子を、沖縄タイムスは、2014年6月6日付で「辺野古沿岸で作業『ボーリングとは無関係』」と次のように報じている。


 【名護】新基地建設が予定されている名護市辺野古の沿岸で連日、調査船や警戒船およそ10隻が作業を実施している。5日は11隻の船が確認された。本紙の取材に対し、沖縄防衛局は「測量調査と水域生物調査の船で、ボーリング調査とは関係ない」としている。
 同海域では、防衛局が7月にもボーリング調査を始めるほか、同調査を前にブイの設置も予定されており、今後、調査船や警戒船の数がさらに増える可能性がある。
 5日は埋め立て予定地の東側付近に当たる長島近くの海で、「調査船」や「警戒船」と書かれた横幕が張られた船が作業。一直線に浮かべたブイ3個の周囲などを、ダイバーが潜って調査したとみられる。これまでに少なくとも2日と4日にも、10隻ほどの船による作業が確認されている。
 防衛局によると、水域生物調査の履行期間は11月30日まで、測量調査の履行期間は来年3月31日までで、具体的な調査日は明確にできないという。


 当局は、「抗議行動を取り締まる構え」への強い意思を示している。しかし、このままでは「調査強行は流血の事態に発展する恐れ」も確かにある。
 まずは、状況を知ることから始めなければ。 


by asyagi-df-2014 | 2014-06-08 10:00 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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