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「二度と朝鮮半島を戦場にしてはならない  米朝は武力ではなく対話による解決を」。

 ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(VFPJ)の井筒高雄代表は4日、都内で記者会見した。
この会見で、井筒高雄代表は「ミサイル発射を続ける北朝鮮に対する日米両政府の対応について、「さらなる圧力が行き着く先は、軍事行動しかない」と警鐘を鳴らし、外交交渉で解決するよう求めた。沖縄を含む在日米軍基地がある地域が巻き込まれる可能性」(沖縄タイムス)を指摘した。
 また、沖縄タイムスは、井筒高雄代表の次の指摘を伝えた。


(1)圧力や経済制裁は「失敗している」とし、軍事行動に行き着きかねない状況を指摘。安倍晋三首相が軍事行動を示唆するトランプ米大統領と電話会談を重ねたり、小野寺五典防衛相が集団的自衛権を行使可能な存立危機事態の認定に言及したりしていることに「本当にそこまでの覚悟があるのか」と疑問を呈した。
(2)自衛隊が巻き込まれる可能性も指摘し、「基地がある地域は沖縄に限らず、攻撃対象としてのリスクは上がる」と強調した。
(3)地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などを中心とした今の日本のミサイルへの対処能力については、「北朝鮮のミサイルが単発ならやりようがあるが、複数発射されたら守れる能力、迎撃態勢はまったく不十分だ」と指摘した。


 なお、2017年8月17日、ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(VFPJ)はほかの35団体とともに、「二度と朝鮮半島を戦場にしてはならない  米朝は武力ではなく対話による解決を」、との緊急声明を発表した。
 この緊急声明は、「私たちは現在の米国と朝鮮民主主義人民共和国の間の対立による戦争の危機に対し、東アジア地域に暮らす市民として強い恐怖を感じている。そして、私たちは、この危機を回避するために、米朝両政府に対しては、いかなる挑発的言動も、いかなる軍事的行動も自制するよう強く求めます。また、日本 政府と韓国政府には朝鮮半島の緊張を高める米軍との合同軍事演習の中止を強く求めます。」、と主張している。
また、具体的に次のような要求を。各国に示している。


(1)朝鮮民主主義人民共和国に対してはグアム島周辺に向けてのミサイル発射の自制 を求めます。
(2)米国に対しては、同国に対するいかなる先制を含む軍事的攻撃を行わないことを国際社会に約束することを求めます。
(3)また、朝鮮戦争の現在の停戦協定から包括的な平和協定締結に向けて早急かつ具体的な対話を行うことを強く求めます。
(4) 韓国、ロシア、中国、日本の各国政府に対しては、米朝のリーダーに対し挑発的 言動の停止を即刻要求すること、そして米朝の外交交渉再開への支援、また6者協議の再開に向けて早急に最大限の努力を行うことを求めます。


 
 昨今の状況は、より一層戦争へのキナ臭さを感じさせるものになっている。
この緊急声明は、最後にこのようにまとめている。


Ⅰ.1950年に勃発した朝鮮戦争において朝鮮・韓国の市民300万人以上が犠牲とな り、ヒロシマ・ナガサキでは原爆によって20万人以上の市民が犠牲となりました。
Ⅱ.私たちはこのような非人道的悲劇を二度と繰り返してはなりません。そして、万が一、再び朝鮮半島で軍事衝突が発生すれば中国、ロシアという核保 有国をも巻き込んだ東北アジア全域での核戦争へと発展する可能性があると言わ ざるを得ません。
Ⅲ.国際社会は今年7月、核兵器禁止条約を生み出し、核兵器廃絶という人類にとっ て重要な人道的目標に向かい歩みを始めました。今回の大陸間弾道ミサイルを巡 る緊張はまさに、その目標達成に向けての最大の試練です。
Ⅳ.私たちは、朝鮮半島の緊張を生み出している当事国の政府が人間の理性に基づ き、朝鮮半島の恒久平和と非核化の実現に向けて真摯に対話を始めることを切に要求します。


 あらためて、この緊急声明を繰り返し要求する。


 私たちは、朝鮮半島の緊張を生み出している当事国の政府が人間の理性に基づ き、朝鮮半島の恒久平和と非核化の実現に向けて真摯に対話を始めることを切に要求します。




by asyagi-df-2014 | 2017-09-06 06:13 | 持続可能な社会 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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