米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落。(3)

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、2017年8月5日、オーストラリア東部の洋上に墜落した。
このことについて、沖縄タイムスは2017年8月8日、「[オスプレイ豪沖で墜落]飛行停止 毅然と迫れ」、と社説で主張した。


 沖縄タイムスは、①「普天間に配備されているオスプレイは計24機。このうち、2機がわずか8カ月足らずの間に墜落事故を引き起こすとは異常である。」、②「事故原因が究明できていないにもかかわらず、在沖米海兵隊は7日、普天間のオスプレイの飛行を始めた。前日に小野寺五典防衛相が日本国内でのオスプレイの飛行を自粛するよう米側に求めたばかりである。」、と二つの疑問を挙げる。
 続けて、沖縄タイムスは、「小野寺氏との会談でシュローティ在日米軍副司令官は普天間からオスプレイを飛行させたことに『安全性を確認した上で、運用上必要だと判断した』と日本政府の自粛要請を事実上拒否した。事故原因も明らかになっていない段階で、言語道断である。政府は米側に『運用上必要だ』と言われれば、口出しできない。」、と最大の疑問を投げかける。そして、安倍晋三政権に向けて、「県民の不安よりも外国軍隊である米軍の言い分を優先しているのである。とても主権国家とはいえない。」、と断ずる。


 沖縄タイムスは、今回の墜落に関わっての問題点(危険性)を、次のように指摘する。


(1)普天間所属のオスプレイが昨年12月、名護市安部の海岸に墜落した事故でも発生から6日後には飛行を再開している。日本政府は今年6月までに米側の事故調査報告書の提出を求めていたが、米側の都合で実現していない。
(2)墜落だけではない。安部の墜落事故と同じ日に普天間飛行場で別のオスプレイが胴体着陸した。6月には米軍伊江島補助飛行場に緊急着陸、その4日後には民間の奄美空港に緊急着陸するなどトラブルが相次いでいる。
(3)安部の墜落事故は飛行機モードで空中給油を受ける際、ローターに給油ホースが接触する危険性が高い構造的な問題があることを示した。
(4)米軍はオスプレイの機体自体に欠陥がないことを強調するが、問題は機体だけではないのである。安部で墜落したオスプレイは夜間の給油訓練というリスクの高い訓練をしていた。重大な事故が起きる危険性を伴う訓練を行っており、これこそが問題である。


 さらに、沖縄タイムスは、「宜野座村城原、東村高江、伊江島補助飛行場ではオスプレイの低空飛行による訓練が激化している。城原では夜間も、集落に近い米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯で粉じんをまき散らしながらの訓練が常態化している。物資つり下げ訓練も行われている。2013年の『オール沖縄』による建白書の原点の一つはオスプレイの配備撤回だった。オスプレイは日米合意を反古(ほご)にして住宅密集地を飛行している。」、と沖縄の日常的な危険と被害を指摘する。


 この上で、沖縄タイムスは、「政府は県民の生命・財産を守るために毅(き)然(ぜん)とした態度で飛行停止を迫るべきだ。」、と要求する。


 確かに、オスプレイは欠陥機であるというだけでなく、米軍が「重大な事故が起きる危険性を伴う訓練を行っており、これこそが問題である。」、という視点が重要である。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-13 06:08 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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