沖縄-辺野古- 高江-から-2017年7月27日

大田昌秀元知事の功績をたたえ、冥福を祈る県民葬が2017年4月26日行われた。 「今後とも県民に対するいかなる差別や犠牲の強要にも反対する」、との寂辞が沖縄を覆い尽くしている。
 『大田先生の遺言は、基地を造らせてはだめ、造れば沖縄がまた戦場になってしまう、というもの。かなえてください。よろしくお願いします』と会場から安倍首相に向けて発っせられたという。
 安倍晋三首相よ。心を空にしてこの声を聞け。
 日本人よ。『安保が大事なら全国で負担を』の声を胸に。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年7月27日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「平和と共生、受け継ぐ」 大田元知事県民葬、2000人が惜別-2017年7月27日 06:30


琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「6月12日に亡くなった大田昌秀元知事の功績をたたえ、冥福を祈る県民葬(実行委員長・翁長雄志知事)が26日午後、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで催された。約2千人が参列し、大田元知事との最後の別れを惜しんだ。翁長知事は式辞で『大田さんの理念を受け継ぐ』と決意を示した。鶴保庸介沖縄担当相と共に出席した安倍晋三首相は、追悼あいさつで『沖縄の明るい未来の構築にできるだけ貢献していく』と基地負担軽減と沖縄振興に取り組む姿勢を強調した。友人代表としてあいさつした比嘉幹郎元副知事が『今後とも県民に対するいかなる差別や犠牲の強要にも反対する』と述べると会場からは拍手が湧き起こった。」
②「翁長知事は式辞で、平和の礎(いしじ)建立や県公文書館開館、基地問題への対応などの大田氏の知事時代の功績を示し『沖縄の基地負担軽減が国政の場で取り上げられるようになったのは間違いなく大田さんの決断によるものだ』とたたえた。その上で『われわれ県民は、大田さんが終生貫かれた【平和を愛する共生の心】の理念を受け継ぎ、未来を担う子や孫が心穏やかに笑顔で暮らせる沖縄を築き上げるため努力を続けることを誓う』と述べた。」


(2)琉球新報-N5護岸関連工事に海から抗議 辺野古新基地-2017年7月27日 10:49


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る新基地建設で27日、辺野古崎先端西側の『N5護岸』建設予定地付近に砕石を並べる作業が続けられた。工事に反対する人たちは抗議船2隻、カヌー10艇で抗議活動を展開した。」、と報じた。
 また、「米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、約80人が座り込んで『美ら海壊すな』『新基地反対』とシュプレヒコールを上げた。26日に催された大田昌秀元県知事の県民葬について話す人の姿が目立った。うるま市の伊波義安さん(75)は『大田さんの思いは平和な沖縄が続くことだ。参列した安倍晋三首相は、大田さんの言葉に反し県民にこれだけ負担を押し付けておいて、よく恥ずかしくないものだ』と憤った。」、と伝えた。


(3)琉球新報-沖縄戦戦没者、民間人遺骨も鑑定へ 厚労省対象広げる-2017年7月27日 08:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「厚生労働省は民間人を含む沖縄戦戦没者の遺骨のDNA鑑定に向けた作業に着手する。26日から今月12日に集団申請した遺族らに対し、順次、DNA鑑定申請書を送付し、情報収集に努める。26日、厚労省事業課の担当者が沖縄戦遺骨収集ボランティア『ガマフヤー』の具志堅隆松代表に電話で伝えた。政府はこれまで鑑定の対象は軍人・軍属であることや死亡場所の地域条件を設けるなど限定的な対応をしていたが、今後は民間人の戦没者も鑑定の対象とし、国の責務として戦後処理問題の解決に乗り出す。」
②「具志堅さんは『涙が出るほどうれしい。一人でも多くが遺族のもとへ返ることを願っている。大きな一歩につなげたい』と期待した。」
③「厚労省はことし3月に死亡した場所が比較的特定しやすい旧日本軍の関係者の遺族だけでなく、民間人の犠牲者についてもDNA鑑定の対象を広げることを発表した。これを受け具志堅さんと遺族らは今月12日、東京都内で厚労省担当者と面談し、民間人を含む戦没者169人分の遺骨の身元を特定するためのDNA鑑定を望む遺族の名簿135人分を提出した。厚労省の担当者は本紙取材に『希望者全員の鑑定が必ず実現するかについては、現段階では分からない。柔軟に対応したい』との見解を示した。今回、鑑定を求めている戦没者の大半は民間人で、死亡場所も分からない例が多い。」
④「具志堅さんはこれまで限定的だった鑑定対象の裾野が広がったことについて一定の評価をするものの、鑑定実施の基準の不透明さに疑問を呈す。『戦争の犠牲になった全ての人々の遺骨を捜し、遺族に返すことは国の責務だ』と訴え、遺族の高齢化が進む中、迅速な対応を求めた。」
⑤「学徒兵として動員され、本島南部で亡くなったとみられる兄・榮徳さん(享年14)の遺骨を探すため集団申請に名を連ねた新里良彦さん(81)=那覇市=も、今回の政府の判断に『大変喜んでいる』と語った。ただ、戦後72年がたち個人レベルでの遺骨収集が極めて困難な状況であることを理由に『国や県の協力が不可欠だ』と強調し、民間人を含む全戦没者の鑑定を認めるよう懇願した。」
⑥「厚労省は今月中にも省のホームページ上でDNA鑑定の申請希望者を募る。」


(4)琉球新報-ヘリパッド騒音 初調査 防衛局 高江住民、被害訴え-2017年7月27日 10:38


 琉球新報は、「沖縄防衛局は26日、東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場で今月から運用が始まったヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)に離発着する米軍機の飛行ルートや騒音の調査を初めて実施した。」、と報じた。
 また、「防衛局の職員は高江小学校の屋上から目視で米軍機の飛行ルートを確認した。東村高江のN4、国頭村安波のN1、H、G地区の六つのヘリパッドは垂直離着陸輸送機MV22オスプレイをはじめとする米軍機が離発着訓練を繰り返しており、ヘリパッドに囲まれた高江集落の住民は騒音被害を訴えている。高江区の仲嶺久美子区長によると25日は午後10時半以降もオスプレイが集落上空を飛んでいた。仲嶺区長は『夜中まで飛ぶと目が覚めてしまう。集落の上空を飛んでいるかどうかは、しっかり確認してほしい』と求めた。調査は午後5時ごろまで実施された。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-大田元知事県民葬:安倍首相へ拍手まばら 教え子「基地造るな」-2017年7月27日 11:16


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「安倍晋三首相は追悼の辞で、『基地負担軽減について、政府として引き続き全力を尽くす』などと述べた。しかし、参列者からの拍手はまばらだった。あえて拍手をしなかった那覇市の外間永邦さん(68)は『大田先生が望むのは辺野古の新基地建設をやめること。言葉と行動が違う首相には来てほしくなかった』と厳しい目を向けた。」
②「安倍首相が祭壇を降りる途中、参列者の1人から懇願するような声も上がった。宜野湾市の高校教諭宮城千恵さん(58)。『大田先生の遺言は、基地を造らせてはだめ、造れば沖縄がまた戦場になってしまう、というもの。かなえてください。よろしくお願いします』と安倍首相に向けて発した。宮城さんは大田さんが琉球大学教授時代の教え子。宮城さんの亡き父親も鉄血勤皇隊として動員され、大田さんと親交が深かったという。宮城さんは大田さんが亡くなる前、沖縄国際平和研究所を訪ね、大田さんから『基地を造らせてしまったら戦争になる。絶対に基地を造らせてはいけない』と言われたという。」
③「宮城さんは献花後、取材に応じ『最後の言葉として胸に残った。大田先生と沖縄の多くの人の気持ちを伝えたかった』と話した。」


(6)沖縄タイムス-辺野古「N5護岸」で作業続く ゲート前では150人座り込み-2017年7月27日 12:52


 沖縄タイムスは、「新基地建設が進められている沖縄県名護市辺野古では27日午前、辺野古崎先端西側の『N5護岸』建設予定地で石材を浜辺に敷き詰める作業が続いている。仮設道路の整備とみられ、市民グループは船やカヌーを出して抗議している。一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民ら約150人が抗議の座り込みを続けた。午前11時半までに資材の搬入はなかった。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-辺野古 再び法廷へ(2)「想定内」勝訴に自信の政府 護岸工事、現状は停滞 -2017年7月27日 14:14


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県が提訴に踏み切った24日、辺野古問題を担当する和泉洋人首相補佐官や稲田朋美防衛相は、国会の閉会中審査に臨み、加計(かけ)学園問題や陸上自衛隊のPKO活動に関する日報問題で追及を受けていた。このところ、防衛省は次から次へと出てくる稲田氏の問題で対応に追われていた。そんな落ち着かない中での提訴。防衛省関係者は『前から言われていたこと。きちんと対応する』と、想定内といった様子で淡々と受け止めた。」
②「別の関係者は『今回の訴訟は気にしていない。強いて言えば、(工事を一時的に禁止する)仮処分が認められるかどうかだけだ』と話す。訴訟を起こしただけでは工事は止まらず、争点となる岩礁破砕許可の法解釈についても水産庁の“お墨付き”を得ているため、『負けることはない』と自信をみせる。」
③「実際に工事が止まるとすれば仮処分が認められた時だけだが、『本訴訟で国が負ける可能性は低いため、仮処分も認められないだろう』と、表情には余裕さえ浮かぶ。『どうしてこんな訴訟をするのか』『早く撤回してと市民に突き上げられる中で、何かやっているというポーズだろう』」
④「政府内には5回目となる訴訟に、嘆息交じりの声も広がる。『最後のカード』となる撤回を見据えると、今回の『ポーズ』が逆に県が自分自身を苦しめるとみる向きもある。『県は撤回するにしてもその理由を積み上げなければいけない。県からしてみれば、岩礁破砕許可はその理由の一つに成りうる。その“貯金”を自ら取り崩して先取りするとは』」
⑤「強気に映る政府だが、護岸工事の見通しは必ずしも良好ではない。現在、K9護岸を延ばす工事は事実上ストップしている。台風シーズンを迎えた上、護岸の延伸上に移植しなければならないサンゴがあるとみられるからだ。今後の工事は、辺野古崎西側に集中するが、資材の確保にも課題がある。」
⑦「サンゴ移植には知事権限の採補許可が必要になる。政府関係者は『知事選で翁長知事の対抗馬が勝てば、許可は得やすくなる』と話すなど、来年の名護市長選や知事選の状況をみながら申請を判断することになりそうだ。」
⑧「工事を急ぐ背景には、後戻りできないところまで進めたい思惑が透けるが、結局、工事は一朝一夕に進まないのが現状だ。」




by asyagi-df-2014 | 2017-07-27 20:31 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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