沖縄-辺野古- 高江-から-2017年6月1日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


「人類学の研究者らによって戦前、今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から琉球人の遺骨少なくとも26体が持ち出され、京都大学などに75年間以上保管されていた問題」(琉球新報)。
 研究会が設立され、「京都大のほか、同様に遺骨を保管しているとみられる台湾の国立台湾大学に対して、情報公開と遺骨の沖縄側への返還を働き掛ける。シンポジウムなどを開き、世論を喚起する。」(同)、という。
 ここ最近、アイヌ民族における同様な問題が取りあげられてきたが、この動きが沖縄における民族問題や諸々の課題に風穴を開けるきっかけになることができれば。
 それにしても、日本の植民地主義の姿を改めて受けとめざるをえない。


 2017年6月1日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-琉球人遺骨 返還へ行動 研究者ら新組織設立へ-2017年6月1日 05:00


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「人類学の研究者らによって戦前、今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から琉球人の遺骨少なくとも26体が持ち出され、京都大学などに75年間以上保管されていた問題で、沖縄と関西の研究者が中心となって6月にも研究会が設立される。台湾の研究者とも連携し、京都大のほか、同様に遺骨を保管しているとみられる台湾の国立台湾大学に対して、情報公開と遺骨の沖縄側への返還を働き掛ける。シンポジウムなどを開き、世論を喚起する。」
②「研究会の中心となるのは松島泰勝龍谷大教授、冨山一郎同志社大教授、駒込武京都大教授ら。5日午後4時から、シンポジウム(同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター主催)を京都市の同志社大で開き、松島教授が研究会の設立を提起する。」
③「松島教授は『京都大学総合博物館に遺骨の実見といくつかの質問への回答を求めたが、全て拒否された。納得できる理由も示されていない。この問題について関心のある研究者、先住民族の権利回復運動の支援者らと共にさらに議論し、次の行動につなげていきたい』と話した。」
①「琉球人の遺骨は1928~29年、京都帝国大学助教授だった人類学者の金関丈夫氏が持ち出したことが分かっている。今帰仁村教育委員会が2004年、百按司墓の木棺修復事業の一環で京都大学に26体が保管されていることを確認した。同教委の報告書によると国立台湾大学にも33体が保管されている。」


(2)琉球新報-昨年の米軍関係者の起訴率17% 全体の半分以下-2017年6月1日 07:30


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「2016年の1年間に国内で発生した米軍関係者(米兵、軍属、家族)による一般刑法犯(刑法犯から自動車による過失致死傷を除く)の起訴率が16・9%だったことが31日、日本平和委員会の調べで分かった。15年の起訴率は18・7%で、日本人も含めた同年の39・1%の半分以下となっており、米軍関係者の犯罪が依然として特別扱いされている実態が浮き彫りとなった。16年の県内における米軍関係者の同起訴率は18・8%だった。」
②「米軍関係者による一般刑法犯83件のうち69件が不起訴で、強姦(ごうかん)は6件のうち5件が不起訴だった。01~16年の16年間でも起訴率は17・6%にとどまっている。」
③「起訴率が低い背景について、日本平和委員会は『【日本にとって著しく重要と認める事件以外は第1次裁判権を行使しない】と米側に約束した【裁判権放棄密約】を検察が忠実に実行している』『日米地位協定による捜査の壁もある』などと指摘。その上で『密約の撤回と地位協定の見直しが必要だ』と強調した。」
④「同委員会は法務省に開示請求した『合衆国軍隊構成員等犯罪事件人員調』を基に数字をまとめた。」


(3)沖縄タイムス-ハワイに送られた沖縄の少年兵 もらった腕時計は捕虜生活の記憶-2017年6月1日 06:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「16歳で少年兵として沖縄戦を経験し、大けがをしたまま、捕虜としてハワイに送られた諸見里安弘さん(88)=沖縄市。ことし6月4日に現地ハワイで開かれる県出身者12人の戦没者慰霊祭を伝える報道で、けがや病気で亡くなり故郷に戻れぬ人の存在を初めて知った。慰霊祭の主催者代表の渡口彦信さん(90)=読谷村=宅をこのほど訪ね、移民でハワイに渡っていた親せきから「第2の人生のスタート」となる腕時計をもらったことなどを証言した。」(中部報道部・溝井洋輔)
②「うるま市出身の諸見里さんは1945年、県立第二中学校(現在の那覇高校)3年のとき、通信隊の無線班に配属された。4月26日夕、現在は沖縄自動車道の那覇IC近くの壕にいると、突然近くに砲弾が落ちた。バーンという音とともに大量の土砂。先輩を助けようとしたら自分の左足にぬめりを感じた。おおけがだった。先輩ら4人のうち1人だけ生き残った。それから約2カ月間、つえをつきながら南部を転戦。足は腫れ上がり高熱が出た。6月末に糸満市摩文仁で捕虜となってハワイに送られた。少年兵やフィラリア患者は最初に故郷に帰れたが、諸見里さんは、ハワイで全身麻酔による手術を受けたこともあり、帰郷が遅れた。捕虜生活は1年半ほどに及んだ。」
③「46年9~10月ごろ、MPの監視の目を盗んで収容所の外で遠い親せきの男性に会った。男性は腕時計を外して諸見里さんに手渡した。苦境の中での忘れられない思い出。机の引き出しに大事にしまい、時折取り出しては当時を思い出す。」
④「戦争への憎悪と平和の尊さを身をもって体験した。『戦争ほどばかばかしいものはない。何百年、何千年先の子孫に対し、戦争が起こらないようする責任がある』と述べた。」


(4)沖縄タイムス-南風原町津嘉山で不発弾処理  あす午前9時半から-2017年6月1日 08:55


 沖縄タイムスは、「沖縄県南風原町津嘉山の公園造成工事現場で発見された米国製5インチ艦砲弾1発の不発弾処理作業が2日午前9時半から行われる。交通規制が午前9時45分から同11時ごろまで、周辺の道路で行われる。処理現場から半径88メートルが立ち入り禁止で、避難対象は25世帯58人と1事業所。避難所と現地対策本部は同町兼城の県営南風原第2団地集会所に置かれる。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-ロケットやミサイル装着も? オスプレイ、射撃装置搭載し米本土で訓練-2017年6月1日 08:51


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米海兵隊が新型垂直離着陸型輸送機MV22オスプレイに射撃装置を搭載し、米本土で訓練を実施していることが31日までに分かった。海兵隊は将来的には従来の輸送機能に攻撃機能を加え、戦闘能力を拡大したい方針だが、現時点での射撃装置の搭載は限定的となっている。」
②「海兵隊は2010年ごろからオスプレイの後部ハッチ部分に7・62ミリ機関銃を固定した訓練や、腹部に360度の回転と1分間に3千発の発射が可能なリモコン式7・62ミリ機関銃を搭載し、アリゾナ州やカリフォルニア州で訓練してきた。」
③「米誌スカウトは3月、米海兵隊がオスプレイの攻撃範囲と戦闘任務の拡大を目的に、ロケットやミサイルを装着する可能性なども視野に研究を重ねていると報じている。」


(6)沖縄タイムス-陸自オスプレイ配備、16項目で前向き評価 佐賀県が論点別に見解公表-2017年5月31日 13:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「佐賀県は30日、陸上自衛隊が導入する新型輸送機オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画を受け入れるかどうかの判断に向け、20項目の論点別に現時点での見解をまとめて公表した。このうちオスプレイの安全性、騒音の生活環境への影響といった16項目に関し前向きな評価をした。」
②「見解は、オスプレイの安全性など3項目を『防衛省の説明に不合理な点がない』としたほか、農業や漁業への影響を中心とした11項目を『防衛省が適切な対策を講じる考え』『影響事例の報告がない』と位置付けた。米軍の佐賀空港利用については『懸念される状況にはならない』と判断。佐賀空港の防災拠点としての機能向上は『有効性がある』と結論付けた。」
③「残る4項目のうち、低周波音による生活環境への影響など3項目は『評価できない』、配備による佐賀空港の攻撃対象化は『評価する立場にない』と分類。同時に、駐屯地予定地の地権者である有明海漁協の重要性を挙げ『理解が得られなければ防衛省の要請実現は困難と考える』と強調した。」(共同通信)


(7)沖縄タイムス-沖縄独自の奨学金創設を検討 沖縄振興審、人材育成や低所得・離島対策に重点-2017年6月1日 09:15


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄振興審議会(伊藤元重会長)が31日、東京・霞が関の中央合同庁舎で開かれ、本土復帰から45年たった沖縄の振興策のあり方について議論が交わされた。委員からは、今後は人材育成や低所得対策、離島振興などに重点を置くよう意見があった。」
②「鶴保庸介沖縄担当相は『産業人材を育成するため沖縄独自の奨学金の創設を考えている。離島で高等教育が受けられる環境整備や機会均等を実現したい』と述べた。2018年度から日本学生支援機構が本格実施する給付型奨学金制度の対象者は全国で2万人。全ての高校などに配分すると県内の対象者は約800人になる。」
③「県は昨年度から県外の難関大学に進学する生徒を対象に給付型奨学金を創設している。新里米吉県議会議長は『財政規模が小さく適用者が限られている。県内大学の進学者なども適用できるようにしてほしい』と要望。バークレイズ証券の益戸正樹顧問は『人材育成は沖縄だけの課題ではなく全国でも問われている。社会の大きな議論を踏まえ検討してほしい』と求めた。」
④「琉球大学の大城肇学長は与那国町で実証実験する通信制高校について『複数の島を結んで小規模でなく一定規模の生徒に提供できればいい』と語った。」
⑤「そのほか、本島中南部と北部、離島を分けて、それぞれの課題に合わせた施策を練る必要性なども指摘された。」


(8)琉球新報-約50人が1時間閉じ込められる シュワブゲート前-2017年6月1日 13:44


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で1日、キャンプ・シュワブゲート前で建設に反対する市民約50人が約1時間にわたって機動隊員に歩道に閉じ込められ、行動の自由を制限された。市民からは『人権侵害だ』と怒りの声が上がった。」
②「午前8時53分ごろから機動隊による市民排除が始まり、その間に工事車両のクレーン車やトラックが6回に分け、53台が基地内に進入した。進入を阻止しようとした市民らが機動隊によって歩道に移動させられた。機動隊車両と隊員に出口をふさがれ、約1時間にわたって閉じ込められた状態に置かれた。正午すぎにも約30分にわたって閉じ込められた。座り込みの市民は『われわれは諦めない。声を出し続け闘おう』と声を上げた。」
③「一方、キャンプ・シュワブ内の工事現場『K9護岸』では、沖縄防衛局がクレーンで砕石を投下する作業を続けた。建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー8艇で抗議した。午前10時20分ごろ、市民らのカヌー4艇が浮具(フロート)を乗り越えたため、海上保安官に一時拘束された。」


(9)沖縄タイムス-「住民の苦痛、わかっているのか」 U2偵察機の嘉手納基地・旧駐機場使用 周辺首長が憤り-2017年6月1日 12:30


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米太平洋空軍の在韓米軍烏山(おさん)基地所属のU2偵察機が31日、米軍嘉手納基地に飛来し、旧海軍駐機場を使用したことに、周辺自治体の首長は『日米合意違反だ。米軍は住民の苦痛をわかっているのか』と一斉に反発した。沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる『嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会』(会長・桑江朝千夫沖縄市長)は、関係機関へ近日中に抗議する。」
②「旧駐機場のある嘉手納町の當山宏町長は『政府間の約束を一方的に破る米軍は常識から外れている』と怒りをあらわにした。同日朝には、沖縄防衛局や外務省沖縄事務所に使用禁止を求めたばかり。『20年かかりようやく実現した移転は騒音や悪臭被害をなくすためのもの。歴代司令官もそのように話していた。米軍は地元の事情を理解しているのか』と語気を強めた。」
③「海軍駐機場の移転先である沖縄市の桑江市長は、『受け入れは苦渋の決断だった。日米両政府間の約束を無視する米軍は市の決断を無意味にしている』と憤った。『なぜ暫定的に旧駐機場が必要なのか、米軍も政府もしっかり説明するべきだ』と求めた。」
④「野国昌春北谷町長も『日本が費用負担しやっと海軍が移っても空軍が使うなら、何のための日米合意だったのか』といら立ちを隠せない。降下訓練や外来機の訓練も続き嘉手納の機能強化は顕著と指摘。『米軍に強く抗議する。日本政府にもしっかり対応してほしい』と話した。」




by asyagi-df-2014 | 2017-06-01 17:55 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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