沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月28日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 沖縄は、「屈辱の日」から65年目を迎えた。
 翁長雄志沖縄県知事の言う「魂の飢餓感」を、日本人はどれほど理解できているのか。


 2017年4月28日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「国とのずれ埋まらず寂しい」 翁長知事、基地解決で言及-2017年4月28日 12:01


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「翁長雄志知事は28日午前、県庁で定例記者会見を開き、米軍属女性暴行事件から同日で1年を迎えたことについて『1年を迎えるに当たり、基地問題に関して全県的、県民的に発言、行動してきたが、状況が何ら変わることがなく続いているのは大変残念だ』」との見解を示した。その上で『「国や米軍との気持ちのずれが埋まらないまま今日に至るのは、寂しい気持ちを持ちつつ、必ず打破する決意だ』と述べた。今後、あらためて日米地位協定の抜本的見直し、米軍基地の整理縮小、米軍関係者の綱紀粛正を日米両政府に求めるとした。」
②「事件後に政府が防犯カメラや防犯灯の設置、防犯パトロールなどをしていることの評価を問われ、知事は『一歩前進』と述べた上で『県民の声を聞くと、やはりこれは根本的な問題ではないと(する意見を)多く耳にする。一番大きな課題は日米地位協定の改定だ』と述べた。」
③「この日は同時に、サンフランシスコ講和条約が発効し、敗戦国の日本が主権を回復した一方、沖縄や奄美が日本から切り離されて米統治下に置かれた「屈辱の日」から65年を迎えた。政府が2013年4月28日に「主権回復の日」とした記念式典を開催した点に言及しながら翁長知事は「私たちや沖縄の若者にとっては日本から切り離された誇りを失う日だ。この大きな溝を私は魂の飢餓感と言うが、どうしても言いたいことが伝わらない」と述べ、政府が辺野古新基地建設を強行していることなどを念頭に不満を示した。」


(2)琉球新報-「何人殺されればいいんだ」 女性殺害から1年で辺野古ゲート前の市民-2017年4月28日 12:44


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブゲート前では28日午前、市民約50人が座り込んだ。米軍属女性暴行殺人事件の発生から1年を迎え、参加者の中には被害者の父親の手記が掲載された新聞を手に『基地あるが故に起きた犯罪だ。ウチナーンチュは何人殺されればいいんだ』と涙ながらに訴える人もいた。午前9時すぎ、ダンプやコンクリートミキサー車など工事用車両約20台がゲートから基地内に進入した。」、と報じた。
 また、「シュワブ沿岸の陸上部では石材を敷き詰めて道をならす作業が続けられた。辺野古近くの浜では消波ブロックの型枠にコンクリートを流し入れている様子が確認された。海上ではクレーン付きの船がスパット台船の足のようなものをつり下げており、台船を移動させるか新たな台船を組み立てるものとみられる。海上では船2隻、カヌー12艇が抗議している。」、と報じた。


(3)琉球新報-嘉手納基地の撤去訴える 1年前殺害の女性に黙とう-2017年4月28日 11:36


 琉球新報は、「米軍嘉手納基地の閉鎖・撤去を求める『嘉手納ピースアクション』は28日午前、同基地の第1、第5の両ゲート前で抗議集会を開き、ちょうど1年前の2016年4月28日にうるま市で発生した米軍属女性暴行殺人事件の被害者に1分間の黙とうをささげた。北谷町の第1ゲート前に集結した約50人は『嘉手納基地は撤去を』『米軍は沖縄から出て行け』などと声を上げた。糸満市の照屋千枝子さん(64)は『私にも娘がいる。被害にあった女性のことはこの1年、忘れたことはない。基地がある限り、同じような事件は繰り返される』と話し、涙ながらに基地撤去を訴えた。」、と報じた。


(4)琉球新報-「再発防止に取り組む」 米軍属女性暴行殺人事件1年で稲田防衛相-2017年4月28日 11:49


 琉球新報は、「稲田朋美防衛相は28日午前の閣議後会見で、米軍属女性暴行殺人事件からこの日で1年が経過したことに関し、日米で協力して再発防止に取り組む考えを示した。同時に『衛省として米軍関係者による犯罪によって、日本国民の米軍への信頼が損なわれる事態、非道な事件が二度と起こらないように日米間で協力して取り組んでいきたい』と述べた。」、と報じた。
 また、「稲田氏は自民党政調会長時代に事件現場で献花したことなどを説明し『将来もある若い女性が身勝手な犯罪によって、残虐かつ卑劣な犯罪で命を落とされたことについて、怒りと同時に悲しみを感じている』と述べた。その上で、今年1月に日米両政府が締結した日米地位協定の補足協定によって『米軍属に関する管理、規律が一層強化され、軍属による犯罪の効果的な再発防止につながるよう努力したい』と述べ、犯罪抑止に結び付ける考えを示した。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-「命守るため全基地撤去を」元米兵殺人事件から1年、嘉手納基地ゲート前で追悼集会-2017年4月28日 13:50


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「うるま市内で会社員女性が元海兵隊員の男に暴行殺害された事件の発生から1年となった28日、米軍嘉手納基地第1(北谷町砂辺)、第5(沖縄市山内)の両ゲートでは、有志の市民が追悼集会を開いた。百数十人が集まり女性の冥福を祈るとともに『県民の命を守るため全基地撤去を』と抗議の声を上げた。」
②「毎週金曜日にゲート前で同基地閉鎖を呼びかけている『嘉手納ピースアクション』が主催した。呼びかけ人の一人の伊波義安さんは事件について『改めてはらわたが煮えくり返る思いだ』と怒りの表情。『二度と被害者を出さないよう沖縄から基地を撤去しよう』と呼びかけた。」
③「新聞で被害者の父親の手記を読んだという女性(71)=沖縄市=は『父親の言葉に涙が出た。みんな今日は悲しい思いで参加している』と目を伏せた。うるま市の男性(64)は『基地あるが故の事件。いつ誰が被害者になるか分からない。基地をなくさないと問題は終わらない』と強調した。同市の女性(72)も『若い命を守れなかった怒りと悲しみでいっぱい。基地撤去が唯一の願いだ』と声を詰まらせた。」


(6)沖縄タイムス-「海兵隊撤退」届かず、再発防止の実効性乏しく 沖縄・米軍属事件1年【深掘り】-2017年4月28日 12:42


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「うるま市で起きた元海兵隊員の軍属による暴行殺人事件から1年。戦後72年たった今も基地の集中する沖縄で、『基地がある故の事件』に、悲しみや怒りが充満した。6万5千人の結集した県民大会で『海兵隊撤退』を求めたが、政府は聞く耳を持たず、逆に沖縄への海兵隊の固定化につながる名護市辺野古の新基地建設を強行する。県、国、県議会の動きを振り返る。」
②「事件を受け政府の対応は早かった。パトロール強化や防犯灯の整備、日米地位協定の軍属に関する補足協定の締結。1年間でさまざまな再発防止策が決定されたが、県内からは実効性に疑問の声が上がる。」
③「昨年5月25日、来日したオバマ前大統領に安倍晋三首相が再発防止と厳正な対応を求めた。しかし、首脳会談で沖縄の求める地位協定の抜本改定は議論に上らず、『焦点」は米軍属の明確化に絞られた。」
④「ことし1月、岸田文雄外相とケネディ前駐日米大使は、軍属の範囲を明確化した補足協定に署名した。軍属は8種類に分けられ、その中でも、軍と契約した業者の従業員(コントラクター)は、資格など5項目で高度な技能や知識を持つか判断され、契約更新時に軍属としての適格性を確認されることになった。補足協定の締結を『運用改善とは一線を画す画期的と評価する政府。だが再発防止の即効性があるわけではない。政府関係者は『米軍関係者が管理監督を徹底できるかにかかっている。やると信じるしかない』と米国頼りを認める。」
⑤「日本政府としては、米軍関係者の事件に限らず県内の安全安心を守るとして、犯罪抑止対策推進チーム(チーム長・菅義偉官房長官)が防犯灯や防犯カメラの設置などの対策をまとめた。今月21日、事件が発生したうるま市に防犯灯529台を設置するなど、37市町村に13億3千万円の整備費用が交付された。」





by asyagi-df-2014 | 2017-04-28 17:30 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧