沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月26日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


「われわれの地域の目の前で昨日埋め立てが行われた。地元としては悠長なことは言ってられない。地域としては自然の破壊を毎日毎日見ている立場としては、いろいろな状況も分かるが、一日も早く撤回して工事作業を止めてほしい」(琉球新報)
 この訴えをどのように受け取ることができるのか。


 2017年4月26日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「県は早く辺野古承認撤回を」 名護市汀間、三原両区長が要請-2017年4月26日 15:11


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「名護市汀間区の新名(にいな)善治区長と三原区の比嘉徳幸区長が26日午後、県庁に吉田勝広政策調整監を訪ね、25日に護岸工事が始まった名護市辺野古沖の埋め立ての承認を早期に撤回するよう要請した。新名区長は「基地を造らせないための行政上の手続きをどんどんやってほしい。絶対に基地は造らせないとの思いで要請に来た。早期に撤回をしてほしい』と述べ、翁長雄志知事の1日も早い決断を求めた。」
②「要請を受けた吉田調整監は『知事も慎重に協議していきたいと話している。現場の声も拝聴している。私たちはあらゆる手段を行使して新基地は造らせないということで頑張っている。理解してほしい』と述べるにとどめた。」
③「新名区長は『われわれの地域の目の前で昨日埋め立てが行われた。地元としては悠長なことは言ってられない。地域としては自然の破壊を毎日毎日見ている立場としては、いろいろな状況も分かるが、一日も早く撤回して工事作業を止めてほしい』と訴えた。」
④「2年前に辺野古新基地建設に反対を表明している三原区の比嘉区長は『次の世代に負の遺産を残すことはできない。絶対に抗議して阻止していきたい』と決意を表した。


(2)琉球新報-コバルトブルーに石材…「諦めたら最後」-2017年4月25日 13:46


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「辺野古の海に石材が次々と投入され、かつてない怒りと悲しみが沖縄に広がった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画は、政府が25日に海を埋め立てる護岸工事に着手して大きな節目を迎えた。普天間飛行場の返還合意から21年。選挙や集会などで幾度となく県内移設反対の民意を示してきた人々は、辺野古の陸と海で悲憤の拳を上げた。」
②「辺野古前に広がるコバルトブルーの大浦湾。移設反対派の海上抗議を監視するため、早朝から海上保安庁のゴムボート10艇以上が波打ち際で待ち受ける厳戒態勢が敷かれた。午前9時20分ごろ、砂浜からクレーン車で袋詰めされた縦横3メートルほどの石材が海に投入されると、約2キロ離れた高台から双眼鏡で確認していた県職員が慌ただしく県庁に電話を入れた。十数隻の反対派のボートやカヌーが現場海域に駆け付け、国側が設置したフェンス状の浮き具近くまで接近。海保のゴムボートなどが進路をふさぐように対峙(たいじ)した。」
③「同じ頃、近くの米軍キャンプ・シュワブのゲート前には市民約100人が集まり『辺野古 埋立て阻止』などのプラカードを掲げ『工事を止めるぞ』と声を上げた。沖縄県与那原町の作業療法士、泰真実(やす・まこと)さん(51)は3年前からゲート前での座り込みを続け『本土の人々は米軍基地が必要だと言うが、どこも痛みを分け合ってはくれない。(着手は)沖縄県民を諦めさせるセレモニーだ』と憤った。あらゆる手段で対抗するとしている翁長雄志(おなが・たけし)県知事に対しては『とにかく辺野古に基地を造らせないという言葉を有言実行してほしい』と祈るように語った。」
④「同県読谷村の保育士、城間真弓さん(38)は『(埋め立ての)作業はショック。海に対して取り返しのつかないことになる』と焦燥感を募らせながら『諦めたらおしまい。この島で生きる母親としてできることをやろうと思ってやってきた。この沖縄から日本を変えたい』と声を振り絞った。」【蓬田正志、佐野格】

 ◇地元容認「仕方ない」
⑤激しい抗議活動が広がる中、辺野古移設を条件付きで容認する地元住民らは複雑な思いで工事を見守った。辺野古で約20年前からスーパーを経営する許田正儀さん(67)は『海と共に育ってきたので、つらい』と沈痛な表情を浮かべた。終戦直後の辺野古の人たちは辺野古の海で食糧難をしのいだ。許田さんも幼い頃からタコやサザエを取った。移設に反対した時期もあったが、容認に転じた。『どんなに声を上げても政府は聞き入れてくれなかった。仕方なかった』と苦悩を振り返る。移設された後の騒音は心配だ。『本格的に工事が始まればもう戻れない。空や海はどうなるのか……』」
⑥「辺野古青年会の徳田真一会長(32)も『正直、基地は来ない方がいい』と表情は晴れない。目立った産業がなく、同級生の8割は那覇市など都市部に出て行った。活気が薄れる中、キャンプ・シュワブの米兵らが相撲大会などに参加して地区を盛り上げてきた。地区は10班に区分けされているが、住民は親しみを込めて米兵たちを『11班』と呼ぶ。
地域振興を条件に移設を容認するが『危険な飛行場が来るのは自分たちも不安。でも国は移設を進めるんだからどうしようもない』とため息をつく。この日も多くの反対派が県内外から集結した。『いつかは反対派はいなくなるが、私たちはここで生活していく。早く決着をつけて静かな町を返してほしい』」【川上珠実、蓬田正志】


(3)琉球新報-降下訓練の抗議決議可決 嘉手納町議会-2017年4月26日 12:44


 琉球新報は、「嘉手納町議会(徳里直樹議長)は26日午前、臨時会を開き、米軍が嘉手納基地内でパラシュート(落下傘)降下訓練を強行したことを受け、降下訓練の全面禁止を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。米軍大型車両が嘉手納小学校正門前の通学路へ進入した問題についても、再発防止などを要求する抗議決議と意見書も可決した。」、と報じた。
 また、「降下訓練の抗議決議は『住民居住地への落下など町民を巻き込む事故につながりかねず、断じて容認できない。負担軽減に逆行し、嘉手納基地の機能強化につながることは明白だ』と批判した。降下訓練を伊江島に集約するとした1996年のSACO(日米特別行動委員会)合意を完全に履行することも求めた。」、と伝えた。


(4)琉球新報-降下訓練で抗議決議へ 県議会が来月2日-2017年4月26日 13:02


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「県議会は26日午前、米軍基地関係特別委員会(軍特委、仲宗根悟委員長)を開き、米軍が嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した問題を受け、抗議決議案と意見書案を臨時本会議に提出することを全会一致で決めた。臨時本会議は5月2日に開く方向で調整する。また恩納村安富祖のキャンプ・ハンセン内のダム工事現場で、水タンクや工事車両から米軍のものとみられる弾丸が見付かった問題でも対応を協議した。同問題に関しても5月1日に再度軍特委を開き、翌2日の臨時本会議に追加で抗議決議案と意見書案を提出することを決める見通し。」
②「安富祖のダム工事現場で見付かった弾丸が米軍の射撃訓練で飛んできたものかどうかについて、県の謝花喜一郎知事公室長は、同問題を受けて米海兵隊が一部の射撃訓練を中断して原因を調査していることなどを挙げ『蓋然(がいぜん)性は極めて高い』と述べた。照屋守之氏(沖縄・自民)への答弁。」
③「流弾問題に関する抗議決議案と意見書案は、与党側がこの日の委員会で本会議への提出を決めるべきだと主張したのに対し、野党・自民会派はさらなる事実確認が必要だと主張し、折衷案として臨時会前日の5月1日に再度軍特委を開き、結論を出すことで合意した。」


(5)沖縄タイムス-那覇の空自戦闘機、米海軍と共同訓練 沖縄東方空域-2017年4月26日 11:33


 沖縄タイムスは、「航空自衛隊は26日、米海軍の原子力空母カール・ビンソンと沖縄東方空域で共同訓練すると発表した。すでに米海軍と共同訓練している海上自衛隊の護衛艦『さみだれ』、『あしがら』に合流する。参加するのは那覇基地の第9航空団所属のF15戦闘機2機。米海軍の艦載機FA18戦闘攻撃機と戦術訓練を行い、連携の強化を図るという。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-強気の国、周到準備 沖縄県は戦う姿勢鮮明に 辺野古埋め立て開始【深掘り】-2017年4月26日 16:25


沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。

①「名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が25日、護岸工事に踏み切った。県は、国の環境保全措置が不十分だとして、差し止め訴訟や撤回を掲げ、戦う姿勢を鮮明にする。だが、政府は『懸念材料はない』(菅義偉官房長官)と強気の姿勢で基地建設へまい進する。」(政経部・大野亨恭、比嘉桃乃、東京報道部・大城大輔、上地一姫)
②「強大な権力で工事を有利に進める国と、知事権限を封じられ劣勢を強いられる県-。最近、この構図はより明確になりつつある。」
③「この日、工事着手を報道機関に知らせる防衛局の広報文には、いつもは書かれていない番号があった。通常は記者対応をしない調達部の内線番号で、技術に詳しい職員が記者の問い合わせに丁寧に応じた。政府の『余裕』を象徴した対応だった。ただ、この日の工事はクレーンで袋入りの石材5個を波打ち際に置いただけ。県幹部は『あれのどこが工事か。子どもだましだ』と切り捨て、差し止め訴訟や承認撤回などで工事を阻止すると力を込めた。」
④「県は撤回を視野に、国との戦いのテーマを『環境問題』に絞った。サンゴを移植しないまま工事を進めるのは防衛局が提出した承認申請願書に反するとし、サンゴの特別採補許可申請の必要性を訴える。公有水面埋立法4条2項の『環境保全への配慮』の違反をもって、提訴も検討している。だが、国は周到だ。当初、国は17日に工事に着手する予定だった。しかし海が荒れたことに加え、23日投開票のうるま市長選への影響を避け1週ずらした。さらに、政府関係者によると工事前日の24日にはダイバーを潜らせて海域のサンゴをチェックさせたという。背景には、県が繰り返し求める環境保全措置に丁寧に対応することで今後の批判をかわす狙いがあるという。県関係者は『仮に県を見据えて調査を徹底したとすれば、批判の矛先を摘み取られた形になる』とうなる。」
⑤「『天候にも恵まれてよかったじゃないか。記念写真の一つでも取りたいぐらいだ』。政府関係者は普天間返還合意から21年、ようやくたどりついた本体工事を前に、晴れ晴れと語った。」
⑥「午前8時47分、首相官邸。稲田朋美防衛相が閣議後会見で護岸工事の着工を告げると、33分後には最初の石材が海に沈められた。政府の強気の背景には、国が勝訴した昨年末の最高裁判決や、政府与党が支援した宮古島、浦添、うるまの市長選3連勝がある。政府関係者は『翁長知事には、もはや勢いは残っていない』と知事の求心力低下を指摘。知事の対抗措置にも『受けて、やり流せばいい』と冷ややかだ。」
⑦「来年には名護市長選、知事選があるが、別の政府関係者は当面の護岸工事を念頭に先行きを見通す。」
⑧「『あと3年は工事は止まらずに進むだろう』」


(7)沖縄タイムス-辺野古埋め立て、護岸工事に着手 復帰後最大の米軍基地建設-2017年4月26日 08:01


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄防衛局は25日午前9時20分、名護市辺野古の新基地建設に向け、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる護岸工事に着手した。2014年の事業開始後、埋め立て工事は初めて。大量の石材や土砂などが投下されれば原状回復は困難となる。1996年の普天間飛行場返還合意から21年、重大な局面を迎えた。」
②「辺野古新基地は、国内で復帰後最大の米軍基地建設となる。沖縄県内には新基地建設反対の声は根強く、政府の強行的な工事着手に一層反発が強まるのは必至だ。」
③「防衛局が着手したのはシュワブ北側の『K-9護岸』と呼ばれ、埋め立て区域の外枠となる堤防の一部。政府は、護岸が完成した箇所から土砂を投入し埋め立て工事を進める。年度内にも土砂を海中へ投下する方針だ。この日は、砂浜のクレーンが15分の間に袋入りの石材5個を波打ち際に置いただけで、海に関する作業は終わった。砂浜に近い海上では市民らがカヌー17艇で抗議行動し、『違法な工事をやめろ』と怒りの声を上げた。」
④「計画では約160ヘクタールを東京ドーム16・6杯分に相当する約2062万立方メートルの土砂で埋め立てる。埋め立て工事に5年、全体工期は9・5年を見込んでいる。政府は、大浦湾の2カ所を埋め立て箱型コンクリート『ケーソン』を仮置きする海上作業ヤードの整備にも近く着手する見通しだ。」
⑤「辺野古新基地を巡っては、14年12月に翁長氏が建設反対を訴え、知事に就任。15年10月に埋め立て承認を取り消したことで国と訴訟になり工事は一時中断した。16年12月の最高裁判決で取り消しが違法と判断され、防衛局は今年2月に建設作業を再開した。翁長氏は建設阻止に向け工事差し止め訴訟のほか、承認撤回も明言しており、今後、知事の対抗策に注目が集まる。知事を支持する団体からは、撤回を後押しするため新基地建設の是非を問う県民投票実施へ向けた具体的な動きも出始めている。」


(8)沖縄タイムス-翁長知事、「暴挙」5回も使い強く批判 辺野古埋め立て開始-2017年4月26日 14:37


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「『暴挙を止める』。25日、新基地建設の護岸工事に着手した政府に対して午後2時40分すぎ、県庁で会見した翁長雄志知事は約16分の間に『暴挙』という言葉を5回も使った。会見の前半は用意したペーパーを淡々と読み上げていたが、記者が知事の厳しい言葉について言及すると、一瞬唇を一文字に結び、政府を強く批判した。」
②「『誠心誠意、県民に寄り添う』と言いながら、『法治国家として辺野古に新基地を造る』というやり方が大変恐ろしい。政府の言葉が暴挙のように聞こえる」。今後、大量の石材や土砂などが投下されれば辺野古の海は原状回復が困難となる。市民から『本当に工事は止められるのか』との声も漏れる中、『私たちも重大な決意でこれから対処しなくてはいけない』と危機感を示し、差し止め訴訟の提起や自然保護団体に協力を求めることを説明した。」
③「焦点となる埋め立て承認撤回の時期については『前向きに議論している』、県民投票や出直し知事選にも『私なりの考え方は持っている』とだけ語った。」
④「新基地建設を阻止できる確信はあるのか-。会見に集まった報道陣約40人の視線が向く中、『そのために知事選に出たわけですから。全力で闘う』とうなずき、前を向いた。」





by asyagi-df-2014 | 2017-04-26 18:18 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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