沖縄-辺野古・高江から-2016年12月2日

 琉球新報が掲載した伊江島「LHDデッキ」の写真は、痛々しくも米軍基地機能強化を明確に映し出す。
 この「LHDデッキ」は、「海兵隊航空計画2015」に記され、オスプレイのホバリングや離着陸訓練に対応する。


 2016年12月2日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-揚陸艦模したLHDデッキ 伊江で工事着々-2016年12月2日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍伊江島補助飛行場内で強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯『LHDデッキ』の拡張工事が着々と進められている。拡張工事は、2017年に岩国基地に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35と垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの離着陸訓練を行うためとみられている。工事は8月22日に始まっており、工期は来年8月末まで。」
②「琉球新報社が11月28日、小型無線ヘリで工事の現状を撮影した。工事は海兵隊が14年11月に策定した『海兵隊航空計画2015』に記されている。オスプレイについてはホバリングや離着陸訓練に対応するものとされる。」
③「写真では、奥の方で「LHDデッキ」を模した着陸帯の整備が進み、砂利が敷き詰められている様子が確認できる。手前で丸く盛り土されている場所はヘリパッドの整備とみられる。『LHDデッキ』からさらに奥には、13年ごろに供用が確認されている四角形のヘリパッド4カ所と舗装されていないヘリパッドが確認できる。全部で6カ所あるとみられる。「LHDデッキ」の工事後の着陸帯の敷地は約10万7千平方メートルと約2倍になり、幅は800メートル超となる予定。米軍は17年半ばの利用開始を予定している。」


(2)琉球新報-北部訓練場警備 沖縄県警、機動隊投入で来月にも燃料費枯渇-2016年12月2日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「本年度約1億8千万円の予算を計上している県警の車両の燃料費が、年明け1月にも底を突く見通しとなっていることが分かった。米軍北部訓練場のヘリパッド建設問題で県外から機動隊が投入された今年7月以降、執行額が急増したことが主な要因で、県警は年度内に約3700万円が不足すると試算。県外機動隊の活動にも県費が使われることで予算が逼迫(ひっぱく)しており、他の警察活動にもしわ寄せが及ぶ恐れが出ている。ヘリパッド建設は年内にも工事が完了する見込み。県警の試算では、県外からの機動隊の警備活動が年内に終了しても、来年1月には当初予算の燃料費1億8千万円を全て使い切る見通しだ。」
②「一方、年度内とされる名護市辺野古の新基地建設を巡る違法確認訴訟の最高裁判決の時期も迫っており、辺野古の工事が再開された場合、県外の機動隊が再度投入され、反対運動の排除に当たる可能性もある。警備態勢が強化され、さらに執行額が増加することも予想される。」
③「県警が現段階で見積もっている年度内に必要な燃料費は約2億2600万円。不足分約4400万円のうち、既に県警の船舶やヘリなどの燃料費から約700万円を穴埋めした。残り約3700万円は別の費目からの流用を検討している。」
⑤「県警は取材に対し『今後の流用の財源は検討中だが、他の警察活動への影響はない』と回答している。県外機動隊の活動経費が県予算から支出されていることを巡っては、現在住民監査請求も提起されている。監査委員の協議を経て、16日までに監査結果が公表される。」


(3)沖縄タイムス-「返還に名を借りた基地強化だ」 沖縄・高江で抗議続く ダンプ60台分の砂利搬入-2016年12月2日 13:21


 沖縄タイムスは、「沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設問題で、建設に反対する市民らは2日午前、県道70号沿いのN1地区ゲート前などで、抗議行動を続けた。同ゲートでは、早朝から午前11時半ごろにかけてダンプのべ60台が砂利を搬入した。市民らは、『過半の返還に名を借りた基地機能強化は許されない』とシュプレヒコールを上げたり、『私たちはあきらめない』と歌ったりして抗議した。」、と報じた。


(4)琉球新報-日米、97年にオスプレイ協議 沖縄配備10年まで隠す-2016年12月2日 08:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設計画を巡り、1997年10月に行われた日米両政府の技術検討の会合で、防衛施設庁(当時)が米側に提示した資料で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備を挙げていたことが分かった。オスプレイの沖縄配備を巡っては、96年12月2日の日米特別行動委員会(SACO)最終報告に明記する方向で直前まで日米間で協議されていたが、日本側の要求で削除した経緯がある。日本政府はその後、2010年までオスプレイの配備計画を公に認めなかったが、実際は97年の段階で配備を前提に米側と移設問題を協議していたことになる。」
②「資料は97年10月6日に外務省、防衛施設庁、在日米大使館、在日米軍の関係者が出席した会合で提示された。普天間代替施設の仕様を検討する際の『懸念事項』として、オスプレイ配備の他にも『CALA(戦闘航空機装弾場)とFCLP(陸上空母離着陸訓練)デッキ』などを挙げている。」
③「関係者によると、会合では、オスプレイの運用に対応するためという理由で、滑走路の長さを1500メートルは確保することを日米間で確認した。96年12月2日のSACO最終報告でも滑走路長は『約1500メートル』と記載されたが、その際はオスプレイ配備が理由とは説明されていなかった。オスプレイ配備を巡り政府は、辺野古新基地については環境影響評価(アセス)手続きの最終段階に当たる評価書の提出(11年12月)になって初めて配備の事実を盛り込んだ。北部訓練場のヘリパッドは、沖縄防衛局が07年に県に提出したアセス図書で、将来的な機種変更も反映するよう求めた知事意見に対し、『使用機種の変更はないと理解している』と明記し、配備を否定していた。」


(5)琉球新報-被害認定、国に賠償命令 普天間騒音控訴審 W値75未満は認めず-2016年12月2日 10:29


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の周辺住民約2200人が同飛行場から発生する騒音被害を訴え、国に損害賠償を求めた普天間騒音訴訟の控訴審の判決が1日、福岡高裁那覇支部で言い渡された。多見谷寿郎裁判長は一審と同様に騒音被害を認め、国に損害賠償の支払いを命じた。一方で住民が求めていた賠償額の増額は認めず、うるささ指数(W値)75未満区域の住民への賠償も一審を踏襲して退けた。」
②「損害賠償の基準はW値75以上区域で日額150円、W値80以上区域で日額300円。住民側弁護団によると賠償総額は約9億5千万円で、一審での総額約7億5400万円を上回るが、控訴審の期間の賠償額が加わったためとしている。」
③「判決は、住民側が訴えていた低周波音による被害も『個人差が大きい』などとして、共通被害とは認めなかった。一審で敗訴した部分の取り消しなどを求めて控訴していた国の訴えは、全て棄却した。」
④「住民側は今後、上告するかどうかを検討するとした。沖縄防衛局は判決について『国の主張について裁判所の理解が得られず、大変厳しい判断が示されたものと受け止めている』とコメント。今後の対応については、関係機関と調整して決定するとしている。」


 以下、琉球新報及び沖縄タイムスの引用。








(1)琉球新報-揚陸艦模したLHDデッキ 伊江で工事着々-2016年12月2日 07:30


 【伊江】米軍伊江島補助飛行場内で強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯「LHDデッキ」の拡張工事が着々と進められている。拡張工事は、2017年に岩国基地に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35と垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの離着陸訓練を行うためとみられている。工事は8月22日に始まっており、工期は来年8月末まで。

 琉球新報社が11月28日、小型無線ヘリで工事の現状を撮影した。工事は海兵隊が14年11月に策定した「海兵隊航空計画2015」に記されている。オスプレイについてはホバリングや離着陸訓練に対応するものとされる。
 写真では、奥の方で「LHDデッキ」を模した着陸帯の整備が進み、砂利が敷き詰められている様子が確認できる。手前で丸く盛り土されている場所はヘリパッドの整備とみられる。「LHDデッキ」からさらに奥には、13年ごろに供用が確認されている四角形のヘリパッド4カ所と舗装されていないヘリパッドが確認できる。全部で6カ所あるとみられる。
 「LHDデッキ」の工事後の着陸帯の敷地は約10万7千平方メートルと約2倍になり、幅は800メートル超となる予定。米軍は17年半ばの利用開始を予定している。


(2)琉球新報-北部訓練場警備 沖縄県警、機動隊投入で来月にも燃料費枯渇-2016年12月2日 06:30


 本年度約1億8千万円の予算を計上している県警の車両の燃料費が、年明け1月にも底を突く見通しとなっていることが分かった。米軍北部訓練場のヘリパッド建設問題で県外から機動隊が投入された今年7月以降、執行額が急増したことが主な要因で、県警は年度内に約3700万円が不足すると試算。県外機動隊の活動にも県費が使われることで予算が逼迫(ひっぱく)しており、他の警察活動にもしわ寄せが及ぶ恐れが出ている。

 ヘリパッド建設は年内にも工事が完了する見込み。県警の試算では、県外からの機動隊の警備活動が年内に終了しても、来年1月には当初予算の燃料費1億8千万円を全て使い切る見通しだ。
 一方、年度内とされる名護市辺野古の新基地建設を巡る違法確認訴訟の最高裁判決の時期も迫っており、辺野古の工事が再開された場合、県外の機動隊が再度投入され、反対運動の排除に当たる可能性もある。警備態勢が強化され、さらに執行額が増加することも予想される。
 県警が現段階で見積もっている年度内に必要な燃料費は約2億2600万円。不足分約4400万円のうち、既に県警の船舶やヘリなどの燃料費から約700万円を穴埋めした。残り約3700万円は別の費目からの流用を検討している。
 県警は取材に対し「今後の流用の財源は検討中だが、他の警察活動への影響はない」と回答している。
 県外機動隊の活動経費が県予算から支出されていることを巡っては、現在住民監査請求も提起されている。監査委員の協議を経て、16日までに監査結果が公表される。(当山幸都、沖田有吾)


(3)沖縄タイムス-「返還に名を借りた基地強化だ」 沖縄・高江で抗議続く ダンプ60台分の砂利搬入-2016年12月2日 13:21


 沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設問題で、建設に反対する市民らは2日午前、県道70号沿いのN1地区ゲート前などで、抗議行動を続けた。

 同ゲートでは、早朝から午前11時半ごろにかけてダンプのべ60台が砂利を搬入した。市民らは、「過半の返還に名を借りた基地機能強化は許されない」とシュプレヒコールを上げたり、「私たちはあきらめない」と歌ったりして抗議した。


(4)琉球新報-日米、97年にオスプレイ協議 沖縄配備10年まで隠す-2016年12月2日 08:30


 米軍普天間飛行場の移設計画を巡り、1997年10月に行われた日米両政府の技術検討の会合で、防衛施設庁(当時)が米側に提示した資料で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備を挙げていたことが分かった。オスプレイの沖縄配備を巡っては、96年12月2日の日米特別行動委員会(SACO)最終報告に明記する方向で直前まで日米間で協議されていたが、日本側の要求で削除した経緯がある。日本政府はその後、2010年までオスプレイの配備計画を公に認めなかったが、実際は97年の段階で配備を前提に米側と移設問題を協議していたことになる。

 資料は97年10月6日に外務省、防衛施設庁、在日米大使館、在日米軍の関係者が出席した会合で提示された。普天間代替施設の仕様を検討する際の「懸念事項」として、オスプレイ配備の他にも「CALA(戦闘航空機装弾場)とFCLP(陸上空母離着陸訓練)デッキ」などを挙げている。

 関係者によると、会合では、オスプレイの運用に対応するためという理由で、滑走路の長さを1500メートルは確保することを日米間で確認した。96年12月2日のSACO最終報告でも滑走路長は「約1500メートル」と記載されたが、その際はオスプレイ配備が理由とは説明されていなかった。

 オスプレイ配備を巡り政府は、辺野古新基地については環境影響評価(アセス)手続きの最終段階に当たる評価書の提出(11年12月)になって初めて配備の事実を盛り込んだ。北部訓練場のヘリパッドは、沖縄防衛局が07年に県に提出したアセス図書で、将来的な機種変更も反映するよう求めた知事意見に対し、「使用機種の変更はないと理解している」と明記し、配備を否定していた。(島袋良太)


(5)琉球新報-被害認定、国に賠償命令 普天間騒音控訴審 W値75未満は認めず-2016年12月2日 10:29


 米軍普天間飛行場の周辺住民約2200人が同飛行場から発生する騒音被害を訴え、国に損害賠償を求めた普天間騒音訴訟の控訴審の判決が1日、福岡高裁那覇支部で言い渡された。多見谷寿郎裁判長は一審と同様に騒音被害を認め、国に損害賠償の支払いを命じた。一方で住民が求めていた賠償額の増額は認めず、うるささ指数(W値)75未満区域の住民への賠償も一審を踏襲して退けた。

 損害賠償の基準はW値75以上区域で日額150円、W値80以上区域で日額300円。住民側弁護団によると賠償総額は約9億5千万円で、一審での総額約7億5400万円を上回るが、控訴審の期間の賠償額が加わったためとしている。

 判決は、住民側が訴えていた低周波音による被害も「個人差が大きい」などとして、共通被害とは認めなかった。一審で敗訴した部分の取り消しなどを求めて控訴していた国の訴えは、全て棄却した。

 住民側は今後、上告するかどうかを検討するとした。沖縄防衛局は判決について「国の主張について裁判所の理解が得られず、大変厳しい判断が示されたものと受け止めている」とコメント。今後の対応については、関係機関と調整して決定するとしている。


by asyagi-df-2014 | 2016-12-02 17:00 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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