「土人」「シナ人」発言を考える。(30)

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」発言を考える。
 「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」、と識者は評する。
 つまり、差別する側の植民者の自覚がなされるのかどうかだ。
 人種差別撤廃条約に違反する問題なのだ。


 沖縄タイムスは2016年11月3日、「差別と暴力、沖縄に集約 沖国大准教授・桃原一彦さん【インタビュー「土人」発言・11】」、を掲載した。 
 桃原一彦さんは、次のように述べる。


(1)ベトナム戦争当時、米兵たちはベトナム人を「gook(グック)」と呼んでさげすんだ。それは「土人」という意味に近い蔑称である。かつて在沖米兵も沖縄人を「グック」と呼んだ。そこには「外地」における支配と収奪の対象という意味が多分に含まれている。
(2)大阪府警機動隊員が発した「土人」「黙れ、シナ人」にも、同様の意味合いがあるだろう。沖縄人を、言葉を発する主体として認めない、対等な人間として扱わないという了解が含まれている。「グック」のような表現は戦場と化した現場で重宝される。「殺すことをちゅうちょしてはならない。奴らは人間ではない」。戦場とは、そのような狂気が充満するところ。
(3)沖縄人は、沖縄戦と米軍統治を通してそのことをよく知っている。よって、高江で非人間化しつつあるのは機動隊員たちである。彼らは自らの非人間性を沖縄人に投影し、精神的な均衡を保つことで、植民地を鎮圧する「兵士」となっている。
(4)今回の発言をめぐる問題の根幹は、差別と暴力が何度も衝突する現場を沖縄に集約させ、閉じ込めている日本社会および日本人にある。非人間化の状態を放置し続けている、その圧倒的マジョリティーの日々の行為が支えている差別構造こそが問題なのである。


 確かに、今回の事件の本質は、「今回の発言をめぐる問題の根幹は、差別と暴力が何度も衝突する現場を沖縄に集約させ、閉じ込めている日本社会および日本人にある。非人間化の状態を放置し続けている、その圧倒的マジョリティーの日々の行為が支えている差別構造こそが問題なのである。」。


 以下、沖縄タイムスの引用。








沖縄タイムス-差別と暴力、沖縄に集約 沖国大准教授・桃原一彦さん【インタビュー「土人」発言・11】-2016年11月3日 09:13



 ベトナム戦争当時、米兵たちはベトナム人を「gook(グック)」と呼んでさげすんだ。それは「土人」という意味に近い蔑称である。かつて在沖米兵も沖縄人を「グック」と呼んだ。そこには「外地」における支配と収奪の対象という意味が多分に含まれている。

 大阪府警機動隊員が発した「土人」「黙れ、シナ人」にも、同様の意味合いがあるだろう。沖縄人を、言葉を発する主体として認めない、対等な人間として扱わないという了解が含まれている。「グック」のような表現は戦場と化した現場で重宝される。「殺すことをちゅうちょしてはならない。奴らは人間ではない」。戦場とは、そのような狂気が充満するところ。

 沖縄人は、沖縄戦と米軍統治を通してそのことをよく知っている。よって、高江で非人間化しつつあるのは機動隊員たちである。彼らは自らの非人間性を沖縄人に投影し、精神的な均衡を保つことで、植民地を鎮圧する「兵士」となっている。

 今回の発言をめぐる問題の根幹は、差別と暴力が何度も衝突する現場を沖縄に集約させ、閉じ込めている日本社会および日本人にある。非人間化の状態を放置し続けている、その圧倒的マジョリティーの日々の行為が支えている差別構造こそが問題なのである。


by asyagi-df-2014 | 2016-11-22 12:44 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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