「土人」「シナ人」発言を考える。(26)

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」発言を考える。
 「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」、と識者は評する。
 つまり、差別する側の植民者の自覚がなされるのかどうかだ。
 人種差別撤廃条約に違反する問題なのだ。


 沖縄タイムスは2016年11月1日、「ネット社会、悪意を助長 アイヌアートプロジェクト代表・結城幸司さん【インタビュー「土人」発言・10】、を掲載した。 
 結城幸司さんは、次のように述べる。


(1)1899年に制定された「北海道旧土人保護法」は、アイヌ民族を旧土人として縛り、文化保護といいながら風習を禁止し、文化を破壊した。それは教育の中でも近年まで続き、差別を生んできた。この土人という言葉が復活するように琉球の人に向けられたことはショックだ。若い警察官の中に、人を見下す感覚があることが恐ろしい。
(2)こうした言葉が伝わる世界があるのだろう。今の世の中は言ってはいけないことを表面的に意識する一方で、タブーを緩くし悪意を育てるようなネットの社会がある。心を学ぶ力のない人の中には相手を見下し、さげすむ気持ちがあり、まひすると表面化する。
(3)差別があることを知る日本人は少ない。「アイヌを差別する時代はもう終わったでしょ」と言われることもある。しかし差別の種がまかれていることを私たちは自覚しないといけない。
(4)北海道の中学校でアイヌの人権の話をするが「うちの家族は代々かかわらないようにと言われているから、この授業は嫌です」と感想を書く生徒がいた。一生懸命話さないといけないことはまだあると感じる。自分たちに向けてくる差別と向き合い、子や孫の未来を守らないといけない。


 沖縄への「土人」発言は、「北海道旧土人保護法」で苦しんでいるアイヌ民族を、差別するということを自覚することができているのであろうか。
 大事なことは、結城幸司さんの指摘する「一生懸命話さないといけないことはまだあると感じる。自分たちに向けてくる差別と向き合い、子や孫の未来を守らないといけない。」、ということへの各の自覚ではないか。



 以下、沖縄タイムスの引用。








沖縄タイムス-ネット社会、悪意を助長 アイヌアートプロジェクト代表・結城幸司さん【インタビュー「土人」発言・10】-2016年11月1日 08:00



 1899年に制定された「北海道旧土人保護法」は、アイヌ民族を旧土人として縛り、文化保護といいながら風習を禁止し、文化を破壊した。それは教育の中でも近年まで続き、差別を生んできた。この土人という言葉が復活するように琉球の人に向けられたことはショックだ。若い警察官の中に、人を見下す感覚があることが恐ろしい。

 こうした言葉が伝わる世界があるのだろう。今の世の中は言ってはいけないことを表面的に意識する一方で、タブーを緩くし悪意を育てるようなネットの社会がある。心を学ぶ力のない人の中には相手を見下し、さげすむ気持ちがあり、まひすると表面化する。

 差別があることを知る日本人は少ない。「アイヌを差別する時代はもう終わったでしょ」と言われることもある。しかし差別の種がまかれていることを私たちは自覚しないといけない。

 北海道の中学校でアイヌの人権の話をするが「うちの家族は代々かかわらないようにと言われているから、この授業は嫌です」と感想を書く生徒がいた。一生懸命話さないといけないことはまだあると感じる。自分たちに向けてくる差別と向き合い、子や孫の未来を守らないといけない。


by asyagi-df-2014 | 2016-11-18 12:02 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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