「土人」「シナ人」発言を考える。(22)

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」発言を考える。
 「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」、と識者は評する。
 つまり、差別する側の植民者の自覚がなされるのかどうかだ。
 人種差別撤廃条約に違反する問題なのだ。


 沖縄タイムスは2016年10月28日、-「ありのままの沖縄を見てよ 脚本家・上原正三さん【インタビュー「土人」発言・8】」、インタビュー記事を掲載した。
上原正三さんは、次のようにインタビューに答えた。


(1)45年前、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」で人間の集団心理の怖さを描いた。今、政府に逆らう沖縄の人間を「土人」「シナ人」と呼び、歯止めの利かない罵詈(ばり)雑言がインターネット上であふれているが、これも集団心理。若い警察官はそれらを真に受けたのだろう。沖縄はどんな歴史をたどったのか、辺野古や高江の問題がなぜ起きているのか。自分の目で見て考えてほしい。
(2)1955年に上京した時、下宿のおばさんが「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」と笑顔で答えたら「えっ」と目を丸くした。その後、僕にとてもよくしてくれ、長く交流が続いた。
(3)大学在学中、沖縄出身を理由に一度だけ下宿を断られたことがある。差別は無邪気な無知がもたらす場合が多い。相手のことを知らないのに、風評だけで知ったつもりになる。まずは知る努力が必要だ。立場の違う者同士が罵(ののし)り合えば対立は深まるだけ。こんな時こそ沖縄も冷静に「ぶらっと遊びに来て、ありのままの沖縄を見てよ」と語り掛けた方がいい。ビギンが「いちゃりば結」と、シマンチュの美しい伝統を歌っている。その先に理解が生まれる。きっと。


 「差別は無邪気な無知がもたらす場合が多い。相手のことを知らないのに、風評だけで知ったつもりになる。まずは知る努力が必要だ。」
 確かに、一つの真理ではある。
 だが、どうやったら、植民地主義は克服されるのか。
 


 以下、沖縄タイムスの引用。







沖縄タイムス-ありのままの沖縄を見てよ 脚本家・上原正三さん【インタビュー「土人」発言・8】-2016年10月28日 16:20


 45年前、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」で人間の集団心理の怖さを描いた。今、政府に逆らう沖縄の人間を「土人」「シナ人」と呼び、歯止めの利かない罵詈(ばり)雑言がインターネット上であふれているが、これも集団心理。若い警察官はそれらを真に受けたのだろう。沖縄はどんな歴史をたどったのか、辺野古や高江の問題がなぜ起きているのか。自分の目で見て考えてほしい。

 1955年に上京した時、下宿のおばさんが「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」と笑顔で答えたら「えっ」と目を丸くした。その後、僕にとてもよくしてくれ、長く交流が続いた。

 大学在学中、沖縄出身を理由に一度だけ下宿を断られたことがある。差別は無邪気な無知がもたらす場合が多い。相手のことを知らないのに、風評だけで知ったつもりになる。まずは知る努力が必要だ。

 立場の違う者同士が罵(ののし)り合えば対立は深まるだけ。こんな時こそ沖縄も冷静に「ぶらっと遊びに来て、ありのままの沖縄を見てよ」と語り掛けた方がいい。ビギンが「いちゃりば結」と、シマンチュの美しい伝統を歌っている。その先に理解が生まれる。きっと。


by asyagi-df-2014 | 2016-11-14 12:46 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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