沖縄-辺野古・高江から-2016年11月8日

 「怒りというよりもあきれる。国家という大きな権力が日常をも脅かしている」
これが、「構造的沖縄差別」。
いや、軍事植民地主義の常態。


 2016年11月8日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-鶴保沖縄相、差別認めず 「言論の自由はどなたにもある」-016年11月8日 13:29


 琉球新報は、「鶴保庸介沖縄担当相は8日の参院内閣委員会で、米軍北部訓練場の建設現場で大阪府警の機動隊員が反対する市民に対して『土人』などと差別的な発言をした問題について『個人的に【これは差別である】という風には断定はできない』との見解を示した。共産党の田村智子氏に対する答弁。」、と報じた。
また、「鶴保氏は『人権問題であるかどうかの問題を第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険なことだ。言論の自由はどなたにもある』などとの持論を展開した。その上で『土人』という言葉について『言葉の経緯、その言葉が出てきた歴史的経緯、さまざまな考え方がある。今現在、差別用語とされるようなものであったとしても、過去には流布していたものがたくさんある』などとの見解を示した。いずれも田村氏に答えた。『土人』発言問題が県民感情を損ねているのかどうかについては『私が断定するものではない』と答えた。山本太郎氏(自由)への答弁。」、と報じた。


(2)琉球新報-沖縄県警100人増員へ 米兵女性暴行殺害で防止策-2016年11月8日 12:04


 琉球新報は、「沖縄県警の警察官を100人増員するため、警察庁は8日、警察法施行令を改正した。米軍属による女性暴行殺害事件をきっかけに、政府が6月に打ち出した再発防止策の強化を踏まえた措置。近く公布、施行される。 改正により、現行では2641人になっている沖縄県警の定員基準が、2741人となる。県警が11月中に県議会へ条例改正案を提出し、可決すれば増員が実現する。」、と報じた。
 また、「増員分の100人については、県警本部や各警察署へ配置し、パトロールなどに従事する。機動性を強化するため、新たにパトカー20台の配備も予定している。増員の方法は、来年1月から全国の都道府県警に所属する警察官が沖縄県警に特別出向するなどして定員を満たし、その後に新規採用を段階的に増やして維持する。」、と報じた。


(3)沖縄タイムス-前に機動隊、後ろは柵 高江で観光バス35分間足止め-2016年11月8日 07:28


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「ヘリパッド建設に反対する市民らが抗議活動を行っている東村高江のN1ゲートに通じる県道70号で7日午後、乗客約20人を乗せた大型観光バスが、警戒警備中の機動隊員に、30分以上足止めされた。乗客らは『プラカードを掲げているわけでもないのに、通さないのはおかしい』『公道を規制すること自体疑問』と反発の声が上がった。停車指示について県警は『現在、詳細を確認中』としている。」
②「乗車していたのは長野県からの観光客。平和祈念公園や嘉手納基地、伊江島などを回る3泊4日の平和学習ツアーで、東村高江を訪れたのはツアー2日目。目的地のN1ゲートから1、2キロ離れたメインゲートで通行止めに遭った。午後3時から約35分間停車したという。運転手の30代男性によると、メインゲートで機動隊員数人に停止を求められ、『どこに行くのか』と尋ねられ、『まっすぐ進む』と答えたところ『中で待っててください。通せません』と言われた。乗客からは『なぜ通さないのか』と質問が相次いだが、『機動隊員は一切答えなかった』という。」
③「前方に機動隊員2人が立ち、後方にバリケードの柵を一つ置かれ、『前にも後ろにも動けない状態だった』。後からきた普通車5、6台は通行を許可された。運転手は『ドライバー仲間で通行止めに遭ったことは聞いたことがない。止められるのは自分のバスが初めてなんじゃないか』と戸惑う。乗客の一人の弁護士(67)は『国民の自由を規制するなんておかしい。ふみにじっている』と怒った。ツアーの企画をした女性(33)は『怒りというよりもあきれる。国家という大きな権力が日常をも脅かしている』と話した。」


(4)沖縄タイムス-米軍・自衛隊 一体化進む 沖縄タイムス記者の共同訓練ルポ-
2016年11月8日 10:34


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「夏のような強い日差しが白い砂浜に反射し、目を開けていられないくらいまぶしい。うるま市に属し、浜比嘉島から南東約3キロ、勝連半島の目と鼻の先にある浮原島。周囲約2キロ、面積約25ヘクタールの小さな無人島は、陸上自衛隊が管理する訓練場だ。(政経部・大野亨恭)」
②「琉球石灰岩と砂に覆われ、ほぼ平らな島には四方から波が打ち寄せる。島では実弾射撃訓練が禁止されているため、陸自は年間を通し、訓練としてはほとんど使用しないという。透き通る水に、発達したサンゴ、鈴なりのアダンの実。遠く沖合上空でホバリングする自衛隊ヘリの音がわずかに聞こえるだけで、島の近くでは、小舟やサバニで市民が漁をする静かな時間が流れていた。」
③「だが、午前9時、沖合のヘリから遭難した米軍パイロットに見立てた人形が投下され訓練の“開始”が告げられると、バタバタと重たいヘリのローター音に波の音がかき消された。日本の平和と安全に重要な影響を与える「重要影響事態」を想定した初めての日米共同訓練が始まった。午前9時15分すぎ、自衛隊員3人と米兵9人を乗せたCH47大型ヘリが島の西側から進入し、旋回を開始した。島で待機する自衛隊員に、ヘリから無線が入る。」
④「『実降下、10秒前』」
 3メートルまで高度を下げたヘリの下降気流『ダウンウオッシュ』で巻き上げられた海水が、優に機体の高さを超えた。直後、ゴムボートが投下され、12人の救助要員が次々と海に飛び込んだ。沖縄気象台によると、当時、沖縄本島中南部には波浪注意報が出ており、2・5~3メートルの波高で島からボートは見えなくなった。この間、島の近くでは市民らが釣りを続けていた。訓練担当の空自隊員は、ヘリの50メートル以内では下降気流で転覆してしまう恐れがあるが、距離があれば安全だと説明。『市民の余暇を妨害することはしない』と語った。
⑤「市民のサバニの上で、『日米同盟の深化』のために軍用機が訓練を繰り返す。軍事と住民生活が隣り合う沖縄の現実を改めて実感した。」
⑥「沖合で人形を乗せたボートは、約1時間かけ島の西側に上陸した。『せーの』と、自衛隊員が日本語で声を掛けて担架を下ろし、訓練は終わった。『あくまでも重要影響事態を【想定】しただけで、沖縄が戦争に【近い】わけではない』
①「この言葉を聞きながら、在沖米軍幹部の発言が頭をよぎった。『米軍は、自衛隊との一体化をより強力に進める』」


 以下、琉球新報及び沖縄タイムスの引用。








(1)琉球新報-鶴保沖縄相、差別認めず 「言論の自由はどなたにもある」-016年11月8日 13:29


 【東京】鶴保庸介沖縄担当相は8日の参院内閣委員会で、米軍北部訓練場の建設現場で大阪府警の機動隊員が反対する市民に対して「土人」などと差別的な発言をした問題について「個人的に『これは差別である』という風には断定はできない」との見解を示した。共産党の田村智子氏に対する答弁。

 鶴保氏は「人権問題であるかどうかの問題を第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険なことだ。言論の自由はどなたにもある」などとの持論を展開した。その上で「土人」という言葉について「言葉の経緯、その言葉が出てきた歴史的経緯、さまざまな考え方がある。今現在、差別用語とされるようなものであったとしても、過去には流布していたものがたくさんある」などとの見解を示した。いずれも田村氏に答えた。

 「土人」発言問題が県民感情を損ねているのかどうかについては「私が断定するものではない」と答えた。山本太郎氏(自由)への答弁。【琉球新報電子版】


(2)琉球新報-沖縄県警100人増員へ 米兵女性暴行殺害で防止策-2016年11月8日 12:04


 沖縄県警の警察官を100人増員するため、警察庁は8日、警察法施行令を改正した。米軍属による女性暴行殺害事件をきっかけに、政府が6月に打ち出した再発防止策の強化を踏まえた措置。近く公布、施行される。

 改正により、現行では2641人になっている沖縄県警の定員基準が、2741人となる。県警が11月中に県議会へ条例改正案を提出し、可決すれば増員が実現する。

 増員分の100人については、県警本部や各警察署へ配置し、パトロールなどに従事する。機動性を強化するため、新たにパトカー20台の配備も予定している。

 増員の方法は、来年1月から全国の都道府県警に所属する警察官が沖縄県警に特別出向するなどして定員を満たし、その後に新規採用を段階的に増やして維持する。(共同通信)


(3)沖縄タイムス-前に機動隊、後ろは柵 高江で観光バス35分間足止め-2016年11月8日 07:28


 ヘリパッド建設に反対する市民らが抗議活動を行っている東村高江のN1ゲートに通じる県道70号で7日午後、乗客約20人を乗せた大型観光バスが、警戒警備中の機動隊員に、30分以上足止めされた。乗客らは「プラカードを掲げているわけでもないのに、通さないのはおかしい」「公道を規制すること自体疑問」と反発の声が上がった。停車指示について県警は「現在、詳細を確認中」としている。

 乗車していたのは長野県からの観光客。平和祈念公園や嘉手納基地、伊江島などを回る3泊4日の平和学習ツアーで、東村高江を訪れたのはツアー2日目。目的地のN1ゲートから1、2キロ離れたメインゲートで通行止めに遭った。午後3時から約35分間停車したという。

 運転手の30代男性によると、メインゲートで機動隊員数人に停止を求められ、「どこに行くのか」と尋ねられ、「まっすぐ進む」と答えたところ「中で待っててください。通せません」と言われた。乗客からは「なぜ通さないのか」と質問が相次いだが、「機動隊員は一切答えなかった」という。

 前方に機動隊員2人が立ち、後方にバリケードの柵を一つ置かれ、「前にも後ろにも動けない状態だった」。後からきた普通車5、6台は通行を許可された。運転手は「ドライバー仲間で通行止めに遭ったことは聞いたことがない。止められるのは自分のバスが初めてなんじゃないか」と戸惑う。

 乗客の一人の弁護士(67)は「国民の自由を規制するなんておかしい。ふみにじっている」と怒った。ツアーの企画をした女性(33)は「怒りというよりもあきれる。国家という大きな権力が日常をも脅かしている」と話した。


(4)沖縄タイムス-米軍・自衛隊 一体化進む 沖縄タイムス記者の共同訓練ルポ-2016年11月8日 10:34


 夏のような強い日差しが白い砂浜に反射し、目を開けていられないくらいまぶしい。うるま市に属し、浜比嘉島から南東約3キロ、勝連半島の目と鼻の先にある浮原島。周囲約2キロ、面積約25ヘクタールの小さな無人島は、陸上自衛隊が管理する訓練場だ。(政経部・大野亨恭)

 琉球石灰岩と砂に覆われ、ほぼ平らな島には四方から波が打ち寄せる。島では実弾射撃訓練が禁止されているため、陸自は年間を通し、訓練としてはほとんど使用しないという。

 透き通る水に、発達したサンゴ、鈴なりのアダンの実。遠く沖合上空でホバリングする自衛隊ヘリの音がわずかに聞こえるだけで、島の近くでは、小舟やサバニで市民が漁をする静かな時間が流れていた。

 だが、午前9時、沖合のヘリから遭難した米軍パイロットに見立てた人形が投下され訓練の“開始”が告げられると、バタバタと重たいヘリのローター音に波の音がかき消された。

 日本の平和と安全に重要な影響を与える「重要影響事態」を想定した初めての日米共同訓練が始まった。

 午前9時15分すぎ、自衛隊員3人と米兵9人を乗せたCH47大型ヘリが島の西側から進入し、旋回を開始した。島で待機する自衛隊員に、ヘリから無線が入る。

 「実降下、10秒前」

 3メートルまで高度を下げたヘリの下降気流「ダウンウオッシュ」で巻き上げられた海水が、優に機体の高さを超えた。直後、ゴムボートが投下され、12人の救助要員が次々と海に飛び込んだ。沖縄気象台によると、当時、沖縄本島中南部には波浪注意報が出ており、2・5~3メートルの波高で島からボートは見えなくなった。

 この間、島の近くでは市民らが釣りを続けていた。訓練担当の空自隊員は、ヘリの50メートル以内では下降気流で転覆してしまう恐れがあるが、距離があれば安全だと説明。「市民の余暇を妨害することはしない」と語った。

 市民のサバニの上で、「日米同盟の深化」のために軍用機が訓練を繰り返す。軍事と住民生活が隣り合う沖縄の現実を改めて実感した。

 沖合で人形を乗せたボートは、約1時間かけ島の西側に上陸した。「せーの」と、自衛隊員が日本語で声を掛けて担架を下ろし、訓練は終わった。

 「あくまでも重要影響事態を『想定』しただけで、沖縄が戦争に『近い』わけではない」

 この言葉を聞きながら、在沖米軍幹部の発言が頭をよぎった。

 「米軍は、自衛隊との一体化をより強力に進める」


by asyagi-df-2014 | 2016-11-08 18:29 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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