沖縄-辺野古・高江から-2016年8月25日

 2016年8月25日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報、朝日新聞は次のように表した。

 辺野古・高江の闘いの姿が、辺野古裁判での「『裁判所は自治権の行使を尊重することが、日本の民主主義と地方自治を救うことにつながるとぜひ認識してほしい』と強調した。」、との発言につながっている。
 この裁判の状況が、「(判決には)悲観的だ」であるのかもしれないが、「一方で『正論を話せば、裁判官を動かす』と述べ、多くの市民が辺野古を巡る訴訟に関心を持つ重要性を訴えた。」、ことも確かである。


(1)琉球新報-地方自治の尊重訴え 那覇で辺野古訴訟巡りシンポ-2016年8月25日 05:02


 琉球新報は、「沖縄県名護市辺野古への新基地建設を巡る県と国の訴訟から、地方自治や民主主義の在り方を考えるシンポジウム『「辺野古裁判で問われていること 第2弾』(辺野古訴訟支援研究会主催、オール沖縄会議共催)が24日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。一般向けのシンポジウムは2月に続き2回目。主催者発表で約300人が参加した。登壇者らは裁判所が地方自治を尊重して判断する必要性を訴えた。」、と報じた。
 また、会議の様子を次のように伝えた。


①「研究会事務局長の本多滝夫龍谷大教授が『辺野古裁判の焦点-地方自治、民主主義、司法の真価』と題して基調講演した。本多教授は不作為の違法確認訴訟での争点などを解説した。本多教授は、翁長雄志知事の辺野古埋め立て承認取り消しが自治権行使の結果だったとして『裁判所は自治権の行使を尊重することが、日本の民主主義と地方自治を救うことにつながるとぜひ認識してほしい』と強調した。」
②「翁長知事も出席し、あいさつ。訴訟を通じて得た感想として『政府は地方自治を全く理解していない』と述べ、国の姿勢を批判した。基地返還跡地での開発による経済発展などを挙げ、『沖縄は基地で食べている』との風説が事実でないとの認識を全国に浸透させる必要性を語った。」
③「県弁護団長の竹下勇夫弁護士は代執行訴訟の和解成立から現在までの経過や、今回の訴訟の争点を説明した。研究会代表の紙野健二名古屋大教授は今回の訴訟の流れから『(判決には)悲観的だ』とした。一方で『正論を話せば、裁判官を動かす』と述べ、多くの市民が辺野古を巡る訴訟に関心を持つ重要性を訴えた。」


(2)朝日新聞-「警察が取材妨害」沖縄2紙が抗議声明 ヘリパッド移設-2016年8月25日00時06分


 朝日新聞は、「沖縄県東村高江地区周辺で国が進める米軍のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設工事に絡み、沖縄タイムスは24日付朝刊で、現地で取材中の記者が警察の機動隊に取材を妨害されたとして『報道の自由を侵害するものであり断じて許すことは出来ない』とする抗議声明を掲載した。」、と報じた。
 また、次のように伝えた。


①「高江では7月22日以降、抗議する市民らと機動隊のもみ合いが続く。同社などによると、今月20日に工事車両の通行を防ぐため県道の橋に座り込んだ市民らを機動隊が排除した際、取材していた沖縄タイムスと琉球新報の記者も腕をつかまれるなどして強制的に移動させられたという。」
②「沖縄タイムスは声明で『社員証を見せ、記者であることを訴えたにもかかわらず、計30分程度取材活動が制限された』と批判。琉球新報も21日付朝刊で『報道の自由を侵害するもので強く抗議する』とする編集局長の談話を掲載した。」
③「沖縄県警は朝日新聞の取材に『記者は腕章を腕に巻いておらず、報道関係者と判別しにくい状況だった。取材を制限するつもりは一切ない』と答えた。」
④「この問題を受け、日本新聞労働組合連合(新聞労連)は24日、『国家権力による報道の自由への重大な侵害で、絶対に許されない』などと抗議する声明を出した。」


(3)沖縄タイムス-東村長、村道使用拒む 沖縄・米軍ヘリパッド大幅遅れも-2016年8月25日 07:43


 沖縄タイムスは、「沖縄県東村の伊集盛久村長が、沖縄防衛局が求めているヘリパッド建設予定地H、G地区につながる村道の工事車両の通過を、2度にわたり反対していたことが分かった。村道は防衛局に残された唯一の既存道路を使った資材搬入ルートだったが、村長が反対したことで防衛局は搬入ルートの見直しを迫られている。工事が大幅に遅れる可能性がある。」、と報じた。
 東村の考えかたについて、「高江集落内の通過反対に加え、別の村道の使用も反対したことについて、伊集村長は『これ以上、高江区民を工事の混乱に巻き込みたくない』と説明する。今月15日、村役場を訪れた中嶋浩一郎防衛局長に断固反対の姿勢を示した。防衛局とは再度協議する予定だが、伊集村長は応じない構えをみせている。」、と伝えた。
 また、今後の影響について次のように報じた。


①「工事車両が村道を通過できなければ、防衛局はN1地区表から同地区裏側までの通行路(通称・Fルート)からH、G地区までの搬入ルートを開拓しなければならない。防衛局はすでに機材や土砂を運ぶ全長1・2キロに及ぶ工事用モノレール敷設の検討に入っているが、新たな森林伐採が必要になるとみられ難航が予想される。」
②「今回、工事車両の通行に反対した村道の周辺は村の土地改良区で、収穫期を迎えたパインの出荷で農家が頻繁に使う農道となっている。伊集村長は『工事車両が農道を通過するとなれば抗議活動が始まり、農家に迷惑がかかるのが目に見えている』と話す。当初、伊集村長は高江集落を通るルートでの資材搬入に反対する考えを防衛局に伝え、一方の村道については態度を明確にしていなかった。だが、7月22日のヘリパッド着工後、高江区民の生活道路でもある県道70号が混乱し、役場へ苦情が相次いだ。ヘリパッド建設を容認する村長だが『区民の生活が最優先。農道でなくても訓練場内の旧演習道路などを使えば工事はできる』と強調した。」


(4)沖縄タイムス-警察官が市民に「ばか」「気持ち悪い」 沖縄・名護署前の抗議で-2016年8月25日 09:26


 沖縄タイムスは、「24日午前、沖縄県東村高江周辺のヘリパッド建設に反対する男性の逮捕を受け、名護署前で抗議する市民2人に対して、男性警察官2人が別々に『ばか』『気持ち悪い』と発言した。警官による言葉や物理的な暴力の訴えが増えている。」、と報じた。


(5)琉球新報-沖縄防衛局、フェンスを設置 北部訓練場ヘリパッド工事-2016年8月25日 13:22


 琉球新報は、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、25日午前8時半ごろ、沖縄防衛局の職員がN1地区裏ゲートに集まり、裏ゲートと表ゲートの間のあぜ道にフェンスを設置した。フェンスの設置は午前11時半現在も続いており、ヘリパッド建設に反対し座り込みする人たちは『何の根拠があってフェンスを設置しているのか』『住民をばかにしている』と抗議の声を上げた。東村高江の高江橋では、工事車両の搬入を阻止しようと座り込み約20人が車両13台を止めて抗議活動を展開した。機動隊約100人が集まり、座り込みの車両を1台ずつ動かして工事車両を通したため、11時過ぎ、砂利を積んだ計13台のトラックがN1地区ゲートから中に入っていった。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-<ヘリパッド村道拒否>村長に問われる整合性 交付金の取引材料の疑念も-2016年8月25日 15:20


 沖縄タイムスは、「東村の伊集盛久村長がヘリパッド工事に伴う資材搬入で、工事車両が高江区内のすべての村道を通過することに反対した。一方で、ヘリパッド建設を容認し、高江区への交付金を要請する村長の態度との整合性という点で、交付金の取引材料にするのではとの疑念もつきまとう。」、と報じた。


 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。








(1)琉球新報-地方自治の尊重訴え 那覇で辺野古訴訟巡りシンポ-2016年8月25日 05:02


 沖縄県名護市辺野古への新基地建設を巡る県と国の訴訟から、地方自治や民主主義の在り方を考えるシンポジウム「辺野古裁判で問われていること 第2弾」(辺野古訴訟支援研究会主催、オール沖縄会議共催)が24日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。一般向けのシンポジウムは2月に続き2回目。主催者発表で約300人が参加した。登壇者らは裁判所が地方自治を尊重して判断する必要性を訴えた。

 研究会事務局長の本多滝夫龍谷大教授が「辺野古裁判の焦点-地方自治、民主主義、司法の真価」と題して基調講演した。本多教授は不作為の違法確認訴訟での争点などを解説した。
 本多教授は、翁長雄志知事の辺野古埋め立て承認取り消しが自治権行使の結果だったとして「裁判所は自治権の行使を尊重することが、日本の民主主義と地方自治を救うことにつながるとぜひ認識してほしい」と強調した。
 翁長知事も出席し、あいさつ。訴訟を通じて得た感想として「政府は地方自治を全く理解していない」と述べ、国の姿勢を批判した。基地返還跡地での開発による経済発展などを挙げ、「沖縄は基地で食べている」との風説が事実でないとの認識を全国に浸透させる必要性を語った。
 県弁護団長の竹下勇夫弁護士は代執行訴訟の和解成立から現在までの経過や、今回の訴訟の争点を説明した。研究会代表の紙野健二名古屋大教授は今回の訴訟の流れから「(判決には)悲観的だ」とした。一方で「正論を話せば、裁判官を動かす」と述べ、多くの市民が辺野古を巡る訴訟に関心を持つ重要性を訴えた。


(2)朝日新聞-「警察が取材妨害」沖縄2紙が抗議声明 ヘリパッド移設-2016年8月25日00時06分


 沖縄県東村高江地区周辺で国が進める米軍のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設工事に絡み、沖縄タイムスは24日付朝刊で、現地で取材中の記者が警察の機動隊に取材を妨害されたとして「報道の自由を侵害するものであり断じて許すことは出来ない」とする抗議声明を掲載した。

 高江では7月22日以降、抗議する市民らと機動隊のもみ合いが続く。同社などによると、今月20日に工事車両の通行を防ぐため県道の橋に座り込んだ市民らを機動隊が排除した際、取材していた沖縄タイムスと琉球新報の記者も腕をつかまれるなどして強制的に移動させられたという。

 沖縄タイムスは声明で「社員証を見せ、記者であることを訴えたにもかかわらず、計30分程度取材活動が制限された」と批判。琉球新報も21日付朝刊で「報道の自由を侵害するもので強く抗議する」とする編集局長の談話を掲載した。

 沖縄県警は朝日新聞の取材に「記者は腕章を腕に巻いておらず、報道関係者と判別しにくい状況だった。取材を制限するつもりは一切ない」と答えた。
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 この問題を受け、日本新聞労働組合連合(新聞労連)は24日、「国家権力による報道の自由への重大な侵害で、絶対に許されない」などと抗議する声明を出した。


(3)沖縄タイムス-東村長、村道使用拒む 沖縄・米軍ヘリパッド大幅遅れも-2016年8月25日 07:43


 沖縄県東村の伊集(いじゅ)盛久村長が、沖縄防衛局が求めているヘリパッド建設予定地H、G地区につながる村道の工事車両の通過を、2度にわたり反対していたことが分かった。村道は防衛局に残された唯一の既存道路を使った資材搬入ルートだったが、村長が反対したことで防衛局は搬入ルートの見直しを迫られている。工事が大幅に遅れる可能性がある。(北部報道部・城間陽介)

 高江集落内の通過反対に加え、別の村道の使用も反対したことについて、伊集村長は「これ以上、高江区民を工事の混乱に巻き込みたくない」と説明する。今月15日、村役場を訪れた中嶋浩一郎防衛局長に断固反対の姿勢を示した。防衛局とは再度協議する予定だが、伊集村長は応じない構えをみせている。

 工事車両が村道を通過できなければ、防衛局はN1地区表から同地区裏側までの通行路(通称・Fルート)からH、G地区までの搬入ルートを開拓しなければならない。

 防衛局はすでに機材や土砂を運ぶ全長1・2キロに及ぶ工事用モノレール敷設の検討に入っているが、新たな森林伐採が必要になるとみられ難航が予想される。

 今回、工事車両の通行に反対した村道の周辺は村の土地改良区で、収穫期を迎えたパインの出荷で農家が頻繁に使う農道となっている。伊集村長は「工事車両が農道を通過するとなれば抗議活動が始まり、農家に迷惑がかかるのが目に見えている」と話す。

 当初、伊集村長は高江集落を通るルートでの資材搬入に反対する考えを防衛局に伝え、一方の村道については態度を明確にしていなかった。だが、7月22日のヘリパッド着工後、高江区民の生活道路でもある県道70号が混乱し、役場へ苦情が相次いだ。

 ヘリパッド建設を容認する村長だが「区民の生活が最優先。農道でなくても訓練場内の旧演習道路などを使えば工事はできる」と強調した。



(4)沖縄タイムス-警察官が市民に「ばか」「気持ち悪い」 沖縄・名護署前の抗議で-2016年8月25日 09:26


 24日午前、沖縄県東村高江周辺のヘリパッド建設に反対する男性の逮捕を受け、名護署前で抗議する市民2人に対して、男性警察官2人が別々に「ばか」「気持ち悪い」と発言した。警官による言葉や物理的な暴力の訴えが増えている。

 警官1人は名護署の敷地内に入った50代女性を排除。記者の前で女性が「恥ちらー(恥知らず)」、警官が「ばか」と3回ののしり合った。

 もう1人の警官は顔をスマートフォンで撮影しようとした40代女性に対して「触らんで、気持ち悪いから」と言う場面が動画で録画された。

 40代女性は高江での抗議行動の最中、警官に「ばばあ」と言われたことがあるという。「暴力があっても証拠さえ残らなければ許されるという土壌が警察の中にあるのではないか」と語った。

 50代女性も高江で路上に倒され、膝で押さえ付けてきた警官に「おまえなんか殴る価値がない」と言われたと訴える。「県警は辺野古で暴力に慣れてしまっている。最初はおとなしかった他府県の機動隊もそれを見て徐々に暴力的になっている」と危惧した。

 警官ともみ合いになった末のけがが増えているほか、10日には20代女性のTシャツが警官によって破られたこともあった。


(5)琉球新報-沖縄防衛局、フェンスを設置 北部訓練場ヘリパッド工事-2016年8月25日 13:22



 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、25日午前8時半ごろ、沖縄防衛局の職員がN1地区裏ゲートに集まり、裏ゲートと表ゲートの間のあぜ道にフェンスを設置した。フェンスの設置は午前11時半現在も続いており、ヘリパッド建設に反対し座り込みする人たちは「何の根拠があってフェンスを設置しているのか」「住民をばかにしている」と抗議の声を上げた。

 東村高江の高江橋では、工事車両の搬入を阻止しようと座り込み約20人が車両13台を止めて抗議活動を展開した。機動隊約100人が集まり、座り込みの車両を1台ずつ動かして工事車両を通したため、11時過ぎ、砂利を積んだ計13台のトラックがN1地区ゲートから中に入っていった。
【琉球新報電子版】


(6)沖縄タイムス-<ヘリパッド村道拒否>村長に問われる整合性 交付金の取引材料の疑念も-2016年8月25日 15:20


 【解説】東村の伊集盛久村長がヘリパッド工事に伴う資材搬入で、工事車両が高江区内のすべての村道を通過することに反対した。一方で、ヘリパッド建設を容認し、高江区への交付金を要請する村長の態度との整合性という点で、交付金の取引材料にするのではとの疑念もつきまとう。

 伊集村長がN1地区裏側の村道の使用に反対した背景には、予想を超えた工事強行による混乱があった。工事に反対する市民らは今も、工事車両の前に座り込んだり、車列の前をゆっくり車で走り搬入を遅らせたりしている。

 県警が市民を取り締まるため道路を一部規制するが、それによって早朝から渋滞が発生。畑や勤務先へ向かう区民たちが巻き込まれた。あるパイン農家は出荷が予定通りできなかったことで村役場に怒鳴り込んだ。自らもパイン農家を経験した村長は「農道が混乱すれば住民生活に支障をきたす。それは避けたい」と反対の理由を説明する。

 一方、防衛局も村も移設工事を早く終わらせたいという点では一致している。伊集村長は「容認の立場でも高江区民の生活を優先する」と言うが、当然、こうした状況では交付金との取引材料に使うのではとの見方も出てくる。

 ヘリパッド建設の被害補償として交付金は求める一方で、工事車両の村道の通過には反対を貫くとする態度は、端から見てどう解釈されるのか。村長は自らの考えを公の場で説明すべきだ。(北部報道部・城間陽介)


by asyagi-df-2014 | 2016-08-25 17:43 | 沖縄から | Comments(0)

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