沖縄-沖縄タイムスの「琉米条約が、沖縄と米国の不平等な関係をもたらした」を考える。

 標題について、沖縄タイムスは2016年7月29日、「ベトナムやイラク・アフガン戦争などに参加した経験を持つ米国の元軍人らで組織する『ベテランズ・フォー・ピース(VFP=平和を求める元軍人の会)』はこのほど、ペリー提督が1853年に沖縄に来航した翌年に結ばれた琉米条約について、沖縄と米国の不平等な関係と沖縄への米軍基地の過度な集中をもたらす起因となったとの抗議声明を発表した。」、と報じた。
 この抗議声明の内容について、「ペリー提督が1853年、当時は独立国だった琉球王国に寄港した際、軍艦の乗員が沖縄の女性に性的暴行を加えた事件を例に挙げ、『1854年7月11日に強制的に結ばせた琉米修好条約に、乗員は琉球人女性に危害を加えてはならないとの規定が組み込まれた』と言及した。その上で、『当時の不正が今日も引き継がれ、真の人間の安全保障を提供する代わりに、住民が個人の身の安全に不安を感じ、さらには大気や水、土地の汚染問題など、必然的に発生する公衆安全上の危害を懸念せざるを得ない状況を沖縄に強いている』と述べ、琉球王国に強制的に結ばせた同条約が、現在まで続く沖縄と米国の不平等な関係の起点となっていると批判している。」、と伝えた。



 なお、沖縄タイムス社の「沖縄の『岐路』」では、1854年の琉球修好条約については、「米国の全権大使ペリーが琉球国と結んだ条約。訪琉米人の厚遇、必要物資や薪水の供給、難破船員のの保護、水先案内などを記した不平等条約。1855年にフランスと琉仏条約が、1859年にオランダと琉蘭条約が結ばれた。」、と記されている。
 また、「琉米条約は、その3カ月前に、日米間で結ばれた日米和親条約の調印書が、江戸城の火災によって焼失したため、今日では日本に現存する最も古い外交文書の条約原本といわれる。」、と説明している。
 さらに、この琉米修好条約については、「日本が締結したものではない他国間の外交文書がなぜ、外務省で保管されているのだろうか。外交史料館の担当者に聞いても所蔵の経緯ははっきりしない。ただ、保管する約600の文書のうち『日本国が主体となり締結した条約文書でないのは、琉球関係の3件のみ。』と説明する。日本と他国、日本と他国間で結ばれた条約のなかにあって、『日本の大臣が署名していない条約原本は特異だといえる』。」、と興味深い指摘をしている。



 以下、沖縄タイムスの引用。





沖縄タイムス-沖縄と米国の不平等な関係、162年前の琉米条約に起因 米団体が抗議声明-2016年7月29日 05:01



 【平安名純代・米国特約記者】ベトナムやイラク・アフガン戦争などに参加した経験を持つ米国の元軍人らで組織する「ベテランズ・フォー・ピース(VFP=平和を求める元軍人の会)」はこのほど、ペリー提督が1853年に沖縄に来航した翌年に結ばれた琉米条約について、沖縄と米国の不平等な関係と沖縄への米軍基地の過度な集中をもたらす起因となったとの抗議声明を発表した。

 「現在も沖縄を覆い続ける162年前の琉米“友好”条約」と題した声明は、琉球ワーキング・グループ(ピーター・シマザキ・ドクター委員長)が主導してまとめ、11日にVFPホームページ上で発表した。

 声明は、ペリー提督が1853年、当時は独立国だった琉球王国に寄港した際、軍艦の乗員が沖縄の女性に性的暴行を加えた事件を例に挙げ、「1854年7月11日に強制的に結ばせた琉米修好条約に、乗員は琉球人女性に危害を加えてはならないとの規定が組み込まれた」と言及した。

 その上で、「当時の不正が今日も引き継がれ、真の人間の安全保障を提供する代わりに、住民が個人の身の安全に不安を感じ、さらには大気や水、土地の汚染問題など、必然的に発生する公衆安全上の危害を懸念せざるを得ない状況を沖縄に強いている」と述べ、琉球王国に強制的に結ばせた同条約が、現在まで続く沖縄と米国の不平等な関係の起点となっていると批判している。

 VFPは約8千人の会員を擁する平和市民団体で、声明をまとめた琉球ワーキング・グループは昨年11月、米国で在沖米軍基地問題に関する啓発活動を行う目的で同組織内に設置された。

 委員長を務めるドクター氏はハワイ在住の沖縄系2世で、ワシントンDC在住のメンバーらと連携し、米本土で活動を展開している。

 VFPは今年1月に琉球沖縄国際支部(ダグラス・ラミス会長)を設置した。

by asyagi-df-2014 | 2016-07-31 05:52 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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