沖縄-北部訓練場ヘリパッド工事の実態-2016年7月20日

 2016年7月20日の沖縄を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-東村高江、6月の夜間騒音383回 訓練増影響-2016年7月20日 05:01
(2)沖縄タイムス-<高江ヘリパッド>「いつまで続く」防衛局職員の過酷な警備-2016年7月20日 05:04
(3)琉球新報-辺野古陸上工事は移設関連 米、07年に工程表明記 政府説明と矛盾-2016年7月20日 05:04
(4)沖縄タイムス-高江ヘリパッド工事「年内に終了」 米司令官が上院軍事委に伝達-2016年7月20日 05:37
(5)沖縄タイムス-高江ヘリパッド:沖縄県議ら抗議の市民ら激励-2016年7月20日 12:23
(6)琉球新報-自衛隊F15がブレーキ故障 那覇空港滑走路を一時閉鎖-2016年7月20日 16:06


 まず、安倍晋三政権の米国従属政策の実態を暴く。それは、「北部訓練場が返還されれば、辺野古移設に反対する県民感情も緩和されるだろう」とする日米両政府の思惑の誤謬を示すものでもある。


 琉球新報は「辺野古陸上工事は移設関連 米、07年に工程表明記 政府説明と矛盾」として、「沖縄のNGOなどが起こした『米ジュゴン訴訟』で米政府が2007年6月29日に提出した証拠書類に、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設工事の工程が記載され、『基地内(米軍キャンプ・シュワブ)の空いている敷地』に、埋め立てに先立ち隊舎や映画館などを整備していく計画が明記されていることが分かった。政府は14日、辺野古代執行訴訟の和解を受けて開いた県との『作業部会』で、和解に伴い中断を確認した『埋め立て工事』とは『関係がない』として、隊舎や娯楽施設などシュワブ陸上部の工事を再開したいと伝達しており、関係性が問われそうだ。」、と政府側の欺瞞を指摘する。
 あわせて、沖縄タイムスは、「米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリ着陸帯(ヘリパッド)の移設工事について、ハリス米太平洋軍司令官が2月、米上院軍事委員会の委員らに対し、年内に終了するとの見通しを伝えていたことが18日までに分かった。」、と報じた。
 また、このことに関して、「同委員会の有力議員は沖縄タイムスの取材に対し、ハリス氏は『日本政府と県の間で成立する和解に伴い、代替施設の建設工事が中断する』などと報告。東村高江のヘリパッド建設は年内に完成するとの見通しを示した上で、『北部訓練場が返還されれば、辺野古移設に反対する県民感情も緩和されるだろう』と説明。また『県知事は代替施設建設には反対しているが、北部訓練場の返還は推進している』とも述べ、日本政府側とも工程などを確認済みと報告したという。」、と伝えた。


 さらに、「米軍北部訓練場に隣接する東村高江で、6月の夜間騒音発生回数が383回に上ったことが分かった。2014年度の年平均16・2回の約24倍で、米軍のオスプレイ訓練などの増加によりヘリパッド周辺の騒音が激しくなり住民が過度な負担を強いられている実態が明らかになった。」、との実態や、「東村高江周辺のヘリパッド建設で、最前線で警戒に立つ沖縄防衛局職員から『静かな集落にオスプレイが来る。反対する住民の気持ちも分かる』との声が漏れている。過酷な24時間の警備態勢に悲鳴も。政権中枢の強硬姿勢とは裏腹に、現場には『厭戦(えんせん)ムード』が漂う。」、と現地防衛局側の様子を伝えた。



 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。








沖縄タイムス-東村高江、6月の夜間騒音383回 訓練増影響-2016年7月20日 05:01



 米軍北部訓練場に隣接する東村高江で、6月の夜間騒音発生回数が383回に上ったことが分かった。2014年度の年平均16・2回の約24倍で、米軍のオスプレイ訓練などの増加によりヘリパッド周辺の騒音が激しくなり住民が過度な負担を強いられている実態が明らかになった。

 19日の県議会米軍基地関係特別委員会(仲宗根悟委員長)で県が沖縄防衛局の資料を基に明らかにした。渡久地修氏(共産)、當間盛夫氏(維新)への答弁。

 1日当たりの騒音発生回数は32・8回で、14年度平均4・1回の8倍に上った。また、1日当たりの騒音の平均値(エルデン)も53・8デシベルと14年度平均より14・3ポイント上がった。

 謝花喜一郎知事公室長は21日に首相官邸である政府・沖縄県協議会で国側に説明を求める考えを示した。

 測定場所は、集落の中心部で村立高江小中学校などがある牛道地区。既に米軍が使用しているN4地区のヘリパッドが約1・7キロと近い位置にある。計測時間は、日中は午前7時~午後7時、夜間は午後7時~午前7時としている。



沖縄タイムス-<高江ヘリパッド>「いつまで続く」防衛局職員の過酷な警備-2016年7月20日 05:04




 【東】東村高江周辺のヘリパッド建設で、最前線で警戒に立つ沖縄防衛局職員から「静かな集落にオスプレイが来る。反対する住民の気持ちも分かる」との声が漏れている。過酷な24時間の警備態勢に悲鳴も。政権中枢の強硬姿勢とは裏腹に、現場には「厭戦(えんせん)ムード」が漂う。(北部報道部・阿部岳)

 防衛局は13日から、建設予定地周辺に約150人の職員を動員。防衛省や本土の防衛局からも職員50~60人の応援を得ている。このうちN1地区に続くゲートでは、16日から市民が出入りをふさぐように止めた車列の間に並ぶようになった。24時間、15人ずつが交代で立ち尽くしている。それ以上の指示はない。

 「何のためにやっているのか、いつまで続くのか。全く知らされていない」。ある職員は嘆く。「例えば被災地の復興支援なら、3日間休まなくても耐えられる。今回は市民にも批判され、メンタル的にきつい」という。

 夜の当番では、満天の星空を見た。「本当にきれいだった」。そんな自然に囲まれた小さな集落に全国から約500人の機動隊が派遣されるとの本紙報道が出ても、信じなかった。「ところが本当だったでしょう。威圧感が、県民の目にどう映るか」と事態の悪化を懸念する。

 24時間配置は3交代制。現場にいるのは約8時間だが、嘉手納町の防衛局から現場の高江まで余裕を持って片道約3時間をみる。出発前にはミーティングもあり、拘束時間は15時間以上にも及ぶ。

 「それでも残業代は全部はつかない。防犯パトロールまでやっている状態で、代休なんて取れるはずがない」。名護市辺野古の新基地建設に伴う海上警備会社の残業代未払いは、防衛局が改善を指示したが、「うちも同じだ」と苦笑する。

 方針は全て東京で決まり、先の見えない「消耗戦」が続く。「雲の上のことは知る由もないが、今後どうなるのか…」とつぶやいた。



琉球新報-辺野古陸上工事は移設関連 米、07年に工程表明記 政府説明と矛盾-2016年7月20日 05:04


 県側は辺野古移設計画と関係があれば、陸上部でも工事再開は「認めない」としている。沖縄防衛局は担当者が15日に県庁を訪ね、再開を予定する工事の種類を説明した際に、工事が辺野古移設に関連するかは「明確な区分はできない」とも述べていた。
 米政府がジュゴン訴訟で提出した文書によると、辺野古移設工事の工程は、第1~第5段階で示されている。
 第1段階は隊舎、通信整備所、偵察船舶工場、船舶修理場、映画館、ボウリング場、クラブ、郵便局、管理ビル、車両整備場などを建設する予定が示されている。
 第2段階以降は道路、橋、売店、教会、プール、消防署、病院、レストランなどが整備され、最終段階では給油場、格納庫、進入灯などの軍事施設を整えていく計画。
 防衛局は15日、シュワブで再開する陸上工事で隊舎、生コン製造施設、余暇施設、講堂などを整備したいと県に説明した。県側は情報が足りず、普天間飛行場の辺野古移設とは関係がないことを明確に示すよう、詳細に説明することを求めている。
 19日の県議会米軍基地関係特別委員会で、嘉陽宗儀氏(共産)が同文書の存在を指摘し、県側に見解をただした。謝花氏は「ぜひ(資料を)拝見し、研究したい」と応じた。



沖縄タイムス-高江ヘリパッド工事「年内に終了」 米司令官が上院軍事委に伝達-2016年7月20日 05:37



 【平安名純代・米国特約記者】米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリ着陸帯(ヘリパッド)の移設工事について、ハリス米太平洋軍司令官が2月、米上院軍事委員会の委員らに対し、年内に終了するとの見通しを伝えていたことが18日までに分かった。米軍普天間飛行場の移設計画の遅れを問題視する米議会に、ヘリパッドの完成と北部訓練場の返還を「目に見える進展」と強調しており、議会の批判を交わす狙いもあったといえそうだ。

 同委員会の有力議員は沖縄タイムスの取材に対し、ハリス氏は「日本政府と県の間で成立する和解に伴い、代替施設の建設工事が中断する」などと報告。東村高江のヘリパッド建設は年内に完成するとの見通しを示した上で、「北部訓練場が返還されれば、辺野古移設に反対する県民感情も緩和されるだろう」と説明。また「県知事は代替施設建設には反対しているが、北部訓練場の返還は推進している」とも述べ、日本政府側とも工程などを確認済みと報告したという。

 上院軍事委員会のマケイン委員長は、4月末に訪米した佐喜真淳・宜野湾市長との面談後に発表した声明の中で、ヘリパッド建設について「沖縄への土地の返還を可能にする北部訓練場の着陸帯の建設完了に向け、日米両政府はさらなる対応を講じなければならない」などと早期実行の必要性を伝えたと強調していた。




沖縄タイムス-高江ヘリパッド:沖縄県議ら抗議の市民ら激励-2016年7月20日 12:23




 【東】米軍北部訓練場のヘリパッド建設再開に向けた作業が進む東村高江で、工事に反対する市民らは20日午前、同訓練場N1ゲート前などで工事を警戒している。100人を超える市民らが集結。県議会の与党会派議員16人も同ゲートを訪れ、移設阻止に向け激励した。

 一方、10時半ごろには、高江区の新川ダムの入り口付近で、検問を始めようとした福岡県警と、抗議する市民が一時もみ合いになった。



琉球新報-自衛隊F15がブレーキ故障 那覇空港滑走路を一時閉鎖-2016年7月20日 16:06


 20日午後3時ごろ、訓練のために那覇空港から離陸しようとした航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が、ブレーキの故障により滑走路手前の誘導路で立ち往生した。このトラブルにより那覇空港の滑走路が閉鎖され、航空機の発着が一時的にできない状態になった。滑走路は午後3時50分ごろまでに再開された。【琉球新報電子版】


by asyagi-df-2014 | 2016-07-20 16:32 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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