沖縄-「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾! 被害者を追悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」からの「声」。

 2016年6月19日に開催された「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾! 被害者を追悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」での「声」を聞く。


・翁長雄志沖縄県知事:「グスーヨー、負ケテーナイビランドー。ワッターウチナーンチュヌ、クワンウマガ、マムティイチャビラ、チバラナヤーサイ(みなさん負けてはいけません。私たち沖縄人の子や孫を守るためがんばりましょう)」


・金秀グループの呉屋守將会長:「今回の事件で亡くなった女性を(米軍関係の)最後の犠牲者とするべく、具体的な有効策を講じることがわれわれに託された責務だ」


・坂本龍一さん(音楽家):「沖縄だけに痛み、苦痛と侮辱を何十年もおしつけておくべきではない。もうたくさんだ。基地、米軍、武力が必要なら日本人の全てが等しく背負うべきだ。」


・春香クリスティーンさん(タレント):「被害者女性の恐怖、悲しみ、苦しさを思うと胸が締め付けられます。繰り返される悲劇の連鎖が断ち切られるように…。夢や希望を抱えていた一人の女性の苦しみから、決して目を背けるべきではないと思います。」


・赤川次郎さん(作家):「国民の命が、最も無残な形で奪われても、通りいっぺんの抗議しかできない政権に、私たちは『安全』を預けることはできない。沖縄の命が軽んじられる現実に、すべての日本人が今、怒りを示すときだ」


・娘の父:


 ご来場の皆さまへ。
 米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。
 なぜ娘なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。今まで被害に遭った遺族の思いも同じだと思います。
 被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。
 それでも、遺族は、安らかに成仏してくれることだけを願っているのです。
 次の被害者を出さないためにも「全基地撤去」「辺野古新基地建設に反対」。県民が一つになれば、可能だと思っています。
 県民、名護市民として強く願っています。
 ご来場の皆さまには、心より感謝申し上げます。

・命を奪われた女性と同年代の若者たち:


「安倍晋三首相と本土に住む人たちに『今回の事件の【第二の加害者】はあなたたちだ』との強い批判の言葉を発したのは、辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議共同代表として登壇した玉城愛さん(21)=名桜大4年。時折涙を拭い『同じ世代の女性の命が奪われる。もしかしたら、私だったかもしれない。もう絶対に繰り返さない』と訴えた。
 名桜大3年生の小波津義嵩さん(20)は『沖縄から誰も傷付けない新しい平和の築き方を日本、そして世界で実現させましょう』と呼び掛けた。
 スピーチ内容は彼らが、それぞれ“借り物”ではなく、自分で考え悩み抜いた言葉だった。
 名桜大3年の眞鍋詩苑(しおん)さん(22)は、県外出身者として自身も基地被害を押し付けている『加害者』ではないかとの文言を盛り込むかどうかを悩んだ。
 ただ沖縄への共感は抑えられなかった。『無関心だったことへの罪悪感が一番ある。本土と沖縄を分断して、沖縄を外から見るような見方を乗り越えたい』と舞台上で自身の思いを語った。
 『基地があるが故の事件だと思いつつ、そうだとは言いたくなかった。言えない気持ちがあった』。平良美乃(よしの)さん(23)=琉球大大学院1年=が舞台で読み上げた詩の一節だ。事件事故の根源である基地を撤去したいという希望。一方で基地撤去を前面に出すことで、1人の女性の命の重みが『基地問題という大きい黒い布に包み込まれてしまうのではないか』という思いもあった。女性の死が、政治問題に飲み込まれる不安だった。
 友人たちにも同じような葛藤を抱く人が多かった。『断定的でなくても、伝えることに意味があるのではないか』。『ぐるぐるした気持ち』をそのまま詩に乗せた。」


・琉球新報:


①「今回の大会を巡っては、二つの議論があった。辺野古新基地建設や米海兵隊の撤退に触れるべきか、それらには触れず超党派の大会を目指して自民などとの共同開催を模索すべきかという点だ。大会が超党派の開催とならない中、大会決議で基地政策を巡る具体的な要求を掲げることは『事件の政治利用ではないか』という議論もあった。」
②「大会は超党派とすることで動員数や日米両政府への訴求力を高めるか、もしくは県民の反発が「限界」であることを訴えるために、発信内容にこだわるかのせめぎ合いだった。
 大会が超党派にならない見通しとなったことで、在京メディアなどによる報道の扱いは“格下げ”となる見通しが県などに伝わったが、主催者側は『それは報道姿勢の問題だ。もうこの問題であいまいな立場になるつもりはない。要求は下げない』(オール沖縄会議幹部)と譲らなかった。
 大会後、記者団の取材に応じた呉屋守将共同代表は決議内容について『21年前の大会と違い、はっきりと海兵隊の撤退を求めることが重要だった。これが具体的な解決策だと盛り込んだことが、大きな重みを沖縄の政治史に残す』と強調した。」


・比嘉聖子さん(70):「党は関係ない。自分たちの命は自分たちで守るしかない」


・金城裟(さおり)さん(21):「悔しいとしか言えない。今まで基地があるから経済的に助かると思っていたけど、こんなことが繰り返されるなら基地はない方がいい」


以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。







沖縄タイムス-翁長知事「負けてはいけません」 県民大会、犠牲者悼む-2016年6月20日 05:01


 「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾! 被害者を追悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」(主催・オール沖縄会議)が19日、那覇市の奥武山公園陸上競技場をメイン会場に開かれた。翁長雄志知事や大会に賛同する7市町村長、市民ら6万5千人(主催者発表)が参加し、米軍関係の事件や事故を根絶するため在沖米海兵隊の撤退、地位協定の抜本的改定などを求める決議を採択した。

 日差しが照りつける中で開かれた約1時間半の大会は、参加者が黒い服や帽子、傘などを身につけ哀悼の意を示した。会場は被害者への鎮魂の思いと静かな怒りに包まれ、二度と事件を繰り返させない決意を日米両政府に突き付けた。

 翁長知事は海兵隊撤退や名護市辺野古の新基地建設の阻止ついて「不退転の決意をここに示す」と表明。「グスーヨー、負ケテーナイビランドー。ワッターウチナーンチュヌ、クワンウマガ、マムティイチャビラ、チバラナヤーサイ(みなさん負けてはいけません。私たち沖縄人の子や孫を守るためがんばりましょう)」とウチナーグチで呼び掛け、参加者が拍手や指笛で応えた。

 大会の冒頭で参加者全員で黙とうし、事件で亡くなった被害者の父親の「なぜ娘は殺されなければならなかったのか。次の被害者を出さないためにも全基地撤去、新基地建設断念は県民が一つになれば可能だ」とのメッセージが読み上げられた。

 オール沖縄会議共同代表の一人、金秀グループの呉屋守將会長は「今回の事件で亡くなった女性を(米軍関係の)最後の犠牲者とするべく、具体的な有効策を講じることがわれわれに託された責務だ」と県民大会で抗議し、海兵隊撤退を求める意義を強調。決議の採択後は参加者が一斉に「怒りは限度を超えた」「海兵隊は撤退を」と書かれたメッセージボードを掲げた。

 主催者は、全国でも県民大会に呼応した集会が41都道府県61カ所で開かれたと報告した。東京では国会前での集会に約1万人(主催者発表)が集まり「辺野古新基地建設反対」「日米地位協定は抜本改定を」とシュプレヒコールを上げた。



沖縄タイムス-もう二度と起こさせない 県民大会会場の「祈り」-2016年6月20日 05:04



 暴行殺人事件の被害者を追悼し、海兵隊撤退を求めた19日の県民大会。黒色を身にまとった6万5千人(主催者発表)が会場を埋め尽くした。地元の民意を顧みず、名護市辺野古の新基地建設を進めようとする日米両政府。「マケテナイビランドー(負けてはいけない)」。翁長雄志知事は声を張り上げ、人々は割れんばかりの拍手で応えた。

 3日前に梅雨が明け、突き刺すような日差しの下、したたる汗を拭いながら、参加者らはじっと壇上に視線を送った。開始前までは市民団体や労働組合の旗やのぼりが乱立していたが、司会の呼び掛けに応じて一斉に下ろされ、「追悼」の雰囲気に様変わりした。

 冒頭、全員が起立し1分間黙とう。理不尽な死を遂げた20歳を悼み、静かに頭を垂れた。

 プログラムに載っていなかった被害者の父親のメッセージも朗読された。大会当日まで開封しないよう言付けされていた手紙。「なぜ娘なのか。なぜ殺されなければならなかったのか」。遺族の苦悩がつづられた言葉が会場を包む。

 戦後、米軍犯罪が連綿と続いてきた沖縄。「救えなかった命、防げなかった事件。無力感、悔しさを感じている」「何人の犠牲者を出せば、沖縄の苦しみを分かってもらえるのか」。無残に命を奪われ、人権を蹂躙(じゅうりん)された幾多の被害者の存在を知る参加者らは、登壇者の言葉に「そうだ」の合いの手を飛ばす。

 あふれんばかりの思いの丈を登壇者がスピーチし、大会進行は予定時間よりずれ込んでいく。だが、その場を離れる人はいない。

 辺野古見直しや日米地位協定改定といった抜本策に手を付けず、小手先の対応に終始する日本政府。「いつまで沖縄はばかにされるのか」。登壇した玉城愛さんが声高に叫ぶと、ひときわ大きな拍手が湧いた。

 大会の最後、参加者らは一斉に「怒りは限界を超えた」「海兵隊は撤退を」と書かれたメッセージボードを頭上に。ボードを読み上げる地響きのような声が灼熱(しゃくねつ)の夏空にこだました。
■翁長知事「マケテーナイビランドー」
 昨年5月の新基地建設反対で結集した県民大会の熱気とは違い、追悼の深い悲しみと事件への激しい怒りが入り交じった今回の大会。炎天下に集まった約6万5千人(主催者発表)のまなざしが、舞台上の翁長雄志知事に集まっていた。

 喪服姿の翁長知事は登壇者席に座ってからの約1時間、翁長知事が眼鏡を外し、ハンカチで顔を拭う場面があった。この日は「父の日」。自身にも2人の娘がいる。被害者の父親のメッセージが読み上げられた時、まばたきが早まったように見えた。

 戦後71年、本土復帰44年を経ても変わらない沖縄の現実を改めて突き付けられた事件に対し、県民の思いをくみ、そして本土や国外に何を訴えるべきか。あいさつ直前まで口を一文字に結び、険しい表情を崩さず、ペンを握りながら自身が読み上げる原稿を何度もチェックしていた。

 翁長知事のあいさつは約7分間。今月1日に被害者の遺棄現場を訪れ、献花したことに触れ「心の底から『あなたを守ってあげることができなくてごめんなさい』という言葉が出てきた」と、政治家として知事としての思いを語った。

 さらに、沖縄の叫びが聞こえないふりをする本土側、日米両政府に対し「私たちは心を一つにして、強い意志と誇りをもってこの壁を突き崩していかなければならない」と県民に呼び掛け、子や孫の将来を思うウチナーグチで締めくくった。

 「グスーヨー、マケテーナイビランドー ワッターウチナーンチュヌ、クワッウマガ、マムティイチャビラ、チバラナヤーサイ」(負けてはならない。ウチナーンチュは子や孫を守るため、頑張ろう)。

 この日一番の拍手と指笛が会場を包む中、知事の表情が少しだけ緩んだ。



琉球新報-「全基地撤去を」 被害者の父親が沖縄県民大会にメッセージ-2016年6月20日 05:01



 米軍属による女性暴行殺人事件に抗議する沖縄県民大会の開催に際し、被害者の父親が「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』『辺野古新基地建設に反対』-」などと訴えるメッセージを大会主催者に寄せた。

 19日は被害女性が亡くなってから四十九日を迎える日。多くの県民が追悼のために集まることから父親から弁護士を通してメッセージが寄せられたという。父親の意向で式次第には明記されなかったが、1分間の黙とうを終えたあと、高里代表が読み上げた。
 「なぜ娘なのか。なぜ殺されなければならなかったのか-」。
 不条理な事件に巻き込まれ、娘を失ったやり場のない怒りや悲しみが会場全体に静かに染み渡った。
 大会で読み上げた高里鈴代共同代表は閉会後、記者団に対し「県民として、名護市民としてしっかりと明記されていたことに感動した」と語った。
 高里代表は「お父さんの悲しみはうかがい知れないほどのものだ。悲惨な事件を二度と起こさせないためにもしっかりと胸に刻みたい」と述べた。
 ◇父親のメッセージは以下。
 ご来場の皆さまへ。
 米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。
 なぜ娘なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。今まで被害に遭った遺族の思いも同じだと思います。
 被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。
 それでも、遺族は、安らかに成仏してくれることだけを願っているのです。
 次の被害者を出さないためにも「全基地撤去」「辺野古新基地建設に反対」。県民が一つになれば、可能だと思っています。
 県民、名護市民として強く願っています。
 ご来場の皆さまには、心より感謝申し上げます。
                  平成28年6月19日
                                  娘の父より



琉球新報-「悲劇、繰り返さない」 沖縄県民大会 被害者同世代の若者ら、葛藤越え決意-2016年6月20日 05:03



 19日の沖縄県民大会には、将来への希望を抱きながら命を奪われた女性と同年代の若者たちも登壇し、女性の死を悼む言葉を静かに紡ぎながら、沖縄の過去・現状への怒りを吐き出した。自らの中にある葛藤と向き合い、平和な沖縄を実現するために発した若者の切実な訴えに参加者は聴き入り、共感を寄せていた。

 安倍晋三首相と本土に住む人たちに「今回の事件の『第二の加害者』はあなたたちだ」との強い批判の言葉を発したのは、辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議共同代表として登壇した玉城愛さん(21)=名桜大4年。時折涙を拭い「同じ世代の女性の命が奪われる。もしかしたら、私だったかもしれない。もう絶対に繰り返さない」と訴えた。
 名桜大3年生の小波津義嵩さん(20)は「沖縄から誰も傷付けない新しい平和の築き方を日本、そして世界で実現させましょう」と呼び掛けた。
 スピーチ内容は彼らが、それぞれ“借り物”ではなく、自分で考え悩み抜いた言葉だった。
 名桜大3年の眞鍋詩苑(しおん)さん(22)は、県外出身者として自身も基地被害を押し付けている「加害者」ではないかとの文言を盛り込むかどうかを悩んだ。
 ただ沖縄への共感は抑えられなかった。「無関心だったことへの罪悪感が一番ある。本土と沖縄を分断して、沖縄を外から見るような見方を乗り越えたい」と舞台上で自身の思いを語った。
 「基地があるが故の事件だと思いつつ、そうだとは言いたくなかった。言えない気持ちがあった」。平良美乃(よしの)さん(23)=琉球大大学院1年=が舞台で読み上げた詩の一節だ。事件事故の根源である基地を撤去したいという希望。一方で基地撤去を前面に出すことで、1人の女性の命の重みが「基地問題という大きい黒い布に包み込まれてしまうのではないか」という思いもあった。女性の死が、政治問題に飲み込まれる不安だった。
 友人たちにも同じような葛藤を抱く人が多かった。「断定的でなくても、伝えることに意味があるのではないか」。「ぐるぐるした気持ち」をそのまま詩に乗せた。
 若者たちのスピーチに心を動かされたという那覇市の栄野元到さん(55)は「これまでは戦争体験者が平和をリードしてきたが、これからは若い人たちが引っ張っていくことが必要になる。政府にもこの声を聞いてほしいと思う」と話した。



琉球新報-「海兵隊撤退」要求に強い決意 沖縄県民大会、変わらぬ基地負担にいら立ち-2016年6月20日 05:02



 沖縄県那覇市で6万5千人(主催者発表)が集まった米軍属による女性暴行殺人事件に抗議する県民大会。県議会の抗議決議と同じく海兵隊の撤退と米軍普天間飛行場の県内移設に反対する要求を決議し、あらためて米軍関係者の事件を二度と起こさせないための決意を共有した。主催者の予想を上回る多くの県民が結集したことにより今後、沖縄から日米両政府に突き付けられる要求が新たな段階に入っていくことになる。

 元米海兵隊員の米軍属による女性暴行殺人事件を受けて6万5千人が集まった県民大会。「怒りは限界を超えた」と参加者が掲げたプラカードが象徴するように、米軍関係者による事件を二度と起こさない決意が、従来の基地の「整理縮小」という表現から強く踏み込んだ形で、「海兵隊の撤退」という通告を日米両政府に突き付ける形で表れた。米軍普天間飛行場の返還合意の契機となった、1995年の米兵による少女乱暴事件から21年。県民が事件・事故の根本原因だと訴える日米地位協定は改定せず、沖縄に基地負担を押し込める米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を推し進める日米両政府。「何も変わらない」(翁長雄志知事)状況にいら立ちが募る中、再び起きた凶悪事件を機に、県民世論の要求は具体的な形となって絞り込まれ、新たな水準に高まった。
 今回の大会を巡っては、二つの議論があった。辺野古新基地建設や米海兵隊の撤退に触れるべきか、それらには触れず超党派の大会を目指して自民などとの共同開催を模索すべきかという点だ。
 大会が超党派の開催とならない中、大会決議で基地政策を巡る具体的な要求を掲げることは「事件の政治利用ではないか」という議論もあった。
■基地問題と不可分
 だがこの日、被害女性の父親は、大会に寄せたメッセージで「米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者となった。次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対で県民が一つになれば、可能だと思っている」とつづった。遺族の悲痛な訴えは、繰り返される米軍関係の事件・事故は、紛れもなく沖縄の過重な基地負担と不可分であることを示した。
■政治史
 95年の少女乱暴事件を受けた県民大会は超党派で開催され、300もの団体が実行委員会に加わり、8万5千人(主催者発表)が集まった。大会参加を見送った自民のある県選出国会議員は「あれは県民大会ではなく『オール沖縄大会』だ。本来は実行委員会をつくり、決議内容も決めるべきだ」と不快感を示した。
 超党派の大会にならなかったことについて、県幹部や与党内部からも、オール沖縄会議が大会企画の初期段階から自民や公明に声を掛け、協議すべきだったとの“落ち度”を指摘する声はある。しかし、県議選や参院選を挟んだ時期で「各政党が緊張関係にあったことが対話を難しくした」(与党県議)事情もあった。
 ただ同時に、早期に自公と協議していた場合も、主催者側が「海兵隊」を決議に盛り込む決意は強かった。
 大会は超党派とすることで動員数や日米両政府への訴求力を高めるか、もしくは県民の反発が「限界」であることを訴えるために、発信内容にこだわるかのせめぎ合いだった。
 大会が超党派にならない見通しとなったことで、在京メディアなどによる報道の扱いは“格下げ”となる見通しが県などに伝わったが、主催者側は「それは報道姿勢の問題だ。もうこの問題であいまいな立場になるつもりはない。要求は下げない」(オール沖縄会議幹部)と譲らなかった。
 大会後、記者団の取材に応じた呉屋守将共同代表は決議内容について「21年前の大会と違い、はっきりと海兵隊の撤退を求めることが重要だった。これが具体的な解決策だと盛り込んだことが、大きな重みを沖縄の政治史に残す」と強調した。
 (島袋良太、仲村良太、当銘寿夫)



沖縄タイムス-県民大会の日、遺棄現場でも祈り-2016年6月20日 07:24



 【恩納】恩納村安富祖の遺体遺棄現場には19日も多くの人が足を運んだ。県民大会に行く人、行かない人、皆が手を合わせた。被害女性の出身地、名護市に住む比嘉聖子さん(70)は祈りをささげ、「苦しかったはずよ…」と目に涙をためた。「党は関係ない。自分たちの命は自分たちで守るしかない」と話し、県民大会の会場へ向かった。

 那覇市の会社員、金城裟(さおり)さん(21)は用事で大会に参加できない代わりに現場を訪れた。実家は被害女性が住んでいたうるま市で、年も1歳しか離れていない。

 「悔しいとしか言えない。今まで基地があるから経済的に助かると思っていたけど、こんなことが繰り返されるなら基地はない方がいい」と語った。


by asyagi-df-2014 | 2016-06-20 09:00 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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