水俣-福岡高裁は、水俣病補償で、全面敗訴とした一審熊本地裁判決を変更し、不支給とした県の処分を取り消す判決を言い渡した。

 標題について、熊本日日新聞は2016年6月17日、「水俣病患者と認定される前に損害賠償請求訴訟に勝訴して賠償金を得たことを理由に、認定に伴う障害補償費を支給しないのは違法として、大阪府東大阪市の川上敏行さん(91)が県の支給決定を求めた行政訴訟の控訴審で、福岡高裁は16日、川上さんを全面敗訴とした一審熊本地裁判決を変更し、不支給とした県の処分を取り消す判決を言い渡した。」、と報じた。
 この訴訟について、「川上さんは水俣病関西訴訟で原因企業チッソから850万円の賠償を受けた後、県が患者認定。公害健康被害補償法(公健法)に基づく障害補償費を請求したが、県は不支給とした。行政訴訟では『同じ理由で被った損害が補われた場合は支給を免れる』」とした公健法の規定を県が適用したことの妥当性が争われた。」、と伝えた。
 また、判決について、「公健法の規定について、賠償金を受けた場合でもあくまでその金額を限度に支給義務が免除されるにとどまると解釈。『賠償金で全ての損害が補われたとして一切支給しないのは、公健法の規定の趣旨から逸脱する』とし、県の規定適用を違法と断じた。一方で、支給義務付けの請求は『県が判断すべき』として原告側の訴えを退けた。」、と報じた。
 さらに、熊本県の対応について、「県は上告について『現時点では対応を決めていない』としている。」、と伝えた。


 以下、熊本日日新聞の引用。






熊本日日新聞-水俣病補償、県の不支給決定は違法 高裁判決- 2016年06月17日



 水俣病患者と認定される前に損害賠償請求訴訟に勝訴して賠償金を得たことを理由に、認定に伴う障害補償費を支給しないのは違法として、大阪府東大阪市の川上敏行さん(91)が県の支給決定を求めた行政訴訟の控訴審で、福岡高裁は16日、川上さんを全面敗訴とした一審熊本地裁判決を変更し、不支給とした県の処分を取り消す判決を言い渡した。

 川上さんは水俣病関西訴訟で原因企業チッソから850万円の賠償を受けた後、県が患者認定。公害健康被害補償法(公健法)に基づく障害補償費を請求したが、県は不支給とした。行政訴訟では「同じ理由で被った損害が補われた場合は支給を免れる」とした公健法の規定を県が適用したことの妥当性が争われた。

 判決理由で佐藤明裁判長は、公健法の規定について、賠償金を受けた場合でもあくまでその金額を限度に支給義務が免除されるにとどまると解釈。「賠償金で全ての損害が補われたとして一切支給しないのは、公健法の規定の趣旨から逸脱する」とし、県の規定適用を違法と断じた。

 一方で、支給義務付けの請求は「県が判断すべき」として原告側の訴えを退けた。県は上告について「現時点では対応を決めていない」としている。


by asyagi-df-2014 | 2016-06-18 12:21 | 水俣から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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