沖縄-「いったいどこの国の役所なのか。情けないにも程がある。」。琉球新報が怒ったわけは。

 琉球新報は2016年5月19日、「いったいどこの国の役所なのか。情けないにも程がある。」、とその社説でオスプレイの沖縄(普天間)配備を糾弾した。
 何故、こんなにも琉球新報は怒っているのか。
 琉球新報はその経過とその意味を次のように指摘した。


①「米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場配備直前、日本政府が米側に対し、『オスプレイの運用に制約を課すことなく取り得る措置』を提案していたことが分かった。
②「2012年7月の日米合同委員会の内部文書で判明した。オスプレイはその3カ月前の4月にモロッコで墜落、6月には米フロリダでも墜落した。配備反対の世論が高まっていた時期だ。日本政府は、民意を受けて配備中止を求めるどころか、逆に制約なしに飛んでもよいと自らお墨付きを与えたのである。」
③「普天間配備の際に政府が強調した安全策は、プロペラの向きも飛行高度も、いずれも守られていない。抜け穴だらけの『ざる合意』だった理由がこれではっきりした。」


 何と、日本政府は、「『オスプレイの運用に制約を課すことなく取り得る措置』を提案」していたというのだ。
 だから、沖縄では、政府が強調した安全策は日常的に守られない実態が続いているのだ。
 日本政府が用意したのは、最初から、「抜け穴だらけの『ざる合意』」というわけだ。


 琉球新報は、怒りもって告発する。


①「卑屈なまでの対米従属と言うほかない。日本政府は沖縄の住民の生命を守るどころか、むしろ積極的に危険にさらしているのである。」
②「もっと問題なのは、オスプレイの事故の報告書について『安全性を十分に確認させるもの』を出すよう、日本側から求めている点だ。最初から『安全だ』という結論を決め、それに沿って文書を作るように求めているのである。
③驚くのはそれだけではない。その年の6月、米国は日本全国に広がる低空飛行ルートを記した『環境レビュー』を公表したが、それについて日本側は『低空飛行が全国的な問題となり、対応に苦慮している』と苦言を呈した。
 これに対し米側は『申し訳ない』と述べている。昨年10月、横田基地(東京)にオスプレイを配備した際の米国の環境レビューには飛行ルートは書かれていない。
 日本側が情報隠蔽(いんぺい)を求めた結果だと見てまず間違いない。自国の国民を目隠しするよう外国に求める政府が、日本以外のどこにあるか。


 琉球新報の怒りは、私たちの深刻な状況をも見透かしているのだ。
 だから、当たり前のこととして、同じように次の声を、安倍晋三政権にぶつける。


「日本政府は沖縄の住民の生命を守るどころか、むしろ積極的に危険にさらしているのである。」
「自国の国民を目隠しするよう外国に求める政府が、日本以外のどこにあるか。」


 琉球新報は、こう続ける。


①「エンジン出力喪失時に関するやりとりも興味深い。『オートローテーション(回転翼の自動回転)か滑空のいずれの場合も安全に着陸できる場周経路を』と日本側が求めている。
②滑空で安全に着陸するには3千フィートの高さが必要だが、普天間の場周経路は1500フィートしかない。オスプレイはオートローテーション機能を欠くから、『いずれの場合も安全に着陸』できないのである。


 そうなのだ。
 普天間では、「『いずれの場合も安全に着陸』できないのである。」。


 琉球新報の「結論は明らかだ。今すぐにオスプレイの飛行を停止させるしかない。」、との結論は、誰が考えても当たり前のことだ。


 私たちも訴える。
 「結論は明らかだ。今すぐにオスプレイの飛行を停止させるしかない。」


 以下、琉球新報の引用。







琉球新報社説-制約なきオスプレイ どこの国の役所なのか-2016年5月19日 06:02


 いったいどこの国の役所なのか。情けないにも程がある。

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場配備直前、日本政府が米側に対し、「オスプレイの運用に制約を課すことなく取り得る措置」を提案していたことが分かった。
 2012年7月の日米合同委員会の内部文書で判明した。オスプレイはその3カ月前の4月にモロッコで墜落、6月には米フロリダでも墜落した。配備反対の世論が高まっていた時期だ。日本政府は、民意を受けて配備中止を求めるどころか、逆に制約なしに飛んでもよいと自らお墨付きを与えたのである。
 普天間配備の際に政府が強調した安全策は、プロペラの向きも飛行高度も、いずれも守られていない。抜け穴だらけの「ざる合意」だった理由がこれではっきりした。
 卑屈なまでの対米従属と言うほかない。日本政府は沖縄の住民の生命を守るどころか、むしろ積極的に危険にさらしているのである。
 もっと問題なのは、オスプレイの事故の報告書について「安全性を十分に確認させるもの」を出すよう、日本側から求めている点だ。最初から「安全だ」という結論を決め、それに沿って文書を作るように求めているのである。
 驚くのはそれだけではない。その年の6月、米国は日本全国に広がる低空飛行ルートを記した「環境レビュー」を公表したが、それについて日本側は「低空飛行が全国的な問題となり、対応に苦慮している」と苦言を呈した。
 これに対し米側は「申し訳ない」と述べている。昨年10月、横田基地(東京)にオスプレイを配備した際の米国の環境レビューには飛行ルートは書かれていない。日本側が情報隠蔽(いんぺい)を求めた結果だと見てまず間違いない。自国の国民を目隠しするよう外国に求める政府が、日本以外のどこにあるか。
 エンジン出力喪失時に関するやりとりも興味深い。「オートローテーション(回転翼の自動回転)か滑空のいずれの場合も安全に着陸できる場周経路を」と日本側が求めている。
 滑空で安全に着陸するには3千フィートの高さが必要だが、普天間の場周経路は1500フィートしかない。オスプレイはオートローテーション機能を欠くから、「いずれの場合も安全に着陸」できないのである。
 結論は明らかだ。今すぐにオスプレイの飛行を停止させるしかない。


by asyagi-df-2014 | 2016-05-24 05:48 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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