大分の憲法記念日講演会に参加しました。永山茂樹東海大学大学院教授の講演がありました。

 2016年5月3日、大分市の大分県教育会館で開かれた憲法記念日講演会に参加しました。
2016年は、永山茂樹東海大学大学院教授(以下、永山さんとする)を迎え、「戦争法を超える憲法」と題して講演がありました。
 10時からの開催の割には、当初の参加者が少なく感じられて、心配をしたのですが、気がつけば、会場は例年通りに多くの参加者の熱意に包まれました。
この憲法記念日講演会は、大分県内のこの会を続ける必要を感じる者たちの長年の心配りによって、全国に例のない集会になってきたこともあり、どちらかというと微妙な「政治的な問題」は避けてきた傾向が強かったような気がしています。
 しかし、今年は、安倍晋三政権の露骨な改憲意思の表明や「憲法改正と2016年選挙の意味」から、永山さんからは、講演の最後に、「憲法的手法で安倍改憲を終わりにする可能性」 として、「改憲発議の阻止には、242議席の3分の1を確保する必要=最低81議席。今回非改選の31を除くと50議席が必要ということ」、というこの夏の参議院選挙に向けた具体的な政治目標の提起がありました。


 さて、永山さんの講演について少し報告します。
 永山さんは最初に、安倍晋三政権のこれまでの政治手法について、「人の命を軽視する政治が行われている」 、と言い当てます。
そして、2015年11月以降は、「戦争をしやすくする国づくり」 のために、次の憲法改正が企てられている、と。また、それは、憲法改正の第4の矢である「国家緊急事態条項」改憲である、と。
 この緊急事態条項改憲が必要とされる「オモテの理由」についても、①「災害のときに必要だ」論、②「外国の憲法にある」論、③「緊急時には、解散を凍結し、選挙も延期しなくてはならない」論、それぞれの問題点を説明してくれました。
 永山さんは、「国家緊急事態条項」改憲は、一般的に言われている「お試し改憲」ではなく、「日本にとって非常に深刻な改憲」であると指摘しました。
 何故なら、「緊急事態条項があれば、9条を変えなくても、戦時国家体制をつくることができる」し、逆に言えば、日本国憲法は現状においても戦時国家体制をつくる大きな障害となっている、と押さえてくれました。

 さらに、永山さんからは、自民党改憲案における「緊急事態条項」についても、その問題点について、詳細な説明がありました。
 例えば、第99条第3項の「基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない」については、現行の規定からランクを落として「尊重」という表現が使われている、「これは、人権保障を弱めるためのものだ」、と。
 永山さんの結論は、自民党改憲案における「緊急事態条項」は、「ヒトラーの独裁をまねいた『全権委任法』そのものである」、ということでした。
 だから、「今回非改選の31を除くと50議席が必要」、という永山さんの発言に結びつくわけです。


 最後に、2016年度の憲法記念日講演会に参加者した多くが、永山さんの思いを、強く受け止めたのではないでしょうか。
 実は、後は行動あるのみなのです。


by asyagi-df-2014 | 2016-05-04 05:49 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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