原発問題-「年間被ばく線量1ミリシーベルト科学的根拠なし」、「(除染が終わらないため)帰れるはずの所にいまだに帰れない人がいる」、と発言。

 信濃毎日新聞は、2016年2月8日、「丸川珠代環境相は7日、松本市内で講演し、東京電力福島第1原発事故を受けて国が原発周辺などで行っている除染で、基準となる年間被ばく量を1ミリシーベルトとしている点について、『【反放射能派】と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた】などと述べた。丸川氏は、国が行う除染の基準は厳し過ぎるとし『(除染が終わらないため)帰れるはずの所にいまだに帰れない人がいる』とも主張した。」、と報じた。
 このことについて、東京新聞は2016年2月9日、「東京電力福島第1原発事故後、国が『年間被ばく線量1ミリシーベルト』と定めた除染の長期目標をめぐり、丸川珠代環境相が講演で『何の根拠もなく時の環境大臣が決めた』などと発言した問題で、放射線の専門家からは9日、『根拠はある。発言の真意がよく分からない』といぶかる声が上がった。」、と報じた。
 また、『年間被ばく線量1ミリシーベルト』の根拠について、「鈴木元国際医療福祉大教授(放射線疫学)は、1ミリシーベルトの目標は『事故で出た放射性物質と共存する状況にあって、年間1~20ミリシーベルトの幅で適切な防護をしながら長期的に1ミリシーベルトを目指すという国際放射線防護委員会(ICRP)の考え方に基づく』と指摘。」、と伝えた。
 東京新聞は2016年2月9日に、「丸川珠代環境相は九日の衆院予算委員会で、東京電力福島第一原発事故後に国が年間被ばく線量の除染の長期目標を一ミリシーベルト以下に定めたのは『何の根拠もない』と発言したことについて『誤解を与えたなら、言葉足らずだったことはおわびする』と陳謝した。民主党は批判を強め、国会審議で追及する。」、と続けた。
 さらに、「丸川氏は『一ミリシーベルトというのを福島の皆さんが望んでおられる基準に合わせて考えていくことが非常に重要だ』と指摘。被災者が被ばく線量の緩和を希望しているとして、見直すべきだという考えを示した。」、と報じた。


 丸山環境大臣の国が行う除染の基準は厳し過ぎるとする「(除染が終わらないため)帰れるはずの所にいまだに帰れない人がいる」という発言は、「原子力緊急事態宣言」が解除できていないということを、どうやら理解できていないことを示したものではないか。 あまりにも、愚かである。


 以下、信濃毎日新聞及び東京新聞の引用。








信濃毎日新聞-丸川環境相「何の根拠もなく」 原発事故、松本で講演-2016年2月8日

 丸川珠代環境相は7日、松本市内で講演し、東京電力福島第1原発事故を受けて国が原発周辺などで行っている除染で、基準となる年間被ばく量を1ミリシーベルトとしている点について、「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」などと述べた。

 国際放射線防護委員会(ICRP)は、一般人の通常時の被ばく量を年間1ミリシーベルトと勧告している。民主党政権は事故当時、この勧告を基に、国が行う除染の基準を1ミリシーベルトに定めた。

 丸川氏は、国が行う除染の基準は厳し過ぎるとし「(除染が終わらないため)帰れるはずの所にいまだに帰れない人がいる」とも主張した。


東京新聞-専門家からいぶかる声 丸川環境相の線量発言-2016年2月9日 20時52分


 東京電力福島第1原発事故後、国が「年間被ばく線量1ミリシーベルト」と定めた除染の長期目標をめぐり、丸川珠代環境相が講演で「何の根拠もなく時の環境大臣が決めた」などと発言した問題で、放射線の専門家からは9日、「根拠はある。発言の真意がよく分からない」といぶかる声が上がった。

 鈴木元国際医療福祉大教授(放射線疫学)は、1ミリシーベルトの目標は「事故で出た放射性物質と共存する状況にあって、年間1~20ミリシーベルトの幅で適切な防護をしながら長期的に1ミリシーベルトを目指すという国際放射線防護委員会(ICRP)の考え方に基づく」と指摘。


東京新聞-丸川環境相、被ばく上限「根拠なし」 野党「被災者の心を害する」-2016年2月10日


 丸川珠代環境相は九日の衆院予算委員会で、東京電力福島第一原発事故後に国が年間被ばく線量の除染の長期目標を一ミリシーベルト以下に定めたのは「何の根拠もない」と発言したことについて「誤解を与えたなら、言葉足らずだったことはおわびする」と陳謝した。民主党は批判を強め、国会審議で追及する。

 丸川氏は七日、長野県松本市であった自民党の若林健太参院議員の集会で講演した際に「『反放射能派』というと変だが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で何の科学的根拠もなく、時の環境相が一ミリシーベルトまで下げると急に言った」などと発言した。

 予算委では民主党の緒方林太郎氏が「放射能の問題に苦しむ被災地の人たちをやゆする表現で気持ちを著しく害している」と批判。丸川氏は「一ミリシーベルトに決めた数字の性質を十分に説明し切れていなかったのではないかという趣旨を申し上げた」と釈明した。

 福島第一原発事故後、当時の民主党政権は国際放射線防護委員会(ICRP)が自然放射線などを除いた一般人の通常時の年間被ばく線量限度を一ミリシーベルトとした勧告に基づき、長期的な目標を一ミリシーベルトと決定した。ICRPは原発事故が起きた場合には年間被ばく線量を二〇ミリシーベルトまで緩和することも認めている。丸川氏は「一ミリシーベルトというのを福島の皆さんが望んでおられる基準に合わせて考えていくことが非常に重要だ」と指摘。被災者が被ばく線量の緩和を希望しているとして、見直すべきだという考えを示した。

 民主党の細野豪志政調会長は記者会見で「『時の環境相』とは私のこと。ICRPの基準を参考に、随分議論したことを承知で発言しているのか。(丸川氏の講演の)中身を見てチェックしたい」と指摘。高木義明国対委員長は「国民の放射能への不安に配慮しながら決めた。そのことを全く踏まえていない発言は無責任だ」と述べた。 (後藤孝好)


by asyagi-df-2014 | 2016-02-11 14:33 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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