沖縄-沖縄タイムス特集【誤解だらけの沖縄基地】を読む(4)。

 沖縄タイムスの特集、「誤解だらけの沖縄基地」(4)を考える。
 第4回目は、「辺野古受け入れ同意は生きているのか?」。


 「1999年に当時の知事と名護市長の受け入れ同意を得て、辺野古移設を閣議決定した経緯がある」。
 このことが、安倍晋三政権の主張である。


 一方、沖縄県側の見解は、次のものであると伝える。


 「99年の稲嶺恵一知事、岸本建男名護市長は辺野古に建設する飛行場を軍民共用とすることや使用期限の設定、夜間早朝飛行の制限など使用協定の締結といった条件を付けた。  両氏は『条件が満たされなければ受け入れを撤回する』と突きつけ、政府はその実現に取り組む方針を99年12月に閣議決定した。しかし、2006年5月1日、辺野古沿岸にV字形滑走路を造る計画に日米で合意。政府は同30日、県や名護市と十分に調整せず、99年の閣議決定を廃止し、新たな方針を閣議決定した。」


 したがって、沖縄県側としては、「翁長知事は安倍晋三首相との会談などで『(99年閣議決定が廃止され)知事や市長の前提条件はなくなり、受け入れ同意もなくなった。地元が受け入れたという表現は間違いだ』と指摘してきた。」、としてきている。
 このことに関しては、あわせて、「稲嶺氏は『(政府の主張は)事実関係が違う。都合の良いところだけを残している印象がある』と渋い表情を見せる。」、と元知事の当事者としての声を伝えている。

 結局、「辺野古受け入れ同意は生きているのか?」ということについては、「06年の閣議決定で、受け入れの条件も同意もなくなり、新たな協議がスタートしたという認識だ。その際、県はV字形滑走路の現行計画を基本に協議することを確認したが、合意していないことは10年1月に日本政府が認めている。」、ということが結論である。
 「稲嶺氏は『生きているのは99年の受け入れ表明ではなく、(06年以降の)V字案に県は合意していない事実だ』と語った。」、ということである。



 安倍晋三政権は、今まさに、「今の沖縄の圧倒的な民意は、選挙で示されたように辺野古新基地反対だ」、という民意に真摯に向き合う時なのだ。


 以下、沖縄タイムスの引用。







沖縄タイムス-【誤解だらけの沖縄基地】(4)辺野古受け入れ同意は生きているのか?-2016年1月17日 07:27


 「1999年に当時の知事と名護市長の受け入れ同意を得て、辺野古移設を閣議決定した経緯がある」

 名護市辺野古の新基地建設に反対する翁長雄志知事の就任から4カ月が過ぎた昨年4月5日。菅義偉官房長官は那覇市内のホテルで初めて翁長氏と向き合い、辺野古移設の正当性を強調した。菅氏はその後も東京での記者会見などで何度も繰り返した。

 昨年9月のスイス・ジュネーブの国連人権理事会でも、翁長氏の演説直後、日本政府代表部が発言を求め、「99年に知事と市長の同意を得ている」と国際社会に訴えた。

 翁長県政はその都度、反論している。

 99年の稲嶺恵一知事、岸本建男名護市長は辺野古に建設する飛行場を軍民共用とすることや使用期限の設定、夜間早朝飛行の制限など使用協定の締結といった条件を付けた。
 両氏は「条件が満たされなければ受け入れを撤回する」と突きつけ、政府はその実現に取り組む方針を99年12月に閣議決定した。

 しかし、2006年5月1日、辺野古沿岸にV字形滑走路を造る計画に日米で合意。政府は同30日、県や名護市と十分に調整せず、99年の閣議決定を廃止し、新たな方針を閣議決定した。

 翁長知事は安倍晋三首相との会談などで「(99年閣議決定が廃止され)知事や市長の前提条件はなくなり、受け入れ同意もなくなった。地元が受け入れたという表現は間違いだ」と指摘してきた。

 当事者はどう考えているのか。

 稲嶺氏は「(政府の主張は)事実関係が違う。都合の良いところだけを残している印象がある」と渋い表情を見せる。

 06年の閣議決定で、受け入れの条件も同意もなくなり、新たな協議がスタートしたという認識だ。その際、県はV字形滑走路の現行計画を基本に協議することを確認したが、合意していないことは10年1月に日本政府が認めている。

 稲嶺氏は「生きているのは99年の受け入れ表明ではなく、(06年以降の)V字案に県は合意していない事実だ」と語った。

 V字案を受け入れた島袋吉和前名護市長は10年1月の市長選で辺野古移設反対を掲げる稲嶺進氏に市長の座を明け渡した。「県外移設」を公約に当選しながら辺野古沿岸の埋め立てを承認した仲井真弘多前知事も14年11月の知事選で翁長氏に敗れている。

 翁長氏は「今の沖縄の圧倒的な民意は、選挙で示されたように辺野古新基地反対だ」と捉えている。(「沖縄基地」取材班)


by asyagi-df-2014 | 2016-01-20 06:20 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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