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労働問題-安倍首相、「パ-ト月収25万円」、と発言ですよ。

 安倍首相が2016年1月8日の衆院予算委員会で、「民主党政権に比べて、第2次安倍政権の方が実質賃金の減少率が高い」と民主党の山井和則議員に指摘された際に、次のように答えました。


 「ご指摘の実質賃金の減少についてでありますが、景気が回復し、そして雇用が増加する過程において、パートで働く人が増えれば、一人当たりの平均賃金が低く出ることになるわけであります。私と妻、妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうかということで働き始めたら、(月収で)私が50万円、妻が25万円であったとしたら、75万円に増えるわけでございますが、2人で働いているわけですから、2で割って平均は下がるわけです」


 安倍晋三の理解不足は、あきれるばかりである。
 これに加えて、TVで流れた1月12日の衆院予算委員会での民主党の西村智奈美議員への答弁での高圧的な様子は、輪を掛けて始末におけないものであった。
 何故、「パ-ト月収25万円」が問題なのかについて、安倍晋三はまったく理解できていない。
 結局、トリクルダウン型政治の誤謬などと指摘しても、この首相に届かないのは、理念や信念の問題などではなく、理解できないからではないのか。


 以下、Everyone says I love you!ブログ及び朝日新聞の引用。








Everyone says I love you!-安倍首相「パ-トで25万円を稼げると言っていない」「拉致問題を政治利用していたらバッジを外します」の嘘-2016年1月13日


   安倍首相が2016年1月8日の衆院予算委員会で、「民主党政権に比べて、第2次安倍政権の方が実質賃金の減少率が高い」と民主党の山井和則議員に指摘された際に、次のように答えたのがあきれられています。

 「ご指摘の実質賃金の減少についてでありますが、景気が回復し、そして雇用が増加する過程において、パートで働く人が増えれば、一人当たりの平均賃金が低く出ることになるわけであります。私と妻、妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうかということで働き始めたら、(月収で)私が50万円、妻が25万円であったとしたら、75万円に増えるわけでございますが、2人で働いているわけですから、2で割って平均は下がるわけです」

1月8日の安倍首相の当該答弁。

 景気が回復したから働きだすというのも話が逆で、普通生活が苦しいから妻も働きだすのですが、とにかくパートで働き始めた安倍首相の妻安倍昭恵さんのパート月収を「25万円」と述べたことに対して「社会の貧困の実態に無理解すぎる」などと批判する声が出てました。

 皆さんの周りで、パートで月収10万円以上という方いらっしゃいます?月収25万円なら年額パートで300万円ですよ。たとえが現実とかけ離れすぎているでしょう。
 ちなみに、2015年11月分のパート労働者の平均月収は、厚労省の毎月勤労統計調査によると8万4000円で、年収にすると100万8000円です。月収25万円だなんて、そんな長時間、または高時給で働いているパートの人なんていません。
 また、年収130万円未満のパートは年金や健康保険料を負担しなくても済み、103万円以下だと所得税がかからず配偶者控除が適用されるため、「130万円の壁」「103万円の壁」の範囲内で自ら働く時間を抑えている人もお多いのです。

 editorさんより安倍首相「景気回復で安倍家は私が50万円と妻25万円で総雇用者所得は75万円に増えるが平均賃金は減る。しかし大切なのは総雇用者所得が増えていることだ」→事実は総雇用者所得もアベノミクスで激減しているより

2013年からスタートしたアベノミクスによって安倍首相が最も大切だという総雇用者所得も民主党政権時代の2012年の数字に負けたまま。
 そこで、12日に、今度は民主党の西村智奈美議員が衆院予算委員会で再びこの問題を突っ込みました。
 安倍首相が経済実態を全く分かっていないという好例ですから、しつこいのはいいことだと思いますね(以下、書き起こしは真実を探るブログさんからお借りしました)。

 「パートで働く妻が月25万円、そして、夫が50万円。合わせて収入が75万円に増えるから足して2で割るから平均賃金が下がると。
 この説明を聞いていてちょっとおかしな説明だと思って聞いていましたら、ネットで様々な批判や疑問が渦巻いていました。パートの現状を分かっているのか。25万円も貰えるパートがあるのならば、教えてほしい。
 で、私の方から伺いたいと思います。総理はパートの月収はどのくらいだと思っていますか?」

回答者:安倍首相
「まずですね。私の答弁を正確に聞いて頂きたいと思います。私、パートとは言っていません。言っていません。ちゃんと、ちゃんと見て頂きたいと思います。
 私が50万円で、家庭では安倍家の平均は50万円になります。しかし、妻が働き始める。例えば、月25万円で合わせて75万円になります。平均は75割る2になります。これは平均が50以下になって、下がっているように見える。これを私は申し上げたところでございます。そこで、今の質問ですが、パートであれば、8万円か9万円であろうと思います」

質問者:民主党の西村智奈美議員
「先程の総理の答弁はまだ、おかしいです。実質賃金が下がっていくというのは指数の話ですから、単純に下がっていくという話では無いはずです。
それから総理、雇用が増加する過程においてパートで働く人が増えていくと。明確にパートと答えているんですよ。ですから、そこは逃げないで頂きたい。ちゃんと真正面から自分の文脈がそのように読み取れると、きちんと議事録を精査してください。
 それと、仮にパートだとしても、女性が月25万円を手取りで貰うのに一体、どのくらい総収入が必要だとお考えですか?私、社労士の方に計算して頂きました。手取りで25万円を受け取ろうとすると、総収入は30万円を超えるんです。これは企業の負担額で言うと35万円くらいになります。
 仮にパートでこの金額を受け取ろうとすると、時給1900円くらい無いとならないんですよ。一体、そのような仕事は何処にあるのかと」

回答者:安倍首相
「先ほど申し上げたように、私の答弁の答弁書を正確に見てください。いいですか。いいですか。パートということを申し上げたのは、一人あたりの実質賃金が下がっているのではという説明の中で、景気が良くなって景気が回復する局面において働き始める。所得がゼロだった人が働き始めると、しかし、その中にはパートで働き始める人も居ますねと申し上げたのです。
 そして、私と妻との関係においては妻がパートで25万円とは申し上げては居ませんよ。パートというのはその前の説明でしょ!」

議場が騒然、ヤジなどが飛び交う

「それをですね。違いますよ!私がパートの説明!静かに!山井さん、少しは静かに聞いてくださいよ。私は今、冷静に指数の説明をしているので、ちゃんと、ちゃんと聞いて。では、それを全部読んでください。私が説明したのは回復局面においては一人あたりの賃金で見るのは正しくないと申し上げたのであります。そこで例えばという例を使って説明したのです」

 なぜ、実質賃金が上がらないかというと、パート雇用が増えているからだという説明の中で「ご指摘の実質賃金の減少についてでありますが、景気が回復し、そして雇用が増加する過程において、パートで働く人が増えれば、一人当たりの平均賃金が低く出ることになるわけであります。私と妻、妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうかということで働き始めたら、(月収で)私が50万円、妻が25万円であったとしたら、75万円に増えるわけでございますが、2人で働いているわけですから、2で割って平均は下がるわけです」といっておいて、いや、この25万円の収入を得るようになった妻はパートじゃやなくて正社員で雇用されたというたとえ話なの、なんていう言い訳が通用しますか?(呆れ)。

 今ネットで噂になっている「アベ過ぎる」という新語大勝候補。ほんと、安倍さん本人だけに、アベ過ぎる。


朝日新聞-パートは月収25万? 首相答弁に野党「ずれた感覚」-2016年1月12日17時51分

 12日の衆院予算委員会で、実質賃金をめぐる安倍晋三首相の答弁について、民主党の西村智奈美氏が「感覚がずれている人に雇用政策は取れない」と批判。首相とやり合う一幕があった。

 首相は8日の衆院予算委の答弁で、実質賃金が下がっているとの指摘に対し、「景気回復の過程でパートが増える。1人当たりが低く出ることになる」と説明。その後、例え話として「妻は働いていなかったが景気がよくなって働くことになり、私が50万で妻が25万なら75万円。2人で働くと平均は下がる」と述べた。

 西村氏は12日の予算委で「パートの現状がわかっているのか。25万円のパートがあったら教えて欲しい」と批判。これに対し、首相は「『パートで25万円』とは申し上げていない」「『パート』と言ったのはその前の説明だ」と反論したが、西村氏は「そういうふうに読み取れる。総収入30万円、手取り25万なら、時給は1900円だ。そういう仕事がどこにあるのか」と指摘した。


by asyagi-df-2014 | 2016-01-16 12:13 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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