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原発問題-東電が汚染水流出に重い腰を上げると。こんなことが許されるのか。

 東京電力福島第一原発の汚染水流出について、東京新聞は2015年10月4日、「東京電力福島第一原発で建屋周辺の汚れた雨などを集めるK排水溝の水が、八回にわたり堰(せき)を越えて外洋に流出したことを受け、東電は溝の上流側でも水をくみ上げる追加対策を月内にも始める方向で検討していることを明らかにした。ただ、台風などまとまった雨が降る可能性が高いのはまさに十月。迅速に対応しないと、間に合わない。」、と報じた。
 東京新聞は、この間の経緯について、「K排水溝をめぐっては今年二月、溝を流れる水に法定基準の数十倍もの濃さの放射性セシウムが含まれることを知りながら、東電は公表せず、まともに対応しなかったことが発覚した。批判を受け、東電は専用港に注ぎ込むよう溝を付け替える工事を始めた。工事は来年三月までかかる見通しのため、暫定対策として四月から溝をせき止め、たまった水をポンプ八台でくみ出して、港内につながる別の溝に流し込む作業を始めた。しかし、まとまった雨が降るたび、堰にたまる水量がポンプの能力を超え、海への流出が続いた。清掃や吸着剤の施工により、溝の水のセシウム濃度は大幅に低下したものの、大雨時には敷地の汚染された土砂も交じり、セシウム濃度は基準の数倍にまで上昇する状況だった。東電は『ポンプを増強しようにもスペースがなく、難しい』と、追加対策に難色を示していたが、相次ぐ流出により、ようやく重い腰を上げた。」、と伝えている。

 東電の「ポンプを増強しようにもスペースがなく、難しい」と、追加対策に難色」という事業者の対応が、どうして許されるのか。
 こうしてマスコミが取りあげなければ動かないというのが実態なのか。
 本当に許される対応ではない。

 以下、東京新聞の引用。







東京新聞-福島第一 止まらぬ汚染水流出 溝上流でもくみ上げ-2015年10月4日


 東京電力福島第一原発で建屋周辺の汚れた雨などを集めるK排水溝の水が、八回にわたり堰(せき)を越えて外洋に流出したことを受け、東電は溝の上流側でも水をくみ上げる追加対策を月内にも始める方向で検討していることを明らかにした。ただ、台風などまとまった雨が降る可能性が高いのはまさに十月。迅速に対応しないと、間に合わない。 (小倉貞俊)

 K排水溝をめぐっては今年二月、溝を流れる水に法定基準の数十倍もの濃さの放射性セシウムが含まれることを知りながら、東電は公表せず、まともに対応しなかったことが発覚した。批判を受け、東電は専用港に注ぎ込むよう溝を付け替える工事を始めた。

 工事は来年三月までかかる見通しのため、暫定対策として四月から溝をせき止め、たまった水をポンプ八台でくみ出して、港内につながる別の溝に流し込む作業を始めた。

 しかし、まとまった雨が降るたび、堰にたまる水量がポンプの能力を超え、海への流出が続いた。清掃や吸着剤の施工により、溝の水のセシウム濃度は大幅に低下したものの、大雨時には敷地の汚染された土砂も交じり、セシウム濃度は基準の数倍にまで上昇する状況だった。東電は「ポンプを増強しようにもスペースがなく、難しい」と、追加対策に難色を示していたが、相次ぐ流出により、ようやく重い腰を上げた。

 東電の説明では、K排水溝に流れ込む水を少しでも減らすため、上流側の細い排水溝にもポンプを設置して、港内につながる別の溝に流し込むという。ただ、「アイデアの段階」(東電の担当者)で、設置場所や数は検討中という。

 十月までは大雨に見舞われることが多く、今のペースで検討していては、間に合わない恐れがある。一方で、十一月以降は雨量が半分以下に減る年が多く、追加対策が効果を発揮しないまま溝の付け替え工事が終わる可能性もある。


by asyagi-df-2014 | 2015-10-06 06:12 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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