意図的で傲慢な「法的安定性は関係ない」発言を許してはいけない。

 礒崎陽輔首相補佐官の意図的で傲慢な発言について、東京新聞は2015年7月27日、「参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長は27日の理事懇談会で、安全保障関連法案をめぐり、法的安定性確保を軽視したとも受け取れる礒崎陽輔首相補佐官の発言について、事実関係や真意を28日の理事会に報告するよう自民党理事に求めた。菅義偉官房長官は記者会見で、礒崎氏の発言について「誤解されるような発言は慎まなければならない」と述べた上で、解任の必要性は否定した。」と、報じた。
 また、その発言内容について、朝日新聞は2015年7月27日、「政府はずっと、必要最小限度という基準で自衛権を見てきた。時代が変わったから、集団的自衛権でも我が国を守るためのものだったら良いんじゃないかと(政府は)提案している。考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。本当にいま我々が議論しなければならないのは、我々が提案した限定容認論のもとの集団的自衛権は我が国の存立を全うするために必要な措置であるかどうかだ。「憲法解釈を変えるのはおかしい」と言われるが、政府の解釈だから、時代が変わったら必要に応じて変わる。その必要があるかどうかという議論はあってもいい。」と、伝えた。
 このことについて、枝野幸男・民主党幹事長の「憲法はもとより、そもそも法治主義、法の支配という観点から、行政に携わる資格なし、と思う。」という発言は、当たり前のことである。

 磯崎のこれまでの「立憲主義を知らない」発言も含めたこう種の発言は、日本国憲法99条に身を置く政治家として、断じて許されるものではない。

以下、東京新聞の引用。






東京新聞-礒崎氏発言で自民側に報告要請 参院特別委-2015年7月27日


 参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長は27日の理事懇談会で、安全保障関連法案をめぐり、法的安定性確保を軽視したとも受け取れる礒崎陽輔首相補佐官の発言について、事実関係や真意を28日の理事会に報告するよう自民党理事に求めた。菅義偉官房長官は記者会見で、礒崎氏の発言について「誤解されるような発言は慎まなければならない」と述べた上で、解任の必要性は否定した。

 鴻池氏は、礒崎氏が同じ講演で法案審議を「9月中旬までには終わらせたい」と語ったことに関し、記者団に「けしからんと思う」と批判した。礒崎氏の発言は地元大分市で26日に開催した国政報告会で行った。


朝日新聞-憲法解釈変更「法的安定性は無関係」 礒崎首相補佐官-2015年7月26日


■礒崎陽輔・首相補佐官
 憲法9条全体の解釈から、我が国の自衛権は必要最小限度でなければならない。必要最小限度という憲法解釈は変えていない。

 政府はずっと、必要最小限度という基準で自衛権を見てきた。時代が変わったから、集団的自衛権でも我が国を守るためのものだったら良いんじゃないかと(政府は)提案している。考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。

 本当にいま我々が議論しなければならないのは、我々が提案した限定容認論のもとの集団的自衛権は我が国の存立を全うするために必要な措置であるかどうかだ。「憲法解釈を変えるのはおかしい」と言われるが、政府の解釈だから、時代が変わったら必要に応じて変わる。その必要があるかどうかという議論はあってもいい。

 来年の参院選は、憲法改正が絡む話でしっかりと勝たなければならない。参院もできれば、自民党で単独過半数を取りたい。その中で憲法改正を有利に進めたい。(大分市での国政報告会で)


朝日新聞-「むしろ法的安定性は大事」 礒崎首相補佐官-2015年7月28日


■礒崎陽輔・首相補佐官
 (「法的安定性は関係ない」との自身の発言が問題視されていることについて)やや短縮して報道されているが、私が言ったのは、(自衛権の行使は)必要最小限度ということは一貫した憲法解釈として機能しているけれど、国際情勢が大きく変化する中で、その必要最小限度の内容は変わると。それが、法的安定性が変わるからおかしいという議論だけで「憲法違反だ」という言い方はおかしいのではないか、という従来の主張をしたまでで、別に新しいことを言った訳でも何でもない。

憲法解釈変更「法的安定性は無関係」 礒崎首相補佐官

 むしろ法的安定性は大事で、1959年の砂川判決の考え方、それから、政府の憲法解釈としての必要最小限度という態度は一貫していて、何も変わるところはない。国際情勢の変化に伴って必要最小限度の内容が変わるということは、今までも何度も政府としても私個人としても言ってきた。きちんと聞いて頂ければご理解頂けると思う。

 (「9月中旬までに安保法案を成立させたい」との発言は)一政治家として言った。政府の立場で言った訳では絶対ない。しかし、「相手方があるからどうなるか分かりませんが、できれば9月中旬ぐらいまでに成立するよう努力したい」と希望を述べたのであって、審議を尽くした上で採決されるのは当然のことだ。(国会内で記者団に)

朝日新聞-「礒崎補佐官、行政に携わる資格なし」 民主・枝野氏-2015年7月27日


■枝野幸男・民主党幹事長
 (礒崎陽輔・首相補佐官が、安全保障関連法案について『法的安定性は関係ない』と述べたことについて)法治主義や法の支配はルールはこう解釈されて、一方的に変更されない(というもの)。だから、そのルールに従ってみんな生きていくことができる。それを法的安定性と呼ぶ。その法的安定性は関係ない、つまり、ルールは都合でころころ変わるということでは、憲法はもとより、そもそも法治主義、法の支配という観点から、行政に携わる資格なし、と思う。安倍首相は法の支配の「いろは」の「い」もわかっていない補佐官をいつまで使い続けるのか。(国会内で記者団に)


by asyagi-df-2014 | 2015-07-29 08:58 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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