沖縄から-米国は、在沖米軍による沖縄県民への人権侵害をどのように捉えているのか。

 米国務省の2014年度の世界各国の人権状況に関する報告に関連して、沖縄タイムスは2015年7月26日、米国特約記者の記事として、「米国務省が6月末に公表した2014年度の世界各国の人権状況に関する年次報告書で、在沖米軍の活動に伴う県民への人権侵害などに関する言及がないことが23日までに分かった。」と、報じた。
 この2014年度の世界各国の人権状況に関する年次報告書は、「世界における人権侵害などの被害状況を同省が国別にまとめたもので毎年公表されている。」というものであるにもかかわらず、「日本については、職場でのセクハラの横行や妊娠・出産を機に嫌がらせや差別を受けるマタハラの増加、児童虐待の報告増や女性への家庭内暴力などについて指摘。在日韓国人や朝鮮人に対するヘイトスピーチなどについても言及」してはいるが、沖縄に関する記述は、「日本国内の先住民の項目のみで『日本政府は琉球を先住民族とは認めていないものの、独自の文化や歴史は認識し、伝統を尊重し、保存に努めた』と記述している。」だけで、在沖米軍による沖縄県民への人権侵害についての言及はされていない。

 このことは、米国が、在沖米軍による沖縄県民への人権侵害をどのように捉えているかを示している。
 つまり、覇権主義に基づく「米国民主主義」の限界がそこには横たわっている。
結局、日本における「米軍再編」も、覇権主義に基づく「米国民主主義」の枠内でしか許されないものになっている。
 こうした状況を変えるためには、沖縄県の「在沖米軍基地による人権侵害を国際機関に訴えようとの機運が高まっており、翁長雄志知事も9月に国連本部で沖縄の基地問題について訴える可能性を模索している。」との方向性は、こうした体制を揺るがすきっかけになるかもしれない。
また、このことについて、琉球新報は2015年7月26日、「翁長雄志知事は、9月の国連人権理事会で沖縄の基地問題について演説する見通しがついたことについて26日午前、『国連も視野に入れてということは選挙期間中も話してきた。沖縄の問題はやはり世界の皆さんにも知っていただかなければならない』と述べ、意欲を示した。準備を進めている島ぐるみ会議から説明を受け、日程を調整していく考え。」と、伝えた。

以下、沖縄タイムスの引用。







沖縄タイムス-在沖米軍による人権侵害への言及なし 米国務省14年度報告-2015年7月26日


 【平安名純代・米国特約記者】米国務省が6月末に公表した2014年度の世界各国の人権状況に関する年次報告書で、在沖米軍の活動に伴う県民への人権侵害などに関する言及がないことが23日までに分かった。

 沖縄に関する記述は、日本国内の先住民の項目のみで「日本政府は琉球を先住民族とは認めていないものの、独自の文化や歴史は認識し、伝統を尊重し、保存に努めた」と記述している。

 同報告書は世界における人権侵害などの被害状況を同省が国別にまとめたもので毎年公表されている。

 今年は、「イスラム国」(IS)など過激派組織による人権侵害を強調。日本については、職場でのセクハラの横行や妊娠・出産を機に嫌がらせや差別を受けるマタハラの増加、児童虐待の報告増や女性への家庭内暴力などについて指摘。在日韓国人や朝鮮人に対するヘイトスピーチなどについても言及した。

 県内では在沖米軍基地による人権侵害を国際機関に訴えようとの機運が高まっており、翁長雄志知事も9月に国連本部で沖縄の基地問題について訴える可能性を模索している。
 今年4月には名護市議会が米軍基地集中と新基地建設強行による県民の人権侵害・差別の調査を求める決議を国連人権高等弁務官に送付。「島ぐるみの会議」の国連部会長を務める島袋純琉球大教授はジュネーブで国連代表部担当者と面談し、新基地建設が沖縄の自己決定権と土地権利、環境権、女性の権利、表現の自由を侵害していると訴えた。

琉球新報-国連演説に意欲 翁長知事がシンガポール出張から帰任-2015年7月26日


 翁長雄志知事は、9月の国連人権理事会で沖縄の基地問題について演説する見通しがついたことについて26日午前、「国連も視野に入れてということは選挙期間中も話してきた。沖縄の問題はやはり世界の皆さんにも知っていただかなければならない」と述べ、意欲を示した。準備を進めている島ぐるみ会議から説明を受け、日程を調整していく考え。
 シンガポール出張から帰任し、那覇空港で記者団に答えた。
 出張中の24日に沖縄防衛局が新基地建設に向けた埋め立て本体工事の実施設計や環境対策に関する協議書を県に提出したことについては「とにかく県は新基地はつくらせないということであらゆる手段を取るというベースから対処をしていきたい」と強調した。
 今後、政府との対話で県が目指す方向性としては「(新基地を)つくらせないという一点に尽きる」と説明した。
 統合型リゾート施設の視察や地元経済関係者らと会談するなどした初のシンガポール訪問を振り返り「沖縄との交流について意欲がすごく感じられた。大変有意義だった」と述べた。


by asyagi-df-2014 | 2015-07-29 06:14 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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