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「米海兵隊の実弾砲撃訓練に抗議し、その廃止を求める日出生台ゲート前集会」に参加しました。

2015年3月1日、大分県由布市の日出生台ゲート前で開催された「米海兵隊の実弾砲撃訓練に抗議し、その廃止を求める日出生台ゲート前集会」に参加してきました。
 13時から開かれた集会には、福岡県や広島県等の県外からの参加者が多く、大分県の人間としては少し寂しい気がしました。
 昼頃からは天気が回復するかもしれないとされた天気予報通りとはならず、小さな傘を壊すほどの突風と、まさしく氷雨の中で、一人一人が気持ちをしっかりさせて怒りを込めて、島田さんのいつも以上に思いのこもったシュプレルコールにあわせて、米海兵隊に届けとばかりに「実弾砲撃訓練の中止」と声を振る絞ってきました。

 今回で10回目となる「日出生ゲート前集会」ですが、本集会では、九州防衛局に対して、直接、抗議文を読み上げ提出し、九州防衛局は受け取りました。
 また、「ローカルネット大分・日出生台」としても、「今回、米軍がこれまで行ってきた事前説明会を実施しないとしていることに抗議するとともに、同説明会の実施を強く求めます。また、あらためて、日出生台での米軍演習の中止を求めます。」との抗議文を読み上げ提出し、これについても九州防衛局は受け取りました。 

 集会のアピールの中で、「こんな世の中になるなら死んだ方がいいのかと考えしまう」、「松下さんは、早く死んでよかったのかもしれない」といった声が集会参加者から出されるほど、深刻な日本の状況が写し出されました。
 それでも、「決して戦争には参加させられない」という涙ながらの女性の決意の思いは、参加者全員で共有しました。
 また、進行をした草根の会の渡辺さんの、「残念ではあるけれども、来年またこの場に集まりましょう」という声を重く留めて集会を終わりました、

 特に、ローカルネット大分・日出生台の抗議文には、日本の状況に関わる深刻な問題が含まれています。

 「これまで、日出生台での米軍演習では、訓練開始前に、毎回、必ず、地元の住民代表、自治体関係者、 報道関係者を対象にした米軍指揮官による事前説明会が必ず実施されてきていました。 しかし、今回はその事前説明会を実施しないとしていることを報道で知り、私たちは驚きと怒りを禁じえません。
 この事前説明会を中止することは、情報公開の大きな後退であり、まさに、昨年末の事前調査の際に私たちが強く懸念した事態が起きたといわざるをえません。 今後にも影響を及ぼす問題であり、これが既成事実、悪しき前例とされることはあってはなりません。 米軍演習開始前に事前説明会を実施するよう、 あらためて求めます。」

 「年々、情報を出さないままに訓練が恒常化されようとしている米軍演習そのものの中止」を、強く求めます。

 以下、「抗議文」の引用。






抗議文


内閣総理大臣 安倍晋三
防衛大臣 中谷 元

安倍総理、中谷大臣、私たちは、ここ日出生台で10回目となる米海兵隊の実弾砲撃訓練に抗議し、貴殿らにその廃止を要求する。
アメリカは、 1945年以来ずっと、沖縄を植民地と位置づけているのではないか。 米兵たちは、 日本人の人権など考えなくていいと教えられているのではないか。 日本の歴代政権は意図的にそれを許し、 対米従属の度合いを深めてきた。 突出して好戦的な安倍政権においてそれは極まった感がある 。
在沖米海兵隊幹部が基地反対運動を誹謗し、 新基地建設に抗議する市民を米軍の手で拘束した。 この傲慢な言動の背景に安倍政権の屈辱的な対米姿勢があることは想像に難くないo
米海兵隊が日出生台で行う実弾砲撃訓練は、沖縄の負担軽減を目的とした日米合意 (1 996年) により1998年に始まっている。 訓練の一部を本土の五力所に移したというが、しかし、沖縄の人々に負担軽減の実感はなく、むしろ、拡大されたと感じている。
数多くの住宅や学校と境を接する普天間飛行場に、騒音・ 低周波・ 高温排気熱などの危険を及ぼすオスプレイを多数配備し、高江の原生林を破壊して広大なヘリコプター着陸帯を造成し、辺野古の海を埋めて巨大な新基地を造ろうとしている日米両政府が 「沖縄の負担軽減」 を言うのは許されない欺瞞である。
訓練と米兵の行動を監視してきた 「ローカルネット大分--춰 出生台」 の指摘によれば、日出生台の訓練は拡大・ 恒常化しており、関連情報の公開は「米軍のセキュリティ」 を理由に後退している。 事実、交渉の中で「特定秘密保護法」を口にした自治体幹部もあった。
前回(2012年) の訓練二日目の深夜、武装したままの米兵と機関銃を搭載した米軍車両が町道に入ってくるという重大事件が起きた。 知らせを受けて駆けっけ、証拠映像を撮影した人は、「米海兵隊員には日常の場であっても後ろから接近してはならない。 反射的に攻撃される」 という、元海兵隊員故アレン・ ネルソンさんの忠告を受けていた。 当夜の現場に満ちた緊張感を貴殿らは想像することができるだろうか。
イラク・ ファルージャで米軍が使用し、その残虐性ゆえに国際的批判を浴びた白燐弾を、2010年の訓練に予告なく使用したことも忘れてはならない。
私たちは貴殿らに以下のことを要求する。
日出生台における米海兵隊の実弾砲撃訓練を廃止せよ! /憲法9 条に手をつけるな! /辺野古に新基地を作るな! /高江にへリパッドを作るな! /平和外交に徹し、戦争に続く道から引き返せ! /全ての米軍基地を撤去し、全兵員をアメリカに返せ! /集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回せよ ! /特定秘密保護法を撤回せよ ! /私たちの暮らしに影を落とす全ての企みを断念せよ !
※ほぼ同文のものを、私たちは在日アメリカ大使館を通してオバマ大統領にも届ける。
2015年3月1 日
米海兵隊の実弾砲撃訓練に抗議し、その廃止を求める日出生台ゲート前集会
参加者一 同

九州防衛局 現地対策本部長
柏谷篤宣 様

今回、 米軍がこれまで行ってきた事前説明会を実施しないとしていることに
抗議するとともに、同説明会の実施を強く求めます。
また、あらためて、・日出生台での米軍演習の中止を求めます。



これまで、日出生台での米軍演習では、訓練開始前に、毎回、必ず、地元の住民代表、自治体関係者、 報道関係者を対象にした米軍指揮官による事前説明会が必ず実施されてきていました。 しかし、今回はその事前説明会を実施しないとしていることを報道で知り、私たちは驚きと怒りを禁じえません。

昨年末、 米軍現地調査の実施日程が事前に公開されなかった際には、 大きな批判の声が上がりました。 大分県や地元1 市2町は、 「今後の訓練情報の開示をしっかりとおこなってほしい」 と九防に要請。 地元由布市議会も同趣旨の意見書を全会一致で可決しました。
これを受けて、九州防衛局は、 「米軍の訓練についてはこれまで通り情報をしっかりと公開していく」 と回答したと聞いていますが、事前説明会が実施されないということになれば、 「これまで通り」 ではなく、情報公開の後退もはなはだしいといわざるをえません。

日出生台では、米軍の演習を規定した「協定」が結ばれています。 事前説明会は、やってきた米軍指揮官がこの協定をどう把握、 認識しているのか、 住民への配慮をどう考えているのか、 今回で言えば、 終了時間の短縮などについて、 きちんと伝わっているのかどうかを確認する、 貴重な場です。

この事前説明会を中止することは、情報公開の大きな後退であり、まさに、昨年末の事前調査の際に私たちが強く懸念した事態が起きたといわざるをえません。 今後にも影響を及ぼす問題であり、これが既成事実、悪しき前例とされることはあってはなりません。 米軍演習開始前に事前説明会を実施するよう、 あらためて求めます。
また、このように、年々、情報を出さないままに訓練が恒常化されようとしている米軍演習そのものの中止を求めます。

2015年3月1 日
ローカルネット大分・ 日出生台
事務局長 浦田龍次


by asyagi-df-2014 | 2015-03-02 06:00 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

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