沖縄から-秘密指定解除の米公文書は普天間の危険を認識していた

沖縄タイムスは、2014年10月17日、「沖縄にあった琉球米陸軍司令部が1947年、海兵隊移管前で休止状態だった普天間飛行場(現在の沖縄県宜野湾市)について、稼働すれば近接する陸軍基地の拡張予定地に「危険と不快な騒音」が生じるとして、陸軍の航空部門(現空軍)による使用を控えるよう要請していたことが16日、秘密指定を解除された米公文書で分かった。」と、報じた。
 この記事は、「沖縄が米国の施政権下にあった70年近く前から、米軍が普天間の危険性や騒音の問題を認めていたことを裏付ける貴重な史料といえる。」
また、この記事の中で、「普天間北方に位置する着陸進入路下の広大な区画について、事故の危険性を示唆し、軍関係施設の建築禁止に言及していたことも判明。米側は占領下で、区画の一部や隣接地を地元住民の居住地区に指定しており、米軍関係者と住民とで安全上の扱いが異なる『二重基準』の問題も浮き彫りになった。」と、している。

 さらに、「市街地中心に位置する米軍普天間飛行場の移設問題は、危険性を訴える『沖縄の強い要望』(当時の橋本龍太郎首相)で1996年に動きだした。その半世紀前から、普天間の潜在的危険性が放置されていたことが今回判明。日米両政府の閉鎖への覚悟が問われている。」と、解説する。

 問われているのは、日米両政府の閉鎖への覚悟である。

 以下、沖縄タイムスの引用。






沖縄タイムス-米陸軍、普天間飛行場の「不使用」要請-2014年10月17日


 【ワシントン共同=上西川原淳】沖縄にあった琉球米陸軍司令部が1947年、海兵隊移管前で休止状態だった普天間飛行場(現在の沖縄県宜野湾市)について、稼働すれば近接する陸軍基地の拡張予定地に「危険と不快な騒音」が生じるとして、陸軍の航空部門(現空軍)による使用を控えるよう要請していたことが16日、秘密指定を解除された米公文書で分かった。

 沖縄が米国の施政権下にあった70年近く前から、米軍が普天間の危険性や騒音の問題を認めていたことを裏付ける貴重な史料といえる。関東学院大の林博史教授と沖縄県恩納村・村誌編さん室の清水史彦氏の研究で明らかになった。

 普天間北方に位置する着陸進入路下の広大な区画について、事故の危険性を示唆し、軍関係施設の建築禁止に言及していたことも判明。米側は占領下で、区画の一部や隣接地を地元住民の居住地区に指定しており、米軍関係者と住民とで安全上の扱いが異なる「二重基準」の問題も浮き彫りになった。

 この区画は滑走路の北端付近から長さ約3・2キロ、幅約450メートルに及ぶ。占領下で民間に返還され、現在多くの住民が住む。林教授は「米軍が危険だとみなした区域が民間に返還されてきた。今も危険性に変わりはない」として普天間の即時運用停止を訴えている。

 普天間は当時、海兵隊への移管前で休止中。陸軍は隣の瑞慶覧ポスト(現キャンプ瑞慶覧)の拡張計画の一環として、総合病院や宿舎の建設を予定していた。

 琉球米陸軍司令部は47年6月の公電で、普天間を使用すれば「危険と不快な騒音で拡張計画に影響する」と懸念した。

 陸軍の航空部門は同年8月の公電で区画内には「建築物は一切配置できない」と説明。司令部は「区画の外で墜落事故が起きる危険性は低い」とし、区画内のリスクを指摘した。(共同通信)

【解説】日米、普天間の潜在的危険性を放置-2014年10月17日


 【ワシントン共同=上西川原淳】市街地中心に位置する米軍普天間飛行場の移設問題は、危険性を訴える「沖縄の強い要望」(当時の橋本龍太郎首相)で1996年に動きだした。その半世紀前から、普天間の潜在的危険性が放置されていたことが今回判明。日米両政府の閉鎖への覚悟が問われている。

 米軍は47年の公文書で、普天間は「緊急時や戦時使用のための最低限の態勢」にとどめるべきだと言及。近くの米軍総合病院などに危険が及び、不快な騒音が発生するという理由からだ。

 当時と状況は異なるが、外国の軍事飛行場のすぐ隣に小学校などが位置し、多くの住民が暮らす今の光景は異常だ。

 在日米軍専用施設・区域の74%は沖縄に集中する。日本が平和を維持する上で、全体で負うべきコストを沖縄が肩代わりしている形だ。普天間の県内移設では、負担の解消はできない。

 国防総省当局者によると2003年の普天間視察時に当時のラムズフェルド長官は「世界で一番危険な米軍施設」と発言。だがメア元国務省日本部長は06~09年の沖縄総領事時代に「特に危険とは思わない」と述べた。

 米側の真意は不明だが、そこには1947年当時と同様、危険にさらされる住民の視点はない。普天間での事故は日米安保体制を揺るがしアジアの安定を損なう恐れもはらむ。


by asyagi-df-2014 | 2014-10-20 05:33 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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