集団的自衛権-日本弁護士連合会による「集団的自衛権の行使容認等に関する閣議決定に対する意見書」

日本弁護士連合会は、2014年9月18日、「集団的自衛権の行使容認等に関する閣議決定に対する意見書」を政府に提出した。
 この内容は、「意見の趣旨」に意見集約されているが、結論は「その撤回を求める」ということにある。
  以下に、その構成についてまとめた。

【意見の趣旨】
1 2014年7月1日に内閣が行った「国の存立を全うし, 国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」 と題する閣議決定は, 集団的自衛権の行使を容認し, 海外での自衛隊の武器使用と後方支援の権限を拡大するものであり , 日本国憲法の立憲主義の基本理念並びに憲法第9条等の恒久平和主義及び国民主権の基本原理に違反し違憲であるから, これに強く反対し, その撤回を求める。
2 上記閣議決定を実施するための法律の制定ないし改正もまた, 同様に日本国憲法に違反するものであるから, これを行わないことを強く求める。

【意見の理由】
第1 本閣議決定の違憲性
 1 恒久平和主義の基本原理に反すること
 2 立憲主義の基本理念に反すること
 3 国民主権の基本原理に反すること
第2 集団的自衛権行使容認について
 1 集団的自衛権行使が憲法違反であることについて
  (1)集団的自衛権行使を容認する閣議決定
  (2)憲法第9条に違反すること
  (3)従来の政府解釈を変更するものであること
 2 新3要件の無限定性と危険性について
  (1)政府の説明
  (2)不確定概念であること
  (3) 地理的限定のない海外での武力行使を可能とするものであること
  (4) 「我が国と密接な関係にある他国」 の範囲に制限がないこと
  (5)政府判断に委ねられること
第3 国際的活動における後方支援活動と武器使用の拡大について
 1 いわゆる後方支援と 「武力の行使との一体化」 について
  (1) 現に戦闘行為を行っている現場以外での支援活動を容認する本閣議決定
  (2)従来の政府解釈
  (3)本閣議決定の問題点
 2 国際的な平和協力活動に伴う武器使用について
  (1) 武器使用を拡大する本閣議決定
  (2)従来の政府解釈
  (3)本閣議決定の問題点
第4 武力攻撃に至らない侵害への対処の問題について
 1 「武力攻撃に至らない侵害」 に対し自衛隊による武器使用等を容認する本閣議決定
 2 本閣議決定の問題点
第5 今後の国内法整備等の問題について
第6 結論 
 
 これまでの安部晋三政権の強権的政策手法は、辺野古米軍新基地建設を出すまでもなく目に余るものがある。
 集団的自衛権については、こうした反対理論が積み重ねられてきた。
 粘り強く闘っていくしかない。


by asyagi-df-2014 | 2014-10-07 05:24 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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