原発問題-再稼働における火山の問題について

IWJ Independent Web Journalに掲載された 火山学者・小山真人氏の緊急直言での川内原発関連の結論は、次の内容です。

 「発生確率が低くても、原発事故の規模を掛けあわせ、そのリスクが許容できないのであれば、原発を辞めるべきです。しかし、規模を誰も明らかにしない。発生確率は火山学で求められますが、火砕流に覆われた原発に何が起きるかということのシミュレーション、被害の規模は、火山学者は計算できないので、原子力の技術者が計算し、被害額なり汚染の規模を出して、発生確率と掛けあわせて、リスクを求める。そしてそのリスクが他のものに比べて突出しているのであれば、やめるべきだと思います。それを誰も計算していない。筋が通っていないことだと思います。」

 原発は、辞めるべきだということです。

 一方、原子力規制委員会の田中俊一委員長の10月1日の定例会見の様子を、産経新聞は次のように報じています。

「九州電力川内原発(鹿児島県)の噴火対策をめぐり『正確な予知は不可能』などとする火山学者らの批判に対し『天災地変がいつ起こるか分からないので、社会的活動を全てやめろという話は(認識に)ギャップがある。そういう感覚では、われわれの仕事はできない』と反論した」

大飯原発の判決を出すまでもなく、「そのリスクが他のものに比べて突出しているのであれば、やめるべきだと思います。」というのが火山学者小山真人氏の結論である。あたりまえの判断である。
 そもそも「3.11」は原発被害のリスクの突出性を証明したはずである。
 この原子力規制委員会委員長の発言は、あまりにも非科学的である。むしろ、政治的根拠しか見いだせない科学者の悲哀さへ感じさせる。

 以下、IWJ Independent Web Journal 及び産経新聞の引用。







IWJ Independent Web Journal -014年9月29日(月)


【御嶽山噴火】桜島噴火の前兆の可能性も!? 現在の火山予知の限界「モニタリングで川内原発周辺の巨大噴火を予知するなど夢物語」と火山学者・小山真人氏が緊急直言(聞き手:原佑介記者)

 27日、前触れなく、突如として噴火した御嶽山。多くの登山客を巻き込み、29日午後8時時点で死者10名、心肺停止者が26名出ており、現在も自衛隊の救助は続いている。IWJは29日、火山学者であり、静岡大学防災総合センター副センター長で同大学教育学部教授の小山真人氏に緊急インタビューを行った。

 規制委は、九電の「火山の噴火をモニタリングで予知できる」とする主張を認めた。川内原発の再稼働へ向けた準備は着々と整いつつある。菅官房長官は29日、予期せぬ御嶽山の噴火を受けた上で、「(川内原発の再稼働に影響は)ないと思う」と発言した。楽観的にみえる国や事業者らの危機管理を、火山の専門家はどう見るのだろうか。

「水蒸気噴火がマグマ噴火に発展する可能性も?」火山のメカニズムとは

――私たちは火山の知識がほとんどありませんので、初歩的なことからうかがいたいと思います。今回の御嶽山では、噴火の約2週間前に地震活動が活発化しましたが、気象庁は前兆現象と判断できず、予知できなかったといわれています。今回の噴火は、突然のものだと思いますが、「噴火のメカニズム」というのはどういったものなのでしょう。突然前触れなく噴火するものなのか、お聞かせ下さい。

小山「今回の噴火は水蒸気噴火といって、地下水が突沸したような、いきなり沸騰して爆発したという種類のもの。噴火のメカニズムのうちの一つです。他には、本格的な噴火は、マグマのガスが発泡して浮き上がり、マグマそのものが出てくるというものです」

――どれくらいの頻度で我々の生活に影響するような噴火が起きうるのでしょうか。

小山「火山によりますが、御嶽山に関しては、マグマが出てくるようなものは数千年に1回。今回のような水蒸気噴火は数百年に一回は起きてきたみたいですね」

――これからまだしばらく噴火が続くという話もありますが、それはまだ一連の噴火が収まっていない、ということですか?

小山「そうですね。79年の噴火のときは一発で終わったみたいですが、こういう噴火は繰り返す場合もありますので、今後どうなるかはわかりません。繰り返す場合もあります。

――水蒸気噴火よりもマグマ噴火のほうが、被害が大きいということでいいですか?

小山「そうですね。そっちのほうが本格的な噴火ということになりますので結構怖いですが、今回の噴火がそこに至るかはわかりません」

――今回の水蒸気噴火がマグマ噴火に発展する可能性も?

小山「もちろんあります。1991年の雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)の噴火(※)のときは、その半年くらい前から今回のような水蒸気噴火が始まって、度々起きて、ついに翌年のマグマが本格的に地表に姿を見せた。その後何年か続くわけですね。御岳の歴史をみれば可能性少ないが、そういう可能性も今のところ残っています。

 91年の雲仙普賢岳では、最初に小規模な噴火が始まりました。その前にやっぱり地震活動があり、翌年の5月にマグマが姿を見せ、火砕流の噴火に至る、という一連の流れがありました」

(※)1990年11月から噴火活動を再開した雲仙普賢岳は活発な活動を続け、1991年6月3日、噴火開始後最大規模の火砕流が発生し、死者・行方不明者43人の被害をもたらした。噴火活動は長期化し、土石流や火砕流等により家屋、道路、農地等に甚大な被害をもたらした。内閣府HP参照。
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1990-unzenFUNKA/index.html

――雲仙普賢岳の場合は前兆をつかみ、予知できていたということになるのでしょうか。

小山「雲仙普賢岳の場合は上ってくるのが見えていましたので、そういう意味ではある程度予知できていましたけど、マグマが出てくるかどうかは、水蒸気噴火が始まった段階ではわかりませんし、火砕流が繰り返すことになるともわかっていませんでした」

――今回の水蒸気噴火だけでも降灰や火山ガスなど、大きな被害が発生しています。これらはどのような身体的な影響をもたらすのでしょうか。

小山「今回の噴火は、噴火としては小規模なんですが、それがたまたま登山者の目の前で起きてしまったということで非常に不幸な事件だったと思います。どんな噴火でもある程度熱いものが吹き出す現象ですから、熱による被害は出ます。水蒸気噴火ですからそれほど高熱ではありませんが、かなり熱い思いをしたという方がいらっしゃいます。熱いものが吹き出してきますから、巻き込まれると火傷をし、肺や気道をやられる場合があります」

――御嶽山は活発な火山、という位置づけになる火山なのでしょうか。

小山「数年に一回は地震を起こして、そのうちのいくつかは小規模な噴火に結びついています。79年以降は活動的だったと言えます。しかし、79年以前は有史以来、活動記録がみつかっていないので、79年以降に目を覚ましたといえます」

――それまでは火山として認識されていなかったということですか?

小山「いえ、活動記録はありませんが、活火山として認識されていました。きちんと新鮮な噴火の地形が残っているという点で注目され、79年以前から『活火山リスト』に載っていました。こういう火山はほとんどなく、御嶽山と伊豆東部火山群は、有史以降の活動がありませんでしたが、活火山と認定されていました。その辺は先見の目がありましたね」

――御嶽山で大きな噴火の可能性は?

小山「あるかもしれないが、それが見通せないですね」

――噴火は不確かなものですか? 今の科学でも?

小山「そうですね。なにも異常な現象がおきていなければ、次にいつ目覚めるかは分からないです。どこの火山でも一緒です。地下で進行している何らかのプロセスを、私たちは直接見ることができないので、地表で感じる異常現象がなければ分かりません。マグマだまりで起きていることを直接見ることができなければわかりません」

――なんの反応もなく、急に爆発するようなケースもあれば前兆がある場合もある?

小山「マグマが大量に上がる場合は、周りの岩石を押し上げて登ってくるので、それなりの前兆がある場合が多いです。地殻を押し広げて上ってくるのときの「バリバリ」と割れる地震や、地面の膨らみと伸び、そういったものは、大規模噴火の前には観測された例がいくつかあります。必ずではありません。

 有珠山の2000年噴火はその例です(※)。地震が起こり、地殻が伸びたので事前の警報が出せて避難させることができました。噴火の規模は御嶽山よりもはるかに規模としては大きいですね。実際にマグマが地表近くまできましたから。同じ火山でも、必ず噴火が予知できるわけではありません。予知できない噴火をするものもあります。警報のシステムもありますが、それは予知できた場合にのみ有効であって、予知できない噴火では警報は出せません。

(※)※2000年3月31日、有珠山からマグマ水蒸気が爆発。近くの国道は、地盤の隆起と断層により破壊され、通行不能となり、洞爺湖温泉街まで熱泥流が流下。西山川に架かる2つの橋が流失した。火口に近い地域では噴石や地殻変動による家屋の破壊が多発し、広い範囲で地殻変動による道路の損壊が発生した。3月29日に気象庁から緊急火山情報が出されたことで、壮瞥町・虻田町(当時)・伊達市の周辺3市町では危険地域に住む1万人余りの避難を噴火までに実施する事ができた。(洞爺湖町HP参照)
http://g8-summit.town.toyako.hokkaido.jp/shizen/kazan/funka/

御嶽山の今後「噴火が収まっていけば幸運なケースだが、水蒸気噴火を繰り返す可能性も」
――御嶽山では今も救助活動が続いていますが、 今後、どうなるとお考えですか。

小山「噴火が収まっていけば、幸運なケースです。しかし水蒸気噴火を繰り返す可能性がありますので、 今は非常に用心しながら救助活動をするしかないと思います。

――噴火したときの救助活動の対策はどれくらいできているものなのですか?

小山「きちんとした対策はできていないですね。雲仙普賢岳の時の経験はありますが、火砕流は雲仙普賢岳のときは400度くらいあり、非常に危険でしたが、今回はそこまでの温度はない。今回は高くても100度くらいなので、ある程度、温度の対策があれば救助活動は続けられると思います。ただ、山頂に装甲車とかの装備をあげるのは、(地理的な問題で)難しいと思います。

――日本が火山大国であることは素人の僕でも知っている事実ですが、日本にはどれほどの火山があるのでしょう。我々はどのように警戒すればいいのでしょうか。

小山「気象庁によって110の火山が活火山に指定されています。身近な活火山に気を付ければいいと思います。110という数は多いほうです。カムチャッカには200 、インドネシアにも100いくつかありますが、日本も活火山が多い国の一つです」

――小山先生は『富士山大噴火が迫っている』という本を出し、警鐘を鳴らされています。江戸時代中期の1707年(宝永4年)には宝永大噴火(ほうえいだいふんか)がありました。噴火の49日前にはM8.6超の宝永地震が起きて、引鉄となっていますね。今、南海トラフの東海大地震が警戒されていますが、富士山の噴火の危険性を教えてください。

小山「富士山は歴史をみても10回は噴火している活発な火山です。宝永の噴火以降、何もない、おとなしい時期にあるかと思います。奈良・平安時代は50年に一回のペースで噴火していました。中世以降は数百年に一回の頻度になっています。(宝永噴火からすでに300年が経っているので)そろそろ噴火が起きてもおかしくありません。

――富士山が大規模噴火したら、どのような被害が出るのか、シミュレーションを教えて下さい。

小山「ハザードマップが2004年につくられ、公表されています。地元の自治体に配布され、それをもとに避難計画の作成が最終段階に入っています。富士山噴火は色々なパターンがあります。

 例えば溶岩を流すもの、宝永噴火のように大量の火山灰を空高く吹き上げ撒き散らすもの、雲仙普賢岳のように火砕流を起こすものなど、パターンに応じて、どこまでが影響範囲かはシミュレーションや経験則からハザードマップにし、公表しています」

――宝永大噴火規模のものが、東海大地震で起きた場合、都市機能はどうなるのでしょう。新幹線も通っていますし、住民のみなさんも住んでいます。首都圏だって近い。

小山「宝永噴火みたいなものは富士山でも珍しいので、次にああなるかはわかりませんが、仮に宝永噴火と同じような規模であれば、まずは物流や交通はストップします。かなりの影響が出ると思います。宝永噴火は、基本は火山灰を大量に吹き出したものなので、火山灰では人は死ぬわけではないので、火山灰を避ける丈夫な建物に避難すれば避けることができます。

 ただ、木造の建物だと、だいたい30cm積もれば屋根が抜けます。火山灰は重いものですから。そういう場所では、事前に予測できた場合、頑丈な建物へ避難させなければならない、ということになっています。

――では、事前に予測できた場合、ハザードマップに従って避難すれば大惨事にはならない、ということですか?

小山「それは火山灰に限った話です。溶岩流も流れる速度が遅いので、避難すれば助かります。建物などは燃えてしまいますが、人命に関わり、すぐに避難しなくてはいけないのは、『火砕流』と、『融雪型泥流』です。(融雪型泥流とは)富士山は雪が積もっている時に噴火が起きると、水が大量に溶け、一気に麓まで土石流などが流れてくるというものです。これが非常に危険です。火山灰が10cm以上積もった山の麓にいる人は、土石流を警戒しなければならない、ということです。10cmはちょっとした噴火でも積もることがあります。噴火の規模が大きければ、土石流のようなものが物流に影響を与えることはありえます」

――今、話の前提にしたのは、東海大地震と富士山噴火の複合災害です。ハザードマップで予測できていないことも起こりうるのではないでしょうか

小山「ハザードマップですべてのことが網羅できているかというとわかりません。できる限りの知恵は尽くしていますが、想定外のことは起こりうると思っていいし、ハザードマップに含まれなかった『頻度の小さい現象』もあります。『山体崩壊』という現象が、今のところ『想定外』になっています。

 (山体崩壊とは)富士山のような高くそびえる火山は噴火や地震で大規模に崩壊し、麓を土砂崩れのようにして覆ってしまうことがあります。富士山の10万年の歴史の中で5000年に一回は起きています。最近では2900年前に実際起きています。地質学的にみれば最近です。頻度が小さいから、という理由でハザードマップには入れていませんが、私は入れるべきだ、と主張してきました。次のハザードマップの改訂には山体崩壊に関しても避難計画を立てていけるかと思います。

 頻度が小さいからといって何もしなければ3.11のようなことになる。それを3.11で私たちは学びましたよね。よく誤解されていますが、「頻度が小さい」といっても、『頻度が大きい』ものから順に起きていく、という意味ではありません。次は頻度が小さい現象が起きるかもしれない。その時にお手上げにならないようにするのが私は本当の防災だと思っています。今起きれば完全にお手上げになります。事前に対策が打てるものはやるべきです。

 アメリカのセント・ヘレンズ山の山体崩壊が起きたとき、前兆が観測できました。富士山でも観測できるかもしれません。防げない現象なので、逃げる手立てを立てておく、ということですね。

「モニタリングで巨大噴火を予知できる」という規制委の欺瞞
――川内原発についてお聞きしたいと思います。原子力規制委員会は、海外のとある一つの論文を持ちだして、鹿児島の桜島で「巨大噴火が起こる可能性は十分に小さい」と結論づけ、さらに「モニタリングを行うことで巨大噴火を予知でき、さらに予知してから噴火までに核燃料を搬出する十分な時間がある」と判断しています。

 事業者の九州電力は、巨大噴火の早期の段階であるマグマ供給時の地殻変動や地震活動を観測することで「モニタリング」を行う計画であると主張し、再稼働しようとしています。このような状態で再稼働にGoサインが出ることについて、先生のご見解をうかがえますか?

小山「それには、いくつか問題があります。モニタリングをいくらやって、異常がでたとしても、それが巨大噴火に結びつくかという判断は、今の科学では判断できません。未遂で終わることのほうが多いですし、噴火に至るものでも、巨大噴火に至るかは今の技術では判断できません。モニタリングで巨大噴火を予知するというのは、とんでもない間違いだと思います。他の火山学者も口を揃えて言っていることです。電力会社が巨大噴火は予知できると言っているのは、専門家から見ると、相当おかしなことを平然と言っている。数百年後の火山学者ならできるかもしれませんが、夢物語を言っているのと同じです」

――規制委は、活断層の場合は大きなトレンチを掘削して、大規模な調査を行っています。活断層に対する意識に比べ、火山の影響に対する考慮は甘くないでしょうか。

小山「火山に対するリスクを非常に甘く見ているとしかいえません。活断層は13万年以降に動いていれば、原発は建ててはいけないことになっていますが、火山の場合はそうはなっていませんね。例えば同じくらいのリスクを見込み、13万年に一回でも火砕流が到達した証拠がある場所であれば、そこに原発は作ってはいけません。そこに火砕流がくればどうしようもありません」

――火砕流に発電所が飲み込まれたら誰も近づけませんよね。

小山「そうなれば誰も近づけませんよね。手のうちようがありません。何もできなくなります」

――ただただ拡散される放射性物質を、ただ指を加えてみているしかなくなる、ということでしょうか。

小山「最悪そういう状況になりえますね。そうなったらどのくらいのものが出て、どう広がるか計算すべきですが、誰も計算していません。そのリスクがあまりにも大きいので直視したくない、というのがあるかもしれません。発生確率は小さいからいいんだ、ということになっていますが、いかに発生確率が小さくても、それが非常に深刻な状況であればリスクは見込んでおくべきです。

 『リスク=発生確率×深刻さの度合い 被害の規模』ですから、それが理解されていない。発生確率が低いから無視してよい、というわけではない。そこをきちんとわかっていない人が多い」

すでに噴火の前兆は始まっている!? それでも判断できない火山学の限界
――鹿児島の姶良(あいら)カルデラですが、桜島の火山活動は活発で、僕も取材で鹿児島にいきましたが、桜島は1年に数百回も小規模な噴火を繰り返しています。車にすぐ(火山)灰がたまりました。今にも危ないんじゃないかと心配になりますが。

小山「今の噴火が、姶良カルデラの巨大噴火の前兆だったとしてもおかしくないですよね。そうではないという証拠は、今の火山学では誰も証明はできません」

――目の前で起きている前兆を見逃しているということですか?

小山「そうなんですよ。どういうことが起きて巨大噴火の前兆になるかは、誰もわかっていない。ひょっとしたら今見ているものが前兆かもしれません。そういうことは何一つわかっていないです」

――では、これが前兆だったとしたら、噴火後に、事後的に、結果論として、『ああ、あれは前兆だったんだね』と言うしかない、ということですか? 規制委の言っていることと大分変わってきますが。

小山「そうです。今の火山学はそれしかないです。歴史的事実としては、数万年に1回しか起きていないというのは事実です。歴史的経過からたどって、数万年に1回しか起きていませんが、リスクはさきほども言ったように、発生確率だけで決まるものではないです。

 発生確率が低くても、原発事故の規模を掛けあわせ、そのリスクが許容できないのであれば、原発を辞めるべきです。しかし、規模を誰も明らかにしない。発生確率は火山学で求められますが、火砕流に覆われた原発に何が起きるかということのシミュレーション、被害の規模は、火山学者は計算できないので、原子力の技術者が計算し、被害額なり汚染の規模を出して、発生確率と掛けあわせて、リスクを求める。そしてそのリスクが他のものに比べて突出しているのであれば、やめるべきだと思います。それを誰も計算していない。筋が通っていないことだと思います。(取材・記事;原佑介)


産経新聞- 天災恐れて社会活動はやめられない 噴火対策で規制委員長-2014年10月2日

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原子力規制委員会の田中俊一委員長は1日の定例会見で、九州電力川内原発(鹿児島県)の噴火対策をめぐり「正確な予知は不可能」などとする火山学者らの批判に対し「天災地変がいつ起こるか分からないので、社会的活動を全てやめろという話は(認識に)ギャップがある。そういう感覚では、われわれの仕事はできない」と反論した。

 田中氏は予測が難しく、多くの犠牲者が出た御嶽山噴火を例に「学者はすぐシュリンク(萎縮)する。巨大噴火の研究を進展させないといけないが、非常に社会的影響が大きいので(学者は)自覚を持ってほしい」と指摘した。

 その上で「基礎的研究をする学者は社会的視点をあまり意識しないが、ギャップを埋められるよう努力することが大事だ」と述べた。

 川内原発の50キロ南東には、過去に巨大噴火を起こした姶良カルデラがある。九電は近い将来の「巨大噴火の危険は十分低い」とし、規制委も認めた。

 火山で何らかの異常を検知した場合、規制委は原子炉停止などを早めに指示する方針。異常の判断基準を固める検討会メンバーの学者らから「(規制委との)ギャップはなかなか埋まらない」などの意見が出ていた。


by asyagi-df-2014 | 2014-10-05 05:44 | 書くことから-原発 | Comments(0)

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