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米軍再編-オスプレイ佐賀移転

 米軍再編に向けてのオスプレイの佐賀移転について、政府の動きが続いてはいる。
しかし、7月以来の時間経過の中でより明確になってきたことは、「政府が主張する沖縄の『負担軽減』は、看板に偽りあり。内実は半永久的使用に向けた『再編強化』であり、日米による沖縄の『不沈空母』化である。」(沖縄タイムス)ということの証明であり、「米と地元、ともに難色」という実態である。
 以下、佐賀新聞及び毎日新聞の引用。







佐賀新聞-【速報】オスプレイ配備 防衛相、古川知事に協力要請-2014年08月25日

 小野寺五典防衛相は25日午前、古川康佐賀県知事と県庁で会談し、自衛隊に導入予定の新型輸送機オスプレイを佐賀空港(佐賀市)に配備する計画について理解を求めた。古川氏は「国から地元に十分な説明をしてほしい。安全性について問い合わせも多い」と要望した。

 小野寺氏は空港隣接地にオスプレイ運用部隊の駐屯地を整備するため土地取得費を2015年度予算概算要求に盛り込むと説明し「日本の安全保障のために理解をたまわりたい」と強調した。安全性に関し「不安解消に努力したい」と述べた。

 同時に、沖縄の基地負担軽減のため、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された米海兵隊オスプレイが沖縄県外で訓練する際の給油や整備の拠点として使いたいとの意向を伝えた。

 政府は当初、普天間飛行場の名護市辺野古への移設完了まで、海兵隊部隊の佐賀空港への暫定移駐を模索していた。米側が難色を示したため、できるだけ長く、同空港を訓練分散先として使用するよう米側と協議している。

 小野寺氏は25日午後、秀島敏行佐賀市長や県有明海漁協の徳永重昭組合長とも会談する。


毎日新聞-オスプレイ:沖縄の負担軽減どこへ 佐賀から戸惑いと不信-2014年08月25日 

 陸上自衛隊が導入予定の垂直離着陸輸送機オスプレイなどの佐賀空港配備計画で、小野寺五典防衛相は25日、米軍オスプレイについて沖縄からの訓練移転の拠点として佐賀空港を使う方針を強調した。佐賀県に暫定移駐を要請してからわずか1カ月余りで軌道修正したとも受け取れ、スタンスの定まらない政府に佐賀側からは戸惑いや不信の声が上がっている。

 「あの時にうかがった話と今の状態は違っているのか」。佐賀県の古川康知事は25日、配備計画への協力を求めて県庁を訪れた小野寺氏をただした。古川知事は先月22日、武田良太副防衛相から米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)が同県名護市辺野古に移設されるまでの間、沖縄の負担軽減のため普天間オスプレイの佐賀空港への暫定移駐を要請されたばかり。しかし、米軍側が暫定移駐に反発しているとの各種報道を受け、真偽を確かめようとした。佐賀市の秀島敏行市長も、訪れた小野寺氏に同様の質問をぶつけた。

 これに対し、小野寺氏は佐賀空港を沖縄から本土への米軍オスプレイ訓練移転の拠点として活用することを強調。暫定移駐に触れなかったことについて、記者団に「政府として考え方が変わっていることはない」と語気を強めた。

 訓練移転なのか、暫定移駐なのか−−。佐賀側は戸惑いが広がる。古川知事は記者団に「私も訓練移転だけなのかと思ったが、(小野寺)大臣の発言全体から見ると、恐らく米軍と話ができていないのだろう。正直言ってよく分からない」。一方、秀島市長は「(武田)副大臣は暫定的な移駐だったが、そうではない」と受け止め、混乱が生じている。

 オスプレイ配備反対を訴える佐賀県平和運動センターの柳瀬映二事務局長は「米軍の訓練移転であっても、発着回数が徐々に増えるなどして、なし崩し的に軍事拠点化される。更に普天間の代替施設が完成すれば米軍基地が強化されるだけで、沖縄の負担軽減にはつながらない」と指摘した。【松尾雅也、石井尚】

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by asyagi-df-2014 | 2014-08-26 06:55 | 米軍再編 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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