沖縄から-辺野古怒りの集会続報

 辺野古への新基地建設に強く反対します。

 2014年8月23日に行われた 辺野古への新基地建設に反対する県民集会では、3,600人の人が怒りを一つにした。
この日の様子を、沖縄タイムスは報じる。
以下、沖縄タイムスの引用。






辺野古新基地:怒り 一つになる 移設反対 訴え続ける-2014年8月24日



 その瞬間、かすかに鳥肌が立った。予定より4分ほど早く始まったシュプレヒコール。「新基地建設をやめろ!」「埋め立ては許さない

ぞ!」。7月からの約1か月半、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前の抗議集会で何度も耳にしたフレーズだ。しかしこの

日のそれは数十人、100人前後で訴え続けてきたこれまでとは全く違った。


 ゲートに沿って延びる狭い歩道を長々と埋めた3600もの人々の声は、遠く、近く、幾層にもなって響き渡り、空気を揺らした。埋め立てに向けた作業が進む青い海に向かって、力強く突き上げられた数えられないほどの拳。一人一人の胸にじわじわと湧き出した怒りが、ついに一つの形になった。沖縄は、ウチナーンチュは、新基地建設を黙って見過ごすわけにはいかないのだ、と。

 今年1月の市長選で「移設反対」を掲げた稲嶺進市長を選んだ名護市民、約7割が移設に反対する県民の願いは聞き入れられることなく、今月18日、辺野古の海に杭(くい)が打たれた。数万年もの年月をかけて多くの命を育んできた海を壊し、わずか9年半で巨大な軍事基地を建設するという。

 民意は無視され、建設に抗議する市民が高圧的に押さえ付けられる姿を見聞きしながら、多くの人はじっと“遠い”辺野古への思いを胸に押さえ込んでいたのだろう。「もう、居ても立ってもいられなくて」「自分の目でしっかり見ておかねば」。那覇、糸満、宜野湾、今帰仁…、あふれ出した気持ちに突き動かされ、老若男女が辺野古に足を運んだ。県民は怒っている、と伝えるために。

 なぜ沖縄なのか。本当に海を埋め立てる必要があるのか。その問いに正面から向き合うことなく、政府の強行は続くに違いない。それでも私たちは、声を上げ続ける。沖縄の未来に向かって。(北部報道部長・儀間多美子)



稲嶺名護市長 ジュゴンの海 守る-2014年8月24日

 名護市の稲嶺進市長は23日、辺野古への新基地建設に反対する県民集会で登壇し、ジュゴンのマントを羽織ってあいさつした。稲嶺氏は「ジュゴンが『私のすみかを奪わないで』と海の底から叫んでいる声が聞こえてくるようだ」と述べ、新基地建設で絶滅危惧種のジュゴンの生活環境に与える深刻な影響を懸念。「ジュゴンを守り、絶対に新基地建設を止めよう」と呼び掛けた。

 稲嶺氏は「(普天間飛行場の県内移設反対などを訴えた)建白書を安倍晋三首相に直接、届けたにもかかわらず、思いはまったく無視され、辺野古の海の周囲には海上保安庁のボートがびっしり浮いている」と指摘した。

 その上で「69年前、沖縄戦の開始とともに沖縄を軍艦が取り囲んだ。あの光景とまったく同じ。平時にこんなことが行われるのを見ると、この国はどこに向かっているのか、と思わざるを得ない」と政府の強硬姿勢を批判した



沖縄タイムス社説-辺野古8・23集会]新基地ノーの声を聞け-2014年8月24日


 中南部からの参加者を乗せたバスが次々と到着すると、米軍キャンプ・シュワブ沿いの両側の歩道は、あふれるほどの市民で埋め尽くされた。一人一人の表情には、国が強行する海底ボーリング調査への抗議の意思と切迫した危機感が浮かんでいた。

 米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する「止めよう新基地建設! 8・23県民大行動」が23日に開かれた。

 実行委員会の目標2千人を大きく上回る3600人(主催者発表)が集まり、沖縄防衛局が海底調査を開始して以降、最大規模の反対集会となった。安倍政権は、これをしっかり受け止め、工事をただちに中止すべきだ。

 炎天下にもかかわらず、高齢者の姿も目立った。豊見城市から友人とともに参加した金城実津江さん(66)は「これ以上、県民をばかにするなと言いたい」と話した。負担軽減を口にしながら、新基地建設を強行する政府の欺瞞(ぎまん)に怒りが収まらないのである。

 東江忠勇さん(80)=名護市=は、久志中学校で教諭を務めた経験があり、大浦湾の海には愛着がある。「自然は一度壊したら二度と元に戻らない。自然あってこそのヒトだ」と、危機感を示した。糸満市の金城愛子さん(81)も新基地建設による環境破壊を憂える。「いつも考えるのは孫たちのこと。美しい自然を残してやりたい」

 この切実な県民の声に、安倍晋三首相には、真摯(しんし)に応えなければならない道義的責任がある。
    ■    ■
 首相は6月、ボーリング調査について記者団の質問に「しっかりと地元の方々、県民の皆さまに説明していきたい」と述べている。

 ところが辺野古の海で繰り広げられている光景は、この言葉のかけらもない。国は一方的に立ち入りを禁止する制限水域を拡大した。海上保安庁の巡視船やボートで厳重な監視を行い、反対派の市民の乗ったカヌーやボートを力ずくで排除している。22日、カヌーの男性が、海保職員の排除行動によって頸椎(けいつい)捻挫で全治10日のけがを負った。

 憂慮される事態である。

 国は今回のボーリング調査で日米地位協定に基づく刑事特別法の適用も視野に入れているとされる。米軍政下の沖縄では、人々の土地が暴力的に接収された。基地建設のための圧倒的権力の行使が、今なお繰り返されるのは、沖縄に対する構造的差別というほかない。
    ■    ■
 新基地建設に抗(あらが)う思いは孤立していない。米映画監督や言語学者など欧米の識者、著名人が、1月に発表した辺野古移設に反対する声明は、賛同の輪が広がっている。

 スイスで20、21日に開かれた国連人種差別撤廃委員会の対日審査で、沖縄の米軍基地建設に関して委員から「(基地建設など)土地活用は地元の人々と協議して同意を得る必要がある」などの意見が出されたという。

 沖縄が平和的生存権や自己決定権を真に獲得するため、何より次代に貴重な自然を残すため、声を上げ続けるしかない。


by asyagi-df-2014 | 2014-08-24 06:19 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧