4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、年率換算で6・8%の大幅減

 朝日新聞は2014年8月14日、「4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、年率換算で6・8%の大幅減」と、報じた。
 「甘利明経済財政相は『「想定の範囲内』と強調するが、バークレイズ証券の森田京平氏は『ひどい結果だ。改めて景気が悪かったことが確認され』」と話す」と、続けている。
 消費税導入は、安部晋三政権の成長戦略の前提であり、早くもその政策が破綻していることを示している。
 以下、朝日新聞の引用。








4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、年率換算で6・8%の大幅減となった。消費増税前の「駆け込み需要」の反動で、個人消費や企業の投資が落ち込み、輸出も伸び悩んだ。消費税率の再引き上げも控えるなか、景気の腰折れを防ぐことができるのか。

 実質GDPの内訳をみると、政府の財政出動などによる「公的需要」が前期比プラスになった以外は、個人消費や設備投資、輸出が軒並みマイナスとなった。甘利明経済財政相は「想定の範囲内」と強調するが、バークレイズ証券の森田京平氏は「ひどい結果だ。改めて景気が悪かったことが確認された」と話す。

 個人消費は、増税前の駆け込みの反動減で、4~6月期は前期と比べて5・0%減。自動車や家電製品にとどまらず「節約志向もあり、食品なども予想以上に落ち込んだ」(SMBC日興証券の牧野潤一氏)。

 物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比プラス2・0%で、4年9カ月ぶりのプラスとなった。「脱デフレ」に向かっていることを示しているが、消費増税の影響が大きい。みずほ証券の上野泰也氏は「賃金がそれほど上がらないのに増税などで物価が上がり、家計を圧迫した」と分析する。

 消費とともに景気を支える輸出も増えていない。東南アジアなど新興国経済の低迷の影響が出ているとみられるが、BNPパリバ証券の河野龍太郎氏は、「4月以降は米国や中国の景気が持ち直しているのに、日本からの製品や部品の輸出が増えていない」と首をかしげる。

 外国為替相場は円安傾向で、自動車や電機メーカーは輸出で利益を出すチャンスだ。それでも輸出が増えない理由について河野氏は「企業の海外移転の影響が大きい」と指摘する。

 米国では自動車販売が好調だが、売れているのは多くが現地生産車で、日本からの輸出増につながっていない可能性がある。昨年度の輸出台数は日産自動車が前年度比1割減、ホンダが4割減だった。自動車メーカーは為替の影響を受けにくく、市場の変化にも対応しやすい現地生産を進め続けている。

 日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は「輸出は海外経済の回復とともに今後増加する」と予測するが、河野氏は「輸出は簡単には増えないのではないか」とみる。

 景気は7~9月期に回復するのか。

 エコノミストの多くは、個人消費はいったん持ち直し、景気対策の公共事業の効果もあって「プラス成長に戻る」と予測する。ただ、その後も消費や輸出の復調が続き、賃金や投資の増加につながらなければ、景気回復のペースは落ちかねない。

 みずほ証券の上野氏は「高齢化が進む中で企業は日本で生産を増やす投資はしにくい。未来が描けないなか、国内での生産が増えて輸出も増える、ということにはなりづらいのではないか」と指摘する。
 (野島淳、鈴木友里子)

 ■項目ごとのGDP成長率
         2014年1~3月期      4~6月期
実質成長率      1.5(年率6.1) ▼1.7(年率▼6.8)
 個人消費      2.0        ▼5.0
 住宅投資      2.0        ▼10.3
 設備投資      7.7        ▼2.5
 公共投資     ▼2.5        ▼0.5
 輸出        6.5        ▼0.4
 輸入        6.4        ▼5.6
名目成長率      1.6(年率6.4) ▼0.1(年率▼0.4)
GDPデフレーター ▼0.1         2.0
 〈前期比(GDPデフレーターは前年同期比)、単位は%、▼はマイナス〉

 ■専門家は7~9月期のプラス成長を予測する

 ◆SMBC日興証券・牧野潤一氏
 〈コメント〉 物価上昇に賃金が追いつかず節約志向が強まった。今後は労働力不足で賃金が上がり、個人消費も上向く
 〈実質GDP成長率(年率換算)の予測〉 3.3% 
 ◆バークレイズ証券・森田京平氏
 〈コメント〉 設備投資はパソコンの買い替え一巡もあって落ち込んだ。ただ、輸出や公共投資が増え、先行きは好転する
 〈実質GDP成長率(年率換算)の予測〉 3.0%
 ◆BNPパリバ証券・河野龍太郎氏
 〈コメント〉 円安なのに輸出が低調だ。国内の生産能力を増やす投資は少なく、今後も輸出の伸びは限定的だろう
〈実質GDP成長率(年率換算)の予測〉 3.7%
 ◆みずほ証券・上野泰也氏
 〈コメント〉 増税後の消費の落ち込みを輸出でカバーできていない。国内景気の牽引(けんいん)役がなく、手詰まりだ
 〈実質GDP成長率(年率換算)の予測〉 3.4%


by asyagi-df-2014 | 2014-08-16 05:41 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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