パレスチナ-ヒロシマからイスラエルへ―パレスチナ市民無差別殺傷を今すぐやめるように!14団体声明

 ガザを考えるために、広島の14団体の声明を、引用


イスラエル軍によるパレスチナ市民無差別殺傷の即刻停止要求

歴史上最も残虐な無差別空爆を受けた都市の一つである広島、その市民である私たちは、イスラエル軍が7月8日からほとんど毎日連続して行っているガザ地区パレスチナ住民に対する無差別空爆殺傷、ならびに7月18日から開始した地上砲撃による無差別殺傷を即刻停止するよう強くイスラエル政府に要求します。これまでの空爆と地上砲撃による犠牲者は、死亡者はすでに400名を超え、負傷者は2600名以上となっていますが、その大半が子どもと女性であって、イスラエルがテロリストと主張するイスラム原理主義者グループであるハマスのメンバーの犠牲者はごく少数にしか過ぎません。犠牲者のほとんどがハマスとは全く関係のない一般市民であって、このような無差別殺傷は、明らかに国際法に違反する「人道に対する罪」であり重大な戦争犯罪行為です。いまや6万人を超えるパレスチナ市民が避難民となり、いつ殺傷されるか分からないという恐怖の中での生
活を強いられているにもかかわらず、イスラエル政府はさらにガザ地区への地上砲撃を拡大しようとしています。このような無法な残虐行為は、どのような理由によっても正当化することは許されません。

今回のこの空爆の発端は、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン近郊で6月30日、行方不明になっていたイスラエルの少年3人とみられる遺体が発見されたことだと言われています。ハマスは犯行を否定したにもかかわらず、イスラエルのネタニヤフ首相は、これをパレスチナ人自治区のイスラム組織ハマスの犯行だと主張し、報復を宣言しました。7月2日には、今度は、東エルサレムで16歳のパレスチナ人少年が誘拐され殺害されましたが、この少年は生きているうちに体に火をつけられ、大やけどをして死亡したと報道されています。しかし、イスラエル少年3名の誘拐・殺人の1ヶ月前に、2人のパレスチナ少年がイスラエル軍に殺害されたことも今回の殺人応酬と深く関係していることは明らかです。

行方不明となったイスラエル少年3人の探索活動中、イスラエル軍は、子どもを含む数人のパレスチナ人を殺害、数十人に重傷を負わせ、400人あまりを拉致、多数の家屋を取壊し、深夜に「捜索」と称して数百に及ぶ市民家屋のドアをぶち破って乱入し私物を破壊するという蛮行を犯しています。これに対してハマス側がイスラエル側にロケット弾攻撃を行ったことが双方の武力行為をエスカレートさせ、今回の激しい無差別空爆へと状況は急速に悪化してしまいました。中でも私たち広島市民がひじょうに心配するのは、イスラエルの核兵器製造に関連していると言われているディモナ原子炉への、ハマスによるロケット弾攻撃です。大事に至らなかったことは、文字通り不幸中の幸いでした。どちらが最初に少年殺傷行為を始めたにせよ、また、どのような理由があるにせよ、いかなる市民殺傷も私たちは許すことはできません。ましてや、無差別大量破壊兵器である核兵器製造ならびにその製造と深く関連する原発施設への攻撃を、原爆と原発事故の両方を経験しその被害の重大性を知っている私たち日本市民は決して許すことができません。

あらためて述べるまでもなく、イスラエルによるパレスチナ人市民と住宅地を攻撃目標とする無差別空爆=国際法違反の犯罪行為は、これまで数えきれないほど無数に行われてきました。2000年以来、今回の空爆直前までに、無差別空爆を含むイスラエル武力行為の犠牲者となった子どもの数は1407名、すなわちこの14年間平均では毎週2人の子どもがイスラエル軍によって殺害されたことになります。今年5月だけでも、214名の未成年者がなんの罪状もなく勾留され、なんの告訴や裁判もなく拷問を受けています。イスラエルによる交通封鎖で十分に食糧供給をえられないため、ガザ地区の多くの子どもたちが、長年、貧血症などの栄養失調症を患っている上に、激しい空爆や武力行為による恐怖心のため、重い不眠症や深い精神不安に悩まされ続けています。

こうした子どもたちの苦しみが、子どもを失った親の悲しみがいかに深いものであるか、少しでも想像していただくよう、イスラエルの政治家、軍人、市民の皆さんに訴えます。このような残虐行為はパレスチナ住民の間にイスラエルに対する強い憎悪を産み出すだけで、なんの解決にもならないとは、これまでイスラエルが長年にわたって繰返してきた軍暴力で自明のはずです。

したがって、真の「事の発端」は少年殺害事件ではなく、ほぼ半世紀にもわたってイスラエルが不法に行っているガザ地区占領と植民地的支配、それに伴うパレスチナ市民の基本的人権の由々しい侵害にあることは誰の目にも明らかです。360平方キロという狭い土地に180万人が激しい貧困と暴力に苦しむ生活を強いられているという状況を、「パレスチナ自治区」などと称すること自体が犯罪的であり、その実態は「収容所」と呼ぶべきでしょう。第2次大戦中、ナチスによる強制収容所で無数の市民が殺害され、生き延びた人たちも残酷な処遇に長年耐えなければならなかった悲壮な経験をもつ民族で構成されたイスラエル国家が、このような惨たらしい「人道に対する罪」を半世紀にわたって他民族に犯し続けていることに、原爆無差別市民殺傷という「人道に対する罪」の犠牲となった広島市の市民である私たちは、本当に残念に思うと同時に、厳しい非難の声をあげずにはいられません。

したがって、私たちは、いかなる暴力、いかなる武力、いかなる殺傷にも強く反対するという立場から、以下のことをイスラエル政府に強く要求します。

1)パレスチナ市民への無差別空爆を即刻停止すること。
2)パレスチナ市民への地上砲撃を即時停止すること。
3)パレススチナ住民、とくに子どもの殺傷を即刻やめること。
4)パレスチナ市民の人権侵害を即刻やめること。
5)パレスチナ住民地域の不法占領を即刻やめること。

イスラエル政府が以上の犯罪行為をただちに停止し、パレスチナ人はもちろん、どのような民族の市民の基本的人権も尊重し、「正義と平和」の思想に基づいた公正な政策を一日も早く打ち立て且つ実行することを強く要望します。

2014年7月20日

「8.6ヒロシマ平和へのつどい2014」実行委員会(代表:田中利幸)
733-0022 広島市西区天満町13-1-810
(電話)090-4740-4608(FAX)082-297-7145
「呉YWCA WE LOVE 9条」(代表:木村浩子)
737-0028 広島県呉市幸町3-1 
「東北アジア情報センター」(代表:横原由紀夫)
731-5128 広島市佐伯区五日市中央4-14-1-205 
「ピースリンク広島・呉・岩国」(世話人:新田秀樹・西岡由紀夫・田村順玄)
737-0028 広島県呉市幸町3-1 呉YWCA気付
「第九条の会ヒロシマ」(代表:藤井純子) 
734-0015 広島市南区宇品御幸一丁目9‐26‐413
「原発はごめんだヒロシマ市民の会」(代表:木原省治)
731-5135 広島市佐伯区海老園2-17-9
「poco a poco ~あったか未来をつくる会 from Hiroshima~」
(共同代表:徳岡真紀 弓場則子 長橋綾子)(電話)080-1934-0866
「憲法と平和を守る広島共同センター」(代表:川后和幸)
737-0051 広島市中区大手町4-2-27
「ヒロシマ革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす広島の会)」
(事務局長:利元克巳)
737-0051 広島市中区大手町4-2-27
「広島県AALA連帯委員会」(代表:林紀子)
737-0051 広島市中区大手町4-2-27
「日本基督教団西中国教区宣教委員会社会部」(委員長:新保能宏)
739-0602‎ 大竹市南栄3-1-29 西中国教区事務所
「一般財団法人広島YWCA」(代表:半井康恵)
732-0053 広島市東区若草町6‐7 広島主城教会気付
「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(共同代表:青木克明 田中利幸 森瀧春子)
730-0005 広島市中区西白島18-4城北ビル2F 足立修一法律事務所内
「広島宗教者九条の会」(代表:宗藤尚三)


by asyagi-df-2014 | 2014-07-21 13:34 | パレスチナ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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