JR大阪駅前街宣弾圧(事後逮捕)裁判

「10.17大阪駅前街宣」弾圧(事後逮捕)裁判について、連帯の意味を込めて、関西大弾圧救援会ブログを掲載します。
 以下、引用。


・検察の控訴-2,014年7月16日
7月4日に韓基大さんに「無罪判決」が出ていた「JR大阪駅前街宣弾圧」で、検察は7月16日に控訴してきました。

・JR大阪駅前街宣弾圧(事後逮捕)」裁判判決-2,014年7月14日 


▼「JR大阪駅前街宣弾圧」は無罪!
2012年10月17日にJR大阪駅前(敷地の東北角)付近でおこなわれた「放射能汚染がれきの広域処理」に反対する街宣活動に対して、同年12月に3人が令状逮捕され、うち韓基大さんのみが「威力業務妨害」で起訴された事件。
7月4日にひらかれた判決公判で、裁判長は「無罪」を言い渡しました。
▼JR側の主張をしりぞける
判決では、
*JR側は20名の職員を動員し、さらに現場には警察官もいた。
*それに対して、市民の側は数人がビラまきをおこなっていたにすぎず、韓さんに加勢した者もいない。
*韓さんひとりが短時間(副駅長と)言い争ったからといって、副駅長の業務が困難になったとは言えない。
*副駅長に対する韓さんの抗議は、心理的威圧を与える行為とはいえない。
▼街宣後の駅コンコース通過について
*一般的に駅側は、コンコースへの立ち入りを制限する権限をもつ。
*しかし、駅の秩序が乱される可能性がないのに、(恣意的に)使用を制限することはできない。
*では、この日、秩序が乱される可能性があったか?
*当日、秩序が乱されるという事実はなかった。
*コンコース通過時に、シュプレヒコール、ビラまき、デモはしていない。
*ゆえに、コンコース立ち入りを認めても、秩序が乱される恐れはなかった。
*にもかかわらず、コンコースの通行を認めなかったことは「適法な業務」とはいえない。
*被告のコンコース通過は違法なものではない。
*被告が副駅長の足を踏んだことについては、意図的なものではない。
*(市役所に向かって移動するために、街宣道具である)プラカードを持って、コンコースを歩いたことが「鉄道地内の秩序を乱す」ということはできない。
*他の駅利用者のさまたげになるなら(駅側の言い分も)わかるが、今回のプラカードの大きさではそうは言えない。
*よって、犯罪の証明はない。(→無罪!!!!)
 ★上記内容は、法廷での聞き取りメモにもとづいたものです。
 ★判決文は、おって掲載いたします。
▼もうひとつの「2012年11.13大阪市がれき説明会弾圧」判決は有罪
この事件は、被告3人のうち、Uさん、ぱぉんさんはすでに判決が出ていますが、韓さんのみ、上記JR弾圧と併合したため、判決はこの日までもちこされてきました。
判決内容は、基本的にUさん、ぱぉんさんと同様で「懲役8月、執行猶予2年」の不当判決です。未決算入は韓さんの場合100日でした。


 このことの問題を理解するために、「JR大阪駅前広場ビラ配布事件無罪判決に控訴しないことを求める法学研究者声明」を掲載します。

                            





●JR大阪駅前広場ビラ配布事件無罪判決に控訴しないことを求める法学研究者声明●

▼はじめに
2014 年7 月4 日、大阪地裁(長井秀典裁判長)は、2012 年10 月17 日にJR 大阪駅前広場でビラ配布等をしていた市民の表現活動に関連して生じた事件において、威力業務妨害罪(刑法234 条)で起訴された韓基大氏に対して無罪判決を言い渡した。
私たち法学研究者は、この無罪判決に対して控訴をしないことを大阪地検に求める。
▼一 本件の争点と大阪地裁の判断
本件で争われた韓氏の行為は二つある。

一つ目は、駅前広場でのビラ配布を制止する駅職員の業務遂行を中止するようにJR 大阪駅副駅長に対して、「大声で」抗議等をした行為である。
この行為について、大阪地裁は、白昼の屋外で人通りもあったこと、ビラを配布していた者の人数に比べてその制止にあたっていたJR 職員の人数は多く、近くに警察官もいたこと等を考慮して、韓氏の抗議によって、JR 大阪駅副駅長の円滑な業務遂行が困難になったとはいえないとして、威力業務妨害罪に該当しないとした。
この判断は、従前からの威力業務妨害罪に関する判例に照らして、十分に首肯できるものである。
また判決では駅前広場でのビラ配布へのJR 職員による制止業務の適法性についての言及はないが、駅前広場という公共性の高い場所での平穏な表現活動が本件の背景にあることを考えると、この制止業務に対する抗議が本件のような態様に留まるようであれば犯罪を構成しないと判断したことは高く評価できる。

二つ目は、市民らによる表現活動の終了後、韓氏を含む市民らが、JR 大阪駅構内を通り抜けて移動するため、同駅のコンコース内に立ち入ろうとしたのを、副駅長らJR 職員が制止したことに対して、抗議をし、副駅長の体を押しのけて同コンコース内に立ち入った行為である。
この行為について、大阪地裁は、同コンコースはJR 大阪駅の建物内であり、JR 職員は、鉄道営業法および駅建物の管理権に基づき、駅構内の秩序を乱すおそれのある者に対しては、立ち入りを制止する権限があるとした。
しかし駅建物や同コンコースの公共性、同コンコースを利用して南北の移動が可能であること、現に鉄道を利用しないものであっても多くの者が通り抜けのためだけに同コンコースを利用しているといった同コンコースの構造や利用状況を考慮し、このような状況のもとでは、鉄道を利用せず、単に通り抜けのために同コンコースを通り抜ける者であっても、駅構内の秩序を乱すおそれのない者を制止する権限はJR 職員らにはないとした。
そのうえで、韓氏とともに同コンコースを通り抜けようとした市民らは、プラカード等を所持する等していたものの、他の駅利用者の通行を妨げるような態様での通り抜けではなかったことから、韓氏らの通り抜けを認めても、駅構内の秩序がみだされるおそれはなかったとし、副駅長による制止は、適法な業務の遂行ではないとした。
そして、その適法ではない業務の遂行に対する韓氏の抗議は、目的が正当であり、手段も最小限にとどまっているので違法性が無いとした。
この韓氏の二つ目の行為に対する本件判決の判断も、JR 大阪駅の構造や利用状況を踏まえ、公共性のある駅構内やコンコースでの駅職員の権限行使が全くの自由ではないことを示したうえで、韓氏の抗議の目的の正当性と手段の相当性とを正しく評価したものとして十分に首肯できる。
▼二 大阪地検に控訴をしないことを求める理由
本件判決では、駅前広場等での表現活動とそれを規制する法令との調整等の憲法判断は示されておらず、その点は、今後にゆだねられているように見受けられる。そして、具体的な事件の解決に必要な限りで法令解釈をするという裁判所の権限を考えれば、本件判決は、妥当な判決であると私たちは考える。
しかし、私たちが大阪地検に控訴しないことを求めるもっと大きな理由は、本件の性質である。
2012 年10 月17 日の韓氏らのJR 大阪駅前広場とそこに隣接する公道上での表現活動は、大阪市による「震災がれき」の受け入れに反対する意見を平穏に表明するためのものであった。
これに関して、所轄警察署は、事前にJR 大阪駅に対して、駅前広場での街宣活動が駅構内でのデモに発展する可能性があるとして、警備体制を敷くように示唆していた。
本件のそもそもの事の発端は、JR 大阪駅職員らが、こうした警察情報を鵜呑みにして、現に行われた平穏な表現活動や単なる移動のためのコンコースの通過に対して、不当な圧力をかけたことにある。
韓氏は、こうした圧力に対して抗議したのである。
さらに、同年12月9日には、大阪府警は、韓氏だけではなく、本件当日に公道上で平穏に表現活動をしていた者も含め、この表現活動の参加者のうち3 名を令状逮捕した。
この事件の背景には、「震災がれき」の受け入れに対して反対する意見を表明する者に対して、その意見の内容を理由としたと疑われる大阪府警の極めて不合理な捜査権の行使があった。
私たちは、この事件発生直後の2012年12月17日に、逮捕された3名を直ちに釈放するように求める声明を70 名の憲法研究者の連名で発表した(「JR 大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明」)。それは、この事件での大阪府警およびその意を受けたJR 職員らの権限行使が、様々な表現活動をしようとする市民の自由を不当に侵害し、全国の駅頭等での表現活動を委縮させ、日本における多様な意見の表明に裏打ちされた民主主義を深刻に傷つけるものと考えたからである。
このような本件の性質を考えると、本件で、韓氏に、さらなる応訴を求め、韓氏とともに表現活動をした市民に、韓氏の裁判を引き続き支援せざるをえなくすることには、正当な理由をまったく見出せないと私たちは考える。
ゆえに、私たちは、大阪地検に対して、本件判決に対する控訴をしないことを強く求めるものである。
                            2014年 7月 13日


by asyagi-df-2014 | 2014-07-22 05:29 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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