第10回竜一忌 「松下竜一の文学」に参加して

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第10回竜一忌 「松下竜一の文学」に参加して

 
 2014年6月7日、中津市の市立図書館で、第10回竜一忌が、開催されました。
 主催者の草根の会は、「竜一忌を今回で最後にする」としていましたので、事前申込者が274名との報告があったように、一抹の寂しさはどこかに漂ってはいたのですが、会場は満員状態で、熱い集会となりました。
 この集会の雰囲気は、8日付の朝日新聞朝刊の次のような記事が、多くの人が実感として感じたものでした。


「梶原さんにご苦労様といいたい。一方で、日本が大事な時に,立ち上がるエネルギーを持っている集まりがなくなるのは寂しい。残念だ」


 また、竜一忌を10年間開催してきた梶原さんと草の根の会の皆さんに、感謝を顕したいという想いも、会場参加者が共有しているものでした。

 梶原さんは、松下竜一という人と同時代を、まさに一緒に闘ってきた人です。
 梶原さんは、自分自身の今ということについて、今回のプログラムとして上映された、『松下竜一・いのちきの思想~同時代を生きた証』(西山正啓監督製作)のなかで、次のようにインタビューに答えていました。

「松下さんが居なくなってからの人生は心許ないが、いつも見られていることを意識しながら、人として失っていけないものを失わないようにしている」(かなりの意訳です)

 竜一忌のこの10年間は、松下竜一の思想とその運動とともにあったことは確かです。
ただ、竜一忌のあったこの10年間は、私達にとっては、梶原さんとともに同時代を生きた期間でもあったとも思っています。

 
 この集会を通した松下さんからの強いメーセージは、『弱者からの視点』ということと『自分の立場をはっきり表明しなければいけない』ということだったと思います。
 現在の置かれている状況のなかで、改めて、このことを問うていかなければならないと受け止めています。
 この「弱者からの視点」ということにかかわって、山家悠紀夫(やんべきくお)さんのリレートークのなかでの「暗闇の思想とアベノミクス」の話は、実に心に響く物でした。        勝手に要約しますと、「安倍政権(アベノミクス)は、成長戦略として第3の矢を振りかざすが、『実態は、企業は天国、99%は地獄へ』という毒矢でしかない」、という明確な分析でした。「成長」よりも「分配」を。そして、松下さんが提唱した「暗闇の思想」に学ぶことだと。
 さらに、「自分の立場をはっきり表明しなければいけない」ということに関しては、渡辺ひろこさんの「『2の日』300回を超えて・・・」のなかの次のような文章がどすんと打ちました。


「87年2月です。4月に松下さんの講演会をしました。その講演の最後を松下さんは、『自分の中の絶望との闘いだと覚悟することです』という言葉で締めくくりました。その日以来、崩れそうな気持ちになるとこの言葉を思い出して、『覚悟はあるか?』と自分を叱咤します」

 どうやら、大切なことは「自分の中の絶望との闘いだと覚悟すること」にあるということのようです。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-08 23:00 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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